税金を払わないと資産はたまらない
事業経営者にとって、事業からの収益確保が最重要課題であることは言うまでもありません。しかし、事業収益だけに頼るのではなく、資産からのキャピタルゲインや配当収入を獲得することが、長期的な資産形成や人生の選択肢を大きく広げることにつながります。資産からのキャピタルゲインや配当収入は、想像以上に大きな力を持っています。
資産収益を得るための具体的な方法としては、高配当株への投資が挙げられます。例えば、米国の高配当株ETFである$VYMへの投資が考えられます。また、事業収益が潤沢な場合は、配当を再投資しながら$VTIでさらに資産を増やしキャピタルゲインを狙うことも効果的です。
不動産投資も有力な選択肢の一つです。賃貸物件を購入し、家賃収入を得ることで、比較的安定的なキャッシュフローを確保しつつ、物件の価値上昇によるキャピタルゲインも期待できます。さらに、法人を活用することで、償却/ 損益通算等の節税効果を得ることも可能です。
ただし、節税を重視するあまり、不要なものを購入したり、不要な賃貸契約を結ぶことは、資産形成の観点からは本末転倒です。むしろ、社宅費用や社用車など、"絶対にキャッシュアウトするが法人に計上することで節税効果が得られるもの"に焦点を当てて節税対策を考えるべき。また消費税を避けるために新しい法人をどんどん作るようなアプローチも個人的には好きではありません。
資産を活用した投資という強力なアプローチがある以上、過剰な節税対策は避けるべきだと考えます。