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象と暮らす町、スリン。②

こちらは後半の記録です。
もし良ければ、前半も見ていただければと思います。


夜少し抜け出して、久しぶりに出逢えた空。


ムーガタをたらふく食べた後、部屋にすぐ戻り、日本人の女の子の n' Hちゃん(以下、n' Hちゃん)とずっと語ったり、ハロウィンの日だったということもあり、メイクでも少し遊んだ。

夜の12時を回った頃、
あることを忘れていた。

バンコクでは都会すぎて簡単に見れないもの。

そう、星空を眺めること。

二人で抜き足差し足忍び足をし、家の外へ抜け出した。
途中、あるところで人が寝ていることも知らず、思わず声を出したり、外に出るだけなのに鍵が解錠できなくて焦ったり。

こんなにドキドキしたのは久しぶり。

外に出てから、我慢できずに
すぐに顔を上げた。

ずっと見たかったもの、がはっきりそこにあった。

なんの光の邪魔もされず、ただ煌々と輝く星。

気持ちは、中学の林間学校を思い出させるものだった。
抜け出したその先にある、特別なもの。

星と夕焼けが見たいっていう少しのホームシックが和らいだ時間だった。


星空。iPhoneで撮影したのでそんなに画質は良くない。


象を見に、象の村へ。


実はこのスリン県。
タイトルにもある通り、象と暮らす町として有名。

といっても、私の地元の奈良と同様、
どこにでも象がいるわけではなく、限られた地域に象がいる。

車を走らせ、30分ほどして象の村と呼ばれる「ムーバーンチャーン」に着いた。
(ムーバーンで村、チャーンで象という意味になります。)

少し遠くの方でのっそりのっそり歩く、象の姿がちらほら。

わ、ほんまにそこらへんで歩いてるやん。
人間よりも遥かに大きい動物と共同することが不思議だった。


車から見えた象


現在のタイの象は、エンターテイメントとしての存在になっている。
だからか、そのままの姿で過ごす、というより
象+αのものが、今の象に思えた。

そんなことを思うと少し心苦しいような気もするけど、
象の可愛らしい姿に癒やされた。

象の肌はごつごつして硬そうなのに、
意外にも柔らかくてあったかい。

目も丸々して、優しい。可愛かった。

象の鼻に巻かれる私。


象が踏んでも割れない筆箱が、人間が力強く踏むと割れてしまうらしい。
それが理解できるほど、象の瞳は優しさで溢れていた。

↑父が幼い頃買ってもらったそうだが、翌日クラスメイトが面白半分で踏んづけてしまったそう。

昔、アメリカで出会った友人の一番好きな動物は象だった。
象はパワフルな見た目とは違って、優しい心を持っているからだそう。
その友人も心優しい素敵な人だったことから、私にとっての象の存在は特別な存在となった。

そんなことがあってからの象との関わりは、
タイでの一番の思い出となりました。

また会いたいな。

おまけ

スリンの村での生活は基本、自給自足。
自分たちのサイクルが出来上がっていました。

にわとりも牛も犬も猫も自由気まま。
そんな姿を見て、「あぁ、タンマチャーディーディーなぁ(自然って良いなぁ)」とずっと呟いていました。



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きむわこ
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