ウェルビーイングと私 のりえ
私が「ウェルビーイング」という言葉と出会ったのは、5年以上前にポジティブ心理学の本を読んだとき・・・なはず。「なるほど!」と衝撃を受けました。それば、小さい時からの「違和感」を昇華できる考え方でしたが、頭ではわかっていてもその時は自分では十分腹落ちしてなかったのかも。人は、実感しないとなかなか使いこなせないもんですね。
その「違和感」を始めて感じたのは、幼稚園のとき。
夜中にふと目が覚めて「なんで人って生きてるんだろう?こうやって考えている『自分』はどこがどう働いてこんんなドキドキしているんだろう~」と、神童のような哲学的なことを考えていました。
そんなことを考えてばっかりで勉強にも身が入らなかった小学生~高校時代を過ごし、次に大きな違和感を感じたのが、大学時代に初めて親しい家族(祖父)が亡くなったときのこと。
「自分にとってこんなに大切な人が死んじゃった日にも、大学のレポート期限は来るし、電車も動いてる。なんも世の中は変わんないんだなぁ。それなら、人が生きる意味ってなんなんだろうな~?」と、内容なムッチャ暗い感じですが、淡々と「素朴な疑問」としてこの違和感を感じていた記憶があります。
大人になって社会人を経てカウンセラーとして独立した後も、「マイナスをゼロにする」スタイルのカウンセリングになじめず、「普通の人がもっと元気になるカウンセリングがあったっていいじゃない」と、いろいろな心理療法をかじりました。その中で「ウェルビーイング」にであったのが、冒頭の時期でした。
実際にウェルビーイングをハッキリと体感したのは、2020年の最初の緊急事態宣言が出てからのこと。
ある日突然、仕事がゼロになり家からも出られないという「プータロー+ひきこもり」を余儀なくされたころ、ちょうどオンラインでのコミュニティで「医療従事者の方々に向けて歌いませんか?」という友人の投稿をきっかけに”567ability”のコミュニティに参加することにしました。
「2020年5月6日の朝7時と夜7時に歌おう♪」というイベント目標のもと、オンライン上での1か月の毎朝の練習は、テクニカルサポートをする人、歌を教える人、ファシリテーションをする人、踊る人、笑う人・・・と、「利他」のあふれるコミュニティでした。画面上の中の人は、リアルでは1度も会ったことのない人ばかりだったのに、イベントは大盛り上がりでした。
翌日の2020年5月7日。イベントは終わったはずなのに、朝の練習時間にはオンライン上には人が集まりました。
そして、そこからの2年間、歌の練習をしていた時のようにラジオ体操をしたり、今では曜日ごとにいろいろな勉強や読書会など、1日も途切れることなくコミュニティは今日2022年5月6日の2周年を迎えました。もともとのコミュニティ発足のきっかけである医療従事者の方への歌も、平和の祈りもこめて週1回「Sing For Care」として活動しています。
このコミュニティが、私がまさしく「ウェルビーイング」を腹落ちさせてもらった体験です。
「誰も知っている人いないけど、ちょっと入ってみようかなぁ~(やってみよう)」と参加し、いろいろな「利他」を惜しみなくGivingしてくれる人に感謝(ありがとう)し、WBU大学「shiawaseシンポジウム2022」にも567abilityとしてなんだかんだ参加できちゃった経験をさせてもらえ(なんとかなる)、何よりも、毎朝会うメンバーのバックグラウンドがいまだによくわかってない人達との交流が続いている(ありのままに)のは、私にとって「ウェルビーイング」以外の何ものでもありません。
これからも、ますます自分の「ウェルビーイング」を切磋琢磨したいと思っています。楽しみ!!!