ウドンタニでうどんが食べたい。
古山さんとの出会いがきっかけで、タイに行ったら絶対にウドンタニに行こうと決めていた。
古山さんとの出会いは上記の記事から御覧ください。
半年参加したインターン生活も終了し、VISAが有効な最後の1ヶ月間。ウドンタニに数日間向かった。
ただ、あれだけワクワクしていたウドンタニ旅行。
蓋を開けてみれば、車が無ければ殆どどこにも行けない事実を目にし、行く前から肩を落としていた。
ノンハン湖の蓮畑は1月が見頃だから違うし、プープラバート歴史公園へはバイクか車しか手段がない。
(実際に向かったのは11月下旬になります。)
ウドンタニ市内は何があるのか正直わからない。
もういっそのこと行くのを断念しようかと思ったが、行きの飛行機と宿も確保してしまったので、向かうことにした。
一人旅は行ってからの先に面白さが隠れているが、行く前はいつもこうした不安と向き合う。
行くからには目標を立てた。
ウドンタニでうどんを食べること。
さぁ出発。
行きの飛行機も順調かと思えば、全然そんなことなかった。
フライト掲示板を見ると「cancelled」の文字。
「え!?そんな連絡なかったんやけど、どうしよう」と焦る。
そして、やっぱり楽しみに思っていたからこそショックが大きかった。
空港職員に話を聞くと、その掲示板は「delayed(遅延)」がシステム不具合で表示されなくなっていたそう。
つまり、表示されるのは正常かCANCELLEDのみ。
「安心して!この飛行機遅れてるだけやから!」
と伝えられた。
いや、Delayedならその張り紙くらい貼ってよ…!
どこまでマイペンライ(大丈夫。心配ないさぁ。の意味)やねん!!!!とツッコミをいれつつ、旅が始まった。
ウドンタニでうどんを食べる
これは親父ギャグの範疇でしかないのだけど、
なんとなくウドンタニという名前だし…ってことでうどんが食べたかった。
うどんじゃなくてもウドンぽいものを。
Google Mapでウドンタニ市を開き、「うどん」と検索。
結構出てきたことが面白くて思わずにやけた。
写真を見ると、「うどん」だった。
いや、うどんではないけど、うどんにしか見えない。
これはもう行くしかない。
目標達成のためにもすぐに向かった。
途中で面白そうなお店も見つけました。
そしてお店を見つけると恐る恐る入り、席についた。
日本人女の子が一人で来るのは相当珍しいのだろうか、
みんな目を丸くして私を見ていた。
早速、例のうどんを注文。
この料理は「うどん」ではなく、「カオピアック」という。
日本のうどんと比べたら、多分硬いんだろうな…と思いながら、ひとくち。
んんんまぁぁぁ…
(うまいの最上級)
もちもちの麺、少しとろみがあって丁度良い濃さの優しいスープ。
私の好み中の好みの味。
お粥にも思えるし、でもお腹はしっかり満たされる。
タイの味の濃い料理を普段食べていたこともあって、大感動だった。
スタッフが私を見て目を丸くしていたように、私もその美味しさから目が丸くなった。
多分その時にこのお店にいた人、皆んな、目がでかくなってたと思う。
調べると、カオピアックとはカオ=ご飯、ピアック=濡れたで、「濡れたご飯」という意味。
米粉もしくはタピオカ粉が原料のラオス定番料理らしい。
ウドンタニはラオス国境と近いということもあってのことだおうか。
カオピアックのお店に行く道中、バンコクの人たちとは違って、ウドンタニの人はどこか落ち着きがあるなと思って見ていた。
カオピアックの味から、その落ち着きの理由が見えた気がする。
うどんではないけど、
ウドンタニでうどんと出会った記念日。
タイで過ごした時間の中でトップ7位に入るくらいには大好きな思い出。
(次回に続く…)