Day9_市場選定の重要性(上りのエスカレーターに乗る)

どうも!180日後に起業する人です。
今回は市場選定の重要性について、考えます。「新規事業は市場選定に尽きる」と言う人もいるぐらい、市場選定は重要だと考えます。以前、とある会合でサイバーエージェントの藤田さんとお話しさせて頂いた際に、「今から起業するなら何をやるか」と聞いたところ、「DXとかもテーマでありつつも今は難しい時代だよね」とお答えいただきました。

時代が大きな企業を創る

確かにスタートアップは市場の流れ(技術革新)の中で生まれており、ITバブルを経て日本ではソフトバンクやサイバーエージェントや楽天、GMOといった企業が育ち、アメリカではGoogleやAmazonにeBayといった世界的企業を生み出しました。また、ブラウザからネイティブアプリシフトした際も、メルカリやゲームアプリのガンホー、mixiに、スマートニュース(若干時間軸怪しい・・・)といった企業が育ちました。

これらの時代の企業群を見た時に、やはりその時代の潮目が変わった瞬間にどこまでリスクを負って、全速力で漕ぎ続けられたかで規模感の大きい企業を作れるかが重要であるというタイミングと、またその潮目を読んで市場が大きく伸びるところ「上りのエスカレーター」にしっかり乗れているかという市場選定の両方が重要であると感じます。

ただ、マストな要件であるという訳ではなく、こういった時代の流れと関係なしに大きくなっている会社も当然ながらあります(トリドールとか)。ただ、まさにThe Startup的な成長は、時代(技術変革)の波が無いとなかなか難しいという側面もあるかと思います。
(最近はM&Aを成長ドライバーにするGENDAのような企業も国内で出ているので、とても面白いですが)

なぜ、ITで日本は世界No.1になれなかったのか

時代の潮流にうまく乗れた日本企業が、世界的に見た際に米国系トップ企業になぜ負けているのかという点に目を向けていきたいと思います。世界でトップシェアを取れた製造業とそうでないIT企業の違いは何かを考えると、ソフトウェア思考やルールメイキングなど、色んな要因はあるかと思いますが、最大要因は「(技術開発に遅れをとり)インフラを取られたから」だと思います。検索エンジンはGoogleだったり、クラウドサーバーはAWSにGCPといったサービス、スマホでいえばiOSにAndroidといったインフラとなる部分を完全に米系企業が独占しています。

また、トップランナーのソフトバンクが「タイムマシン経営」を取ったりと、当時の国内のIT化を進めていたものの、もうその時点でやはり世界No.1を取ることが難しい展開になっていたと推察します。実際にその後、数多くのベンチャーが新規事業の際などにタイムマシン経営を実施したものの、ローカライズできない等の理由で失敗を積み重ねていきました。

逆・タイムマシン経営で考えるならば・・・

もう時代のスピードや情報共有のスピードが格段に上がった今や、タイムマシン経営は難しい。過去の情報から今を見直し、本質を掴むというアプローチである「逆・タイムマシン経営」で考えれば他の人と違う武器を持てると言う流石の楠木教授!ですが、ではどう次の潮目で世界No.1の分野を作るのか。やはり、私の答えは「世界的なインフラを作ること」だと考えます。それが昔の表現で具体的に言えば、「ネットワーク外部性を持ったプラットフォームビジネスを展開すること」に言い換えられるかもしれません。「モノづくりのための世界的なインフラを作りたい」と今は考え、ビジネスモデルや上り方を考える日々です。

最後に、藤田さんとの話の続きですが、私が「上りのエスカレーターを見つけて、しっかり乗りたいと思う」という話をした時に、「上りのエスカレーター」という表現を過去していたのがサイバーエージェントの藤田さんだったという話を伺い、IT企業はやはりITバブル時代の企業の潮流を受けているということを実感しました。

180日後に起業する人

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