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BK(バーニングナックラー)構築解説 展開力と妨害力を手に入れた宇宙最強テーマ
最初に
こんにちは、ワダツミです。
今回は5/27発売のデュエリストパック-爆炎のデュエリスト編-にて強化された「BK(バーニングナックラー)」の構築について解説します。
新規カードによって展開力や妨害力が向上し、カジュアル環境においてすごくちょうどいい強さになったと感じています。
今回はBK自体の初歩的な情報からデッキの魅力についても詳しく紹介していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【BK】の構築について
![](https://assets.st-note.com/img/1685177096640-UXLnEzQGzI.png?width=1200)
今回は純「BK(バーニングナックラー)」(以下BK)にこだわった構築にしました。
BKはそもそも純で組む意義が強く、今回の新規カードのおかげで純構築でも十分なくらい展開できるようになっています。
BKの楽しいところ
・新旧カードが同居できる
10年前のカードと最新のカードを一緒に使えるので、今のカードだけでは味わえない楽しさ(例:名称ターン1がない、効果がタイミングを逃す)があります。
・意外とプレイングが奥深い
新規カードで強化されたとはいえ、BKは墓地効果でアドを稼ぐカードに乏しく、何も考えず手札をぶん投げるとすぐ息切れします。
そのため昔ながらの墓地回収効果などを駆使したリソース確保の立ち回りが求められます。
・RUMによる逆転要素
おなじみのRUM-七皇の剣やRUM-クイック・カオスを採用することで強力なXモンスターを叩きつけることができます。
特に速攻魔法であるクイック・カオスはバトルでカウンターするBKの戦略にハマっているカードで、これ一枚で動きの幅が大きく広がります。
・メインを耐えバトルへ持ち込むカウンターデュエル
Xモンスターによる破壊耐性や対象を取る効果への耐性によってメインフェイズをしのぎ、得意のバトルフェイズに持ち込むことがBKの基本戦略です。
手数の多さと耐性で相手の妨害を踏み越え、強烈な一撃を叩き込みましょう!
構築で考えたこと
・誘発枠も展開に割きたい
今回の構築では灰流うららを不採用にしています。
理由は2つあって、メインの動きを安定させたいのと先攻の増殖するGがそんなに重くないからです。
増殖するGは先攻で使われた場合1~2ドローくらいで止まれることが多いです。
後攻の場合突っ張ってキルするには上振れが必要ですが、それでもうらら積んでまで対策するほどでもないと思うので(今は)不採用にしてます。
ただ初動に食らう灰流うららはまあまあ重いので、貫通のためのサーチ札や墓穴の指名者は採用しています。
・RUMは気合で引く
BKはRUMが欲しいデッキですが、テーマ内の動きでRUMに触れません。
引き込むためのカード(金謙、七皇昇格とか)はなるべく採用することをオススメします。
各カード解説(新規BK・メインデッキ編)
メインデッキに入る新規BKはどれも初動に直結する効果を持っており、テーマの安定性に大きく貢献してくれます。
どのカードもできれば3枚積みたいです。
BK アッパーカッター
![](https://assets.st-note.com/img/1685177540266-5B1SJALHwB.png)
既存BKに存在しなかった、召喚するだけで手札が増えるサーチャーです。
このカードのおかげで一枚からランク4を作れるようになりました。
②効果も強力でBKリソースの循環には特に欠かせないカードです。
BK チーフセコンド
![](https://assets.st-note.com/img/1685177861882-3niYc1eHx9.png)
主に②の追加召喚を目当てに使いますが、このカードがあるだけで相手に戦闘をためらわせることができるため①効果も強力です。
BKのXモンスターは耐性付与で場に残りやすく①効果も安定して使えます。
BK プロモーター
![](https://assets.st-note.com/img/1685178362162-8EZmkp3uF5.png)
先攻・後攻どちらでも強い初動です。
ただし先攻の場合このカードにうららをもらうだけで止まるので、テキストからの印象以上にプレイングが重要になります。
③のレベル操作もカエサルの直接召喚が可能なため使う機会はそれなりにあります。
各カード解説(既存BK・メインデッキ編)
今回の新規BKにより既存のBKにも役割が増えました。
