【統率者デッキ解説】「とっつぁん」~殴り合いから特殊勝利までこなす最強農家~
こんにちは、ワダツミです。
普段は遊戯王OCGで活動しています。
MTGもとい統率者戦、めーちゃくちゃ面白いです!
去年の8月から遊び始めたのですが、パーティゲーム感覚で遊べる点や1からデッキを考えるのが好きな自分にとってまさにベストマッチなフォーマットでした。
みんなもっとこのゲームを遊んでほしい…!
少しでもきっかけになればと思い、今回デッキ紹介という形で筆を執りました。
※MTG歴半年・統率者戦しか知識がないため、一般的な認識とズレた記述があるかもしれません。ご了承ください。
《とっつぁん》何者?
『指輪物語:中つ国の伝承 統率者』にて登場した一枚です。
ライフを3点以上得たターンの終了ステップにドローするシンプルながらも奥深い効果を持っています。
この効果は相手ターンでも誘発し、上手く回復できれば毎ターンドローしていくことも可能です。
白単ゆえに展開自体はゆったりめなので今回はデッキレベル5~6、Party~Battle程度の構築を目指します。
《とっつぁん》の魅力を知ろう!
◆ライフゲインが勝利につながる
本来ライフゲイン(回復すること)だけではカードが増やせないため、初期ライフの多い統率者戦だと特に弱く見られがちです。
例えばこのカード、普通に使えば1:1交換なので4人戦の統率者戦においてはアド損ですね。
しかし、《とっつぁん》がいれば話は別。1枚破壊した上にドローできるので普通よりお得に使えてしまいます!
こういった何かのおまけに回復できるカードを有効に使えるのが《とっつぁん》の魅力の一つです。
◆勝ち筋が複数ある
先ほどライフゲインだけでは弱く見られると書きましたが、実はMTGにはライフ総量が一定数以上の場合特殊勝利できるカードが存在します。
《フェリダーの君主》が有名な例で、このカードを次の自分のターンまで維持できればそのまま勝ててしまいます。
《とっつぁん》のドロー力で特殊勝利カードをツモったら全体除去後などの隙をみてぶつけてやりましょう。
◆軽い
《とっつぁん》の脅威が分かってきた相手はクリーチャー除去で対応してくるでしょう。
しかし、白の豊富な3コスト以下再利用カードで《とっつぁん》は戻ってこれます。除去程度で《とっつぁん》は止まらないことを教えてあげましょう。
デッキについて
《とっつぁん》デッキには主に以下のようなカードが採用されています。
・ライフゲイン
・ライフゲインを活かせるカード
・除去
・マナ加速
・耐性付与等の防御カード
100枚のカードを全て解説すると長くなるので、ここからは特徴的なカードをかいつまんで解説していきます。
◆ライフゲインの採用基準
※あくまで個人の考えです
ライフゲインは1回3点以上を目安に採用する
1ターンで3点以上回復したい都合上、ライフゲインは試行回数よりも1枚の質を優先すべきです。
例えば《魂の管理人》で1点回復を重ねていく場合、1ターンで3点回復するには3体のクリーチャーを並べる必要があります。
つまり《魂の管理人》+1ターンに3体並ぶ手札の噛み合いを要求されるためドロー運に左右されるのが欠点です。
では《徴税理事》の場合は?
呪文に追加白マナがかかるものの、対戦相手が3人いれば3点回復できるため効率が良く、トリガーは呪文なら何でもいいのでドロー運にも左右されにくいです。
このように1枚で完結している点で《徴税理事》は《魂の管理人》より質が高いと言えるでしょう。
例外として《領事の権限》のような回復以外でも働くカードは回復値が小さくても採用する意味があります。
◆バキバキとっつぁんで殴り勝とう!
2/3と殴り合いにはあまり向いてない《とっつぁん》ですが、ドーピングによる立派なボディでフィニッシャーにすることもできます。
これらは《とっつぁん》を強化できるだけでなく自身が何かしらの方法でライフ回復手段を持つため1枚で完結している優良カードです。
対戦相手も(まさかじゃがいもを育てる合間に自分の身体も育てているとは…)と油断しているはずなので、積極的に強化して殴り倒しちゃいましょう。
また殴って勝利を目指す場合、以下のようなカードもオススメです。
《最強の大鷲、グワイヒア》は攻撃時自軍の1体に飛行を付与できます。
速攻がないのがいまいちですが、《とっつぁん》の攻撃を通すのをサポートする上に同じ条件でトークン生成できるのが噛み合っていて◎。
《運命の天使》は相手への戦闘ダメージをライフゲインに変換する他、特殊な条件で対戦相手1人を強制敗北させます。
回復した場合でも統率者ダメージは蓄積されるので問題なし。
統率者ダメージだけで3人倒すのも骨なので、殴りにいく相手を減らせる強制敗北効果が地味にありがたい!
◆特殊勝利でぬるっと勝とう!
・ライフが一定値以上で特殊勝利
《フェリダーの君主》《忍耐の試練》
アップキープ開始時に以下の条件達成で特殊勝利です。
《フェリダーの君主》:ライフ40点以上
《忍耐の試練》:ライフ50点以上
欠点として一度バレると優先的に殴られるようになるので、その時はとっつぁん肉体改造計画に切り替えましょう。
・二回唱えると特殊勝利
《副陽の接近》
個人的にイチ推しの特殊勝利カードです。
ドローや占術を上手く使えば一巡だけで特殊勝利できます。
おまけの7点回復も《とっつぁん》的にうれしいポイント。
1回目発動後の対戦相手は、どうやって2回目発動までに倒すか頭を悩ませることでしょう。楽しくなりそうですね!
◆戦い方のプラン
●マリガン基準は2~3ターンで《とっつぁん》着地できる手札
⇒土地3、土地2と2マナファクトがあれば最低限キープ可能です
⇒その後のプランが作れる手札だとなおヨシ
●《とっつぁん》着地後は手札によってプランを決める
⇒《とっつぁん》を強化できるカードや《グワイヒア》などがある場合、
ダメージで勝ち切るプラン
⇒特殊勝利系カードがある場合、特殊勝利プラン
⇒プランが作れなさそうな場合はドローとマナ加速をしながら様子を見る
🌟ダメージで勝ち切るプラン
⇒卓全体のヘイトをみながら《とっつぁん》などでこまめに殴る
⇒《とっつぁん》を優先して強化する
🌟特殊勝利プラン
⇒特殊勝利カードを使った後もマナを残せる余力がある状況で動き出す
⇒準備ができたら防御系カードでひたすら耐える
⇒おすすめの防御カードは《絶対に動くな》、《皆に命を!》も1ターン確実に耐えたいときに強力
おわりに
今回は《とっつぁん》デッキについて紹介しました。
こういう構築とプレイングでポテンシャルを引き出せるカードは使ってて楽しいですね。
統率者戦、ハイランダー構築ゆえに再現性が低く毎回違った試合になるのが面白いし、30年のカードプールから使いたい一枚を探す楽しみもあってずっと遊んでいられる気がします。
他にもたくさんデッキを組んでいるので、また機会があれば紹介させてください。
ではまた。