独学での学習方法について①
今回からは独学で試験に望まれる方に向けた学習法、時間の捻出、モチベーションの維持等々、私なりの方法論を書いて行きたいと思います。
人によっては「そのやり方、違うよ」って事もあるかもしれませんが、私が実践してそれなりにではありますが(笑)結果も出して来た手法ではありますので、「参考までに」と言うスタンスで眺めていただけると嬉しいです。
学習方法について
「資格試験」と聞くと「どの通信講座を使おうか」また難易度の高い資格になれば「どこの資格学校に通おうか」と考える方も多いと思います。
確かに金銭的な余裕や、時間的・地理的な状況が許すのであればそれも一考ですし、プロのサポートを受けられるのですから心強いものがありますよね。
私も社会保険労務士などの合格率の低い国家資格を目指していた頃は、資格学校に通って基礎からみっちり学びたいと、ネットなどを駆使し近辺の資格学校を探しました。
しかし・