榎本

「家族への感謝、経験はすべてプラスに!」未経験から不動産業へ〜榎本佳納子さんインタビュー〜

第4回のインタビューは、港区神谷町で不動産会社を運営する榎本佳納子さんです。

■プロフィール
お名前:榎本佳納子さん
職業:不動産エージェント
お子さんの性別・年齢:長男7歳(小学1年生)・次男4歳(年少)

ー 激動の20代前半→専業主婦→不動産業で独立へ ー

入澤(以下:入)「まずは簡単に自己紹介をお願いします。現在のお仕事を教えてください。」

榎本佳納子さん(以下:榎)「港区神谷町で不動産会社をしています。代表は主人で、プロゴルファーのサポート、私が不動産事業を手がけています。
特に日本に住みたい外国人方のサポートに力を入れています。子供は、一年生の息子と、年少さんの息子がいます。」

入「お子さんがまだ小さいですが、いつ頃独立されましたか?これまでの経歴を教えてください。」

榎「高校生の時にオーストラリアに留学しました。そのまま大学もオーストラリアです。23歳の時、親の経営している会社が倒産してしまい、日本に帰ってくることになりました。その後、ワーナーブラザーズに就職しました。」

入「そうだったんですか!なんだか、激動の20代前半ですね。」

榎「はい。ですが、24歳で結婚して退職し、専業主婦になりました。25歳で出産。子供が1歳になるまで専業主婦をしていました。」

入「就職後からまもなく専業主婦に。これも大きな変化ですね。」

榎「日本に帰国して以来、ずっと気を張って東京暮らしをしていたせいか、OL生活に疲れてしまいました。そんな時、長男を妊娠したのが分かったので、退職したんです。でも、時間に余裕ができると次は、漠然とした不安感が一気に押し寄せました。教育費のこと、生活費のこと、自分たちの老後こと・・・」

入「社会復帰をしたいと思って、最初に独立を考えるのがすごいですね。」

榎「私には自然な流れでした。子供は小さいし、主人は出張が多く不在がちだったので勤めるのは難しいと思ったんです。それで自分で始めようと思いました。」

ー ハードルの高いチャレンジを乗り越えたのは・・・ ー

入「どうして不動産業だったんですか?かなりハードルの高いチャレンジのように思います。」

榎「もともと父が建設資材商社を淡路島で営んでいました。祖父や叔父も木材屋・ハウスメーカ等、不動産にまつわる会社を経営していたので自然と「住まい」にまつわる仕事をしたいと思うようになりました。また、義兄も不動産会社を殆ど一人で経営していたので、ひょっとしたら私にもできるかも!?という気持ちでスタートしました」

入「免許や資格の必要なお仕事ですよね?いつ取得されたんですか?」

榎「不動産業の免許を息子が1歳の時にとりました。また宅建も取得しました。義理の母が65歳の時に宅建合格したと聞き、絶対受からないといけないプレッシャーが大きかったので、頑張れました。」

入「そのプレッシャーは大きいですね。お子さんがいながら勉強を始める人って、学生さんや独身の方と違って、覚悟が決まってますね。」

佳「はい、一回で受かるしかない!という背水の陣でした。ワンチャンスです、笑。」

入「その後無事開業されたんですか?」

榎「最初は全くしたことのない仕事だったので、不動産会社で7ヶ月ほど、週3日のアルバイトをしました。独立後も最初は厳しかったです。家族、親戚、友人がお客様。最初にご縁を頂いた方が新しい人を紹介してくださり、徐々に少しずつ仕事になっていきました。仕事がなかなか軌道に乗らない時期は、家族四人で一部屋の狭い賃貸に住んでいたんです。」

入「ご苦労されてますね、、!そんなに大変な思いをしてまで続けてこられたのはどうしてでしょう?」

榎「やはり、父の会社の倒産を経験した事が大きかったと思います。「自分の足でたつ」ことで、自分だけでなく、大切な家族も幸せにすることができる。また、お金を受け取る=ありがとうの形だと気付いてからは、更に仕事が楽しくなりました。また、その受け取ったお金を大切な家族の教育・生活・未来に使えると思うと、大変さよりワクワクする気持ちが勝っていました。」

ー 一冊の本が転機を作った ー

入「今、すごく順調そうですが、転機などはありましたか?」

榎「ある日、宮本佳美さんの「かわいいままで年収1000万円」というタイトルの本をたまたま手に取り、すごく衝撃を受けました。かわいいままで稼げるはずがない!と怒りさえ覚えました(笑)ですが、なぜこんなに引っかかるのだろうと考え直し、自分自身のしてきたことを一つずつ見つめました。それまでは目の前にある仕事を淡々としてきたけど、もっと自分にしかできないことをしようって思うようになったんです。」