テーマ内の動きを補強しつつ既存のカードにもスポットを当てられるかなり理想的な強化だと思います。
BK グラスジョー
![](https://assets.st-note.com/img/1685178937550-MzLpgWvki8.png)
下級としては高い攻撃力とデメリットの①効果が特徴的ですが、特筆すべきは②の回収効果。
BKで展開するとすぐに手札が減っていくので、このカードの②効果は見た目以上に重要です。
主にX召喚に使用した後効果でX素材から外したり、直接デッキから墓地に送ることで②効果を使用します。
初動にするには他のカードとのセット前提で多少扱いづらいものの、なるべくデッキにもいてほしいカードなのでピンよりは複数枚積みたいと感じました。
BK スイッチヒッター
![](https://assets.st-note.com/img/1685179493901-ndiapXap9P.png)
ZEXAL期では定番の釣り上げ効果持ちモンスターです。
これまではBK自体の選択肢が少なく縛りの重さから使用が難しかったカードですが、新規BKのおかげでだいぶ使いやすくなりました。
墓地が肥えていない初動では少し扱いにくく、欲しいときにサーチするのも容易なので今回はピンでの採用としました。
BK スパー
![](https://assets.st-note.com/img/1685179864548-9n850aKjlr.png)
主に先攻初動へのうらら泡影を貫通したり、初動にならないBKと合わせて2枚初動にするためのカードです。
あらゆる展開の補強に使えてターン1もないカードなので自分は3積みしています。
デメリットはメイン2に使用することでも回避可能です。
BK シャドー
![](https://assets.st-note.com/img/1685180636216-CsVDDBr2yO.png)
基本的にはスパーで足りてますが、X素材のBKを効果で墓地に送れることやバトルフェイズが行える点で差別化されています。
後述するBK 拘束蛮兵リードブローの打点をバトルを介さず3000にできるのもポイントです。
必要なときだけあればよいので今回はピンでの採用としています。
各カード解説(エクストラデッキ編)
エクストラのBKはBK全体に耐性を与えたり反射ダメージ等の少しクセのある効果を持っているのが特徴です。
新規BKによってサーチ効果や特殊召喚無効なども追加され展開の選択肢が広がりました。
BK 拘束蛮兵リードブロー
![](https://assets.st-note.com/img/1685181054834-FU662VsYgX.png)
BK全体に破壊耐性を与え、素材を取り除くたびに強化される独特な効果を持っています。
耐性自体は受け身寄りの効果ですがBK全体の打点が低めなので最高3800になれるこのカードは今でも優秀です。
また効果でX素材を墓地に送るためグラスジョーやアッパーカッターの効果も使用できます。
BK キング・デンプシー
![](https://assets.st-note.com/img/1685181574924-BZwWdLOI2Q.png)
①効果でテーマ内カードを幅広くサーチできるだけでなく②効果でBK全体に耐性を与えることができます。
BKはバトルするタイミングで有利になれるモンスターが多いので、戦闘破壊に誘導させやすい②効果は優秀です。
何より純BKで簡単にランク4から一妨害作れるようになったのがエラすぎる。
効果でX素材を墓地に送る点もグラスジョーやアッパーカッターとは相性がよく、相手ターンの展開力アップに貢献してくれます。
No.79 BK 新星のカイザー、CNo.79 BK 将星のカエサル
![](https://assets.st-note.com/img/1685182230087-5pbygltA5f.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1685182294180-6dcVbLRYKt.png)
カイザー単体は12期環境だとややパワー不足ですが、ランクアップすることで特殊召喚無効と墓地肥やし+除去効果を持った怪物に変貌します。
素の打点もカイザー効果使用後(合計X素材4)で3400となりアタッカーとして十分なステータスを得られます。
ただランクアップに必要なRUM自体はBKでサポートされておらず、ほぼ素引き前提であるため、現状出せれば強力という位置に収まっています。
No.105 BK 流星のセスタス、CNo.105 BK 彗星のカエストス
