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【ついに夫登場】すーの不妊治療体験記④

皆さんこんにちは。早いもので連載も4回目になりました。
今回はついに、TESE手術に関しての記事をお届けいたします。

脊損・頚損男性の皆様、大変お待たせいたしました!!
前回の話(というか連載全部)も一読してしていただけますと幸いです。



TESE手術ってなに?

顕微授精を行うにあたって、男性の精子を採取する方法の一つに、精巣内精子採取術(TESE手術)があります。

気になる手術内容は、睾丸から精巣を少し切開して精子を採取する方法です。
私の父はそれを聞いただけで縮み上がっていました…。
痛みを感じないとしても、男性としてかなり勇気がいるんじゃないかと唸っていましたね。(共感できなくてごめんね〜)

とはいえ、切開部分はかなり小さく、場合によっては日帰り手術も可能なものとなっています。
現在は医師が拡大鏡で見ながら組織をとる方法をMicro TESEが主流になっているようです。

これ以降は、夫が体験したTESE手術についてお送りいたします。
病院の方針や、身体状況によって人それぞれですので、あくまでも一例としてお読みください。

夫へのインタビュー

今回はせっかくの機会なので夫氏の協力を得て、インタビュー形式でお送りいたします!

男性不妊やTESE手術についてどうやって知ったの?

受傷(20代半ば)してすぐに、頚損について自分で調べて男性不妊について知った。
TESE手術の方法があることは、リハビリ病院で脊損の男性患者をたくさんみてきている看護師さんが教えてくれた。
医者からの説明はほとんどなかったかな。
ただ、リハビリ病院に非常勤で来ていた泌尿器科医の先生がたまたま男性不妊の権威のある先生で、その先生と面識があった。

脊損の男性不妊について知ったときの当時の心境は?

TESEを知らなかった時期は、こどもが作れないかもって思った。
ただ、そもそも自分が車いすユーザーになったり、リハビリだったり、男性不妊以外でもショックなことが多かったから、それを全部含めて落ち込んだかな
TESEについて教えてもらった時は、「へえ、そうなんだ〜」くらい。
当時25歳で、結婚にも興味なかったから自分ごととして捉えられず、特に興味を持たなかった。

頚損の友達とTESEの話もしていて、体感で9:1の割合で受けていない人が多かったかな。
受傷してから時間が経つと精子の質が悪くなるからTESEを早めに受けたほうがいいと知ったときは、ちょっと迷った。
でも金銭的にも高かったし、今じゃないなって思って受けなかった。

現在はTESEについてどう思っている?

個人的には、年齢にもよるけどTESEは受傷後すぐにしなくてもいいと思う。
自分の周りの結婚した頚損男性で子どもを望んでいる人の成功例が多いから。
ただ、お子さんがいる頚損者が全員TESEを受けているわけではないし、自分が見えていない部分で苦労している人もいると思う。

《すーからのコメント&補足》
確かに夫の周りだとお子さんがいるご家庭も多いです。
ただ、センシティブな話題のため、夫が見えていない部分のほうが大きいのかな、とも思います。
あくまで夫の主観的な感想であることを、ご了承ください。

TESEを受ける病院はどうやって選んだ?

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