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迷いながら、揺らぎながら(さくら)⑦〜あなたのコンパスを信じていい〜

前回まで6本の記事を通して高校時代の歩みを伺ってきました。
最後はさくらさんに、あらためて中高生に伝えたいことを聞いていきます。

悩む度に見上げた長崎の空

「挑戦することは選んでいい」


ーー 今の中高生に、どんなメッセージを伝えたいですか?
私の高1時代はすごい地味で、イベントにたくさん参加したわけでもなくて。
初めて外の世界に触れた時には、正直「あー、出遅れたな」って思いました。

けれど私にとっては自分と向き合って、考えた時間がすごく大事だったんです。

そして身近な友達とクラスが対象の、華々しい活躍をしている人達と比べるとキラキラしてなそうに見える探究が、私を求めてた未来につなげてくれました。

だから、よく「何事も挑戦すべきだ」って聞くと思いますけれど、私は挑戦することは選んでいいって思うんです。「これやったら変われるかも」とか「やりたいけど怖いからできない」って感じることには挑戦してみるのがいいと思います。

「挑戦したい気持ちを大事に、自分のコンパスを信じて」


けれど、ただ「スゴそうだな」とか「私もコレやんなきゃ」みたいな感情には流されなくて良くて。

ここまで読んでくれた人は感じる思うんですけれど、私がやってきたこと自体はある意味「普通」なんです。だからこそ挑戦したい気持ちを大事に、自分のコンパスを信じて。大きさは関係なくチャレンジしてみてもらえたらなって思います。

ーー 最後に、さくらさん自身にとっては誰かの成長や学びには、どんな嬉しさがあるんですか?
なんか、目が変わっていくんですよ(笑)

「私をキッカケに変わってくれた子が、また私にもキッカケをくれて」


ある人の見えてなかった得意なことを私が発見して「それ、めっちゃ強みだよ!」って言ってみたら、その人の中でも「これって私の強みなんだ」って自信を持ってくれて。

それを貫き通してくれて、自分で切り拓いていってくれてることかすごく嬉しいんですよね。

私をキッカケに変わってくれた子が、また私にもキッカケをくれて、お互い高め合っていけるようになっていく。そういう変化が大好きなんです。

ーー 本当に人の学びに関わるのが大好きな人の言葉ですね!ぜひ今後も、さくらさんの在り方を大事にしていってもらえたら私も嬉しいです(笑)

(編集後記:たけぐち)
記事も長くなりましたが、お話を聞かせていただいた当日も、全4時間の超ロングインタビューとなりました。

そこで語られたのは、ほとんどが学校の教室の中。大抵はスポットライトを浴びない日常の一幕で起きた少人数の小さな変化。
けれどそんな日常の中にこそ、さくらさん自身にもクラスの友人たちにも、一人ひとりの本質に迫る大事な感情や思考の変化が起きるんだと。あらためて教えてもらいました。

比べられるものではありませんが、その挑戦はもしかすると起業や何かのアワードを受賞するといった華々しい活躍と同じくらい、もしくはそれ以上に勇気が必要な、深い変化を生む営みだったかもしれません。

さくらさんの思いや経験が、少しでも誰かの心を勇気づけるものになってくれれば幸いです。

最後に、さくらさん。
お話を聞かせていただく中で、1つひとつの出来事に本当に丁寧に向き合い考え続けてきたことが、今のさくらさんをつくってきたんだなと実感させていただきました。
一人ひとりに寄り添って、その小さな小さな一歩を心から喜べるさくらさんが高校生たちの傍らに居てくれることに、いつもなんだかとても勇気づけられています。
これから志す道が変わっていったとしても、その自分にも他人にも丁寧に向き合っていく姿は、きっとずっと多くの人を救って勇気づけていくんだと思います。
あらためてお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。


■ 迷いながら、揺らぎながら(さくら)

〈インタビュー for Selfについて(筆者について)はこちら〉

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