ウェルビーイングと私 えりりん
私にとってのウェルビーイングは、朝の日課、家族との時間、仕事やプライベートでのチャレンジなどである。それぞれに大事な役割を担っており、どれかひとつだけできていても、どれかひとつだけ欠けていても、やっぱり毎日が気持ち良く過ごせないと体感している。
朝の日課とは、豆からひいてコーヒーを入れること、ヨガの時間を10分以上取ること、近所の公園を歩く散歩時間を30分以上取ることである。コーヒーを淹れる時間は、香りと共にとても贅沢でゆったりとした時間になる。部屋に充満した香りは出かけて帰ってきた時に出迎えてくれる。ヨガの時間は寝起きの体をほぐし、自分の体調を実感できる時間である。冬は特に体が温まり、目を覚ましてくれる。散歩は朝日を浴びて外の世界を感じ、季節や気温の変化に敏感になれる。鳥の声、虫の声、季節の花を見つける楽しみがある。そして一人の時間をたっぷりとることで、頭の中を整理して、今日やってみたいことを考えることができる。
家族との食事、対話時間は、毎日繰り返してマンネリ化するとおざなりになりがちである。ちょっとずつ変化を取り入れるといいかもしれない。早朝の散歩から帰ってきて子供の布団に潜り込むのは、暖かくて幸せな時間である。寝ている子供をついギュッてしたくなる。朝食の時間に今朝の散歩の話をしてみる。話題に子供が乗ってきてくれる。何かしらの作業中に子供に話しかけられると、ちょっと相手してみようと思う。できない時はできないと言える。自分のやりたいこともやる、子供のやりたいことに合わせる時もある。
子供が小さい時は、いちいち細かいトラブルがあるたびにイライラしたり、失敗した自分を責めたりしていた。最近は旅行で様々なトラブルに遭っても、そんな珍しいことに出会ったことを笑えてしまったり、誰も責めずにやり過ごして満足できるようになった。これは大きな変革だと感じる。ウェルビーイングが非日常にも生きてきた。「なんとかなる」を実感できた。
仕事がうまくいっている時はちょっと頑張ってみる。新しい視点や考え方、知識に出会うと、好奇心がくすぐられる。みんなに知って欲しいことが増える。やる気が出ている時はちょっと無理しても頑張れる。体の調子によっては休みを取り入れたほうがいいこともある。
セミナーや勉強会は「やってみたい」と思った時がやりどきである。新しいことに出会う楽しみ、軽い挑戦ができる場所、他者とのふれあいがあることで、また次の「やってみたい」が芽生える。ウェルビーイングに理解のある人との対話とお互いに切磋琢磨できる環境があれば、ワークショップやコーチングを楽しむことができ、新しい気づきをもらい、お互いにポジティブフィードバックをしあい、応援しあい、前向きに取り組む力をもらえる。
でも、毎日同じことをするのが好きで苦痛ではないのは、私だけかもしれない。「やってみたい」で失敗してもいいからチャレンジするのは人によってはハードルが高いかもしれない。同じことを他の人に勧めてもうまくいかないかもしれない。個性の分だけウェルビーイングの形は様々だと思う。それを創造できるワークショップ的なものを、いつか開催してみたい。
人間の数だけウェルビーイングは存在すると思う。公園に行ってもいろんな人たちがいる。人の数だけストーリーがあって、家族があって、ただ一つの正解などというものはない。みんながそれぞれのウェルビーイングな出来事を大切にして、ちょっとずつ育てて行けたらいいと思う。いつかそんなお手伝いができるようになりたい。それが私の次のウェルビーイングとなる。