![](https://assets.st-note.com/img/1685182962056-Y8dyfpexgF.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1685183048147-AJOb1PxDY7.png)
これまではRUMー七皇の剣からの召喚を狙うカードでしたが、BKの展開力強化のおかげで直接セスタス召喚→RUも十分可能になりました。
主に高打点+完全耐性などで突破が難しい相手への回答として使用することになります。
カエストスの打点は少々心もとないですが、状況を選べばフィニッシャーとしての能力は十分期待できます。
各カード解説(魔法・罠カード編)
「バーニングナックル」カードがサーチできるようになったこともあり純で構築する意義も高まりました。
「コードトーカー」のようにカウンター罠をサーチしてターンを渡す展開もでき、妨害数は少なくとも安定した妨害を構えられるようになっています。
バーニングナックル・スピリッツ
![](https://assets.st-note.com/img/1685183525833-xpU7Vq7VXD.png)
これまではBKの選択肢の乏しさや展開力の低さから採用するほどではありませんでしたが、新規BKにより展開の選択肢が増えたこととサーチ可能になったことで新たに蘇生カードとしての強みが生まれました。
初動だと余分な展開力になりがちだったり必要なときにサーチが容易なことから自分はピンにしていますが、初動への妨害をケアするために複数入れても良いと思います。
バーニングナックル・クロスカウンター
![](https://assets.st-note.com/img/1685184043968-7gRdF6tbtE.png)
アッパーカットやデンプシーからサーチ可能なカウンター罠。
さすがにパワーは劣るものの「コードトーカー」のサイバネット・コンフリクトのように安定して構えられる優秀な罠カードです。
特殊召喚の選択肢もリードブローなら破壊耐性を付与できる他、デンプシーで後続をサーチしたり、クイックカオスがあれば相手ターンRUなどの択もとれます。
サーチが用意でありアッパーカットで回収して使いまわせるためピン採用も考えられると思います。
自分は相手ターンにセットしてもそのターン使えないラグが気になるので、展開の中でサーチし自ターンでセットしてターンを渡す動きが取れるように複数枚採用しています。
各カード解説(その他汎用カード)
焔聖騎士-モージ
![](https://assets.st-note.com/img/1685192081338-1tBPMqOf2Q.png)
キング・デンプシーから墓地に送ることで戦闘耐性付与+ドローができます。
序盤はドロー効果が使いにくいものの墓地から自由に装備できるので墓地に送りなおすのはわりとカンタン。
BKは展開ですぐ手札が枯渇するためターン経過するほど1ドローがうれしいです。
『焔聖剣-デュランダル』
![](https://assets.st-note.com/img/1685192081653-ywHQCFPEkO.png)
2枚目以降の増援です。
モンスターが1体でもいないと使用できませんが、このカードだけのメリットとしてモージのコストに使用でき、装備対象のステータスに左右されない点が挙げられます。
このデッキではモージを強く使いたいので3枚積んでいます。
オーバーレイ・ネットワーク
![](https://assets.st-note.com/img/1685184570783-0B0FT31KcJ.png)
本来の蘇生カードとしての役割だけでなく、カイザーでX素材に埋めたBKや発動後X素材になったクロスカウンターを拾ったり結構器用な動きができるカードです。
スピリッツと合わせて召喚権を使わず展開するのも強いと思います。
最終的に抜けそう枠ではありますが、デッキの個性として結構気に入ってるカードですね。
RUM-クイック・カオス
![](https://assets.st-note.com/img/1685191238656-L9oEZhGvC1.png)
現状最も状況を選ばず使えるRUMだと思います。
速攻魔法ゆえに除去回避・追撃・相手ターンの妨害と使いどころは多いです。
七皇昇格からサーチできるとはいえBK内の展開では触れず素引き前提なのが痒いので3積みしてます。
展開例
基本的な展開パターンを紹介していきます。
◆展開のポイント
・すぐ墓地に送りたいBKはキング・デンプシーの素材にする
BKはX素材になるためそのままだとすぐ墓地に送れません。
好きなタイミングでX素材を外せるのはデンプシーのみです。
・効果による墓地送りを有効利用する
グラスジョー、アッパーカッターはカード効果で墓地に送られると回収効果が発動できます。
またスパー、リードブロー、キング・デンプシーは効果でX素材を墓地に送れ、上記二枚の効果を誘発できます。
展開後のリソース確保には必須のテクニックです。
・アッパーカッター、デンプシーのサーチ使い分け
デンプシーはアッパーカッターと異なりモージなどの炎戦士や「バーニングナックル」カードにも触れます。
・RUM素引き=妨害数+1
RUM(クイック・カオス)を素引きしていることが前提ですが、クロスカウンター発動後出てきたNo.79に使用することで妨害数を増やせるので意識した盤面を作れると良い感じです。
※各略称について
NS(召喚)
SS(特殊召喚)
XS(エクシーズ召喚)
◆1枚初動(プロモーター)
プロモーターNS、プロモーター効果でアッパーカッター、チーフセコンドSS
アッパーカッター効果でスイッチヒッターをサーチ
セコンド効果でスイッチヒッター追加NS
スイッチヒッター効果で墓地のプロモーターSS
アッパーカッター+プロモーターでキング・デンプシーXS
デンプシー効果でスパーサーチ
デンプシー効果でX素材のプロモーターを墓地に送る
スパー効果で自身をSS
プロモーター効果墓地から除外しBKのレベルを5に変更
スパー+セコンド+スイッチでCNo.79カエサルXS
最終盤面
キング・デンプシー(X素材アッパーカッター)、CNo.79カエサル
先攻での基本展開です。
相手ターンRUできるカード(クイック・カオス)を引けていればクロスカウンターからカイザー→カエサルにつなぐことで妨害数を+1できます。
後攻の場合はスパーの部分をシャドーにすることでバトルフェイズ制限を回避します。
※増殖するGを使用された際の最小展開
プロモーターNS、プロモーター効果でアッパーカッター、グラスジョーSS
アッパーカッター効果でクロスカウンターをサーチ
アッパーカッター+グラスジョーでキング・デンプシーXS
デンプシー効果でチーフセコンド墓地送り
デンプシー効果でX素材のグラスジョーを墓地に送る
グラスジョー効果で墓地のチーフセコンドを回収
クロスカウンターセット
最終盤面
キング・デンプシー(X素材カッター)、クロスカウンター
手札セコンド
クロスカウンター→リードブローとつなぐことで対象耐性+破壊耐性を確保しセコンドによる妨害も狙える展開です。
手札の展開リソースがない場合はセコンド回収の部分をプロモーターに変更します。
またデンプシー効果の対象をモージにすることで毎ターン戦闘耐性+ドローに変更することもできます。
◆先攻2枚初動(スパーorセコンド+レベル4BK)
(スパーの場合)
レベル4BKNS、スパー効果SS
(セコンドの場合)
セコンドNS、セコンド効果でレベル4BK追加NS
(以下共通)
レベル4BK+スパーorセコンドでキング・デンプシーXS
デンプシー効果でクロスカウンターサーチ
クロスカウンターセット
最終盤面
キング・デンプシー、クロスカウンター
盤面はプロモーター最小展開パターンとほぼ同じですが墓地リソースにアッパーカッターやプロモーターが存在しないので実質最弱展開です。
◆先攻2枚初動(プロモーター+セコンドorスパー)
(スパーの場合)
プロモーターNS、スパー効果SS
(セコンドの場合)
セコンドNS、セコンド効果でプロモーター追加NS
(以下共通)
プロモーター効果でカッター、グラスジョーSS
カッター効果クロスカウンターサーチ
カッター+グラスジョーでキング・デンプシーXS
デンプシー効果でグラスジョーを墓地に送りスパーサーチ、
グラスジョー効果で墓地のプロモーター回収
スパー効果でSS、スパー+スパーorセコンドでリードブローXS
クロスカウンターセット
最終盤面
キング・デンプシー(カッター)、リードブロー(X素材2)、クロスカウンター
プロモーター1枚初動に1枚追加した盤面になります。
素引きを考慮しない2枚までの展開ならこれが実質最高展開だと思います。
後攻の場合セコンド素引きなら同じ展開で、スパーの場合はプロモーター1枚の動きでM2にスパーを絡めた展開をするのがおすすめです。
未来へ
新旧BKを両立できる現状を見るとあらためて良い強化をもらったなと感じます。
BKはLTGY発売当時に組んだ思い入れのあるデッキなので、今の環境で真っ当に戦えるテーマになったのはうれしいです。
メインのBKは結構完成されてきていると思うので、今後強化があるとしたら「バーニングナックル」魔法罠の種類が増えてほしいですね。
特に「バーニングナックル」RUMがくればBKの動きだけでRUまでつながるのでかなり理想的だと思います。
(七皇覚醒を見るにおそらくバリアンのRUMには「七皇」カードを使ってもらいたそうですが…)
10年待ち望んだ強化なのでBKはこれから長く使っていきたいです。
以上、ありがとうございました。