入「一冊の本が転機なったんですね!それからどうなりました?」

榎「それから事務所を神奈川県から港区に移しました。これは思い切った決断でした。そして、外国人向けに日本で住まいを借りるためのセミナーを始めました。留学していたからこそ海外と日本の橋渡しをしたいと思ったんです。」

入「そうだったんですね。新しいチャレンジが新たな道を切り開いたんですね。」

榎「そうですね。願ったことが一つずつ叶っていきました。それも家族の支えあってのことです。いつも家族にはありがとうって伝えるようにしています。」

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ー また頼っていただけることが嬉しい ー

入「感謝をしっかり伝えるのって大事ですね。では、次に子育てに関しても聞かせてください。まずは、専業主婦から社会復帰するときに大変だったことはどんなことですか?」

榎「自分の母は専業主婦だったので、私は自分で自分の子供を見てあげられないことに常に罪悪感を感じていました。それが辛かったです。またそれはすぐに解消されたわけではありません。ですが、子供が一緒でもできる仕事には同伴させたり、私の働く背中を見せてきました。最近では息子達が「早く仕事したい」と言ってくれるようになったり、捨てられている不動産のチラシは全て私のものだと思っているらしく、落ちている図面を拾ってきて渡してくれます(笑)夫、実家、義実家、など家族が快くサポートしてくれたので仕事ができました。」

入「特に保育園などには預けられてなかったんですね?」

榎「はい。自営業なので時間的に多少融通はききました。そして家族のサポートに恵まれていました。だからこそ感謝が尽きないです。」

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入「それはありがたいですね。家族のサポートは絶大ですが、幼稚園だけだとどうしても預けられる時間も短いですし、親の出番も多いと思います。」

榎「そうなんですよ。実は仕事があるけど、幼稚園のPTA会長も引き受けたりしていました。」

入「そうなんですね!実は事前に聞いたときから、榎本さんはいつ仕事しているの?とびっくりしましたよ。幼稚園の保護者会の会長って相当忙しいイメージです。」

榎「そうですね、笑。さらに去年から港区の不動産の役員もさせて頂いています、笑。」

入「ええええーーーー、自分の仕事できないじゃないですか?!」

榎「はい(笑)、でもそういう役を引き受けたからこそ人前で喋る度胸がついてセミナーなどできています。以前は人前で喋れるキャラではありませんでしたので・・・全部今に活かされてますね。」

入「前向きですね!そして姉御肌なんですね〜」

榎「でも実際は、ママ業だって大変だし、仕事も仲介業なので、急に仕事が入ることが多々あります。スケジュール的にも体力的にも厳しくて、、、死にそう!って思います(笑)」

入「いや〜、それ死にそうです!(笑)ですが、こうして榎本さんが全部頑張れてる理由って何なんでしょうか?」

榎「不動産って売っておしまい買っておしまいではないんですよね。その後の相談も私のところに頂いたりして、一生のお付き合いになっていきます。だから、仕事をしていて「榎本さんだから」ってまた頼っていただけるとすご〜く嬉しいんです。一つ一つの仕事が自分の自信に繋がっています。

また不動産業界ってグレーなイメージがあったり、やってる人が自信を持ててないこともあるんですが、そういう業界を変えていきたいって思ってます。だからこそ港区の不動産協会の役員もさせていただいています。

そして、不動産業って、母である自分の経験を活かすことのできる仕事なんです。お客様のご契約時に無料のシッターサービスをつけています。これが大変好評です。お客様の大事な契約の瞬間に集中できる環境作りに努めています。

もちろんいい事ばかりでなくイライラするのも仕事のことです。ですが、やりがいを感じるのも仕事。そして経済的にも仕事のおかげで自立できました。お金ってあると役に立つところに還元できて無駄が無くなります。大変なことが多くても、全部プラスになるんです。だからずっと仕事を続けていきたいですね。」

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榎本さんありがとうございました!

仕事と育児だけではなく、マルチタスクの日々を送るパワフルママです。

困ってる人、事は、放って置けない手を差し伸べる姉御肌な方です。元々の性格や若い頃の苦労から磨かれた人間力あってできることなのかもしれません。

ですが、自分の経験を全て次繋げる前向きな思考は、今日からマネできるのではないでしょうか。

最後の「大変なことが多くても、全部プラスになるんです」って背中を押してくれる良い言葉です。

不動産のご相談は榎本さんにご相談したいですね。

下記もぜひご覧ください。

●不動産のトリセツ
https://www.fudousan-torisetsu.com
●EMLabo
https://emlabo-jp.com/realestatetoky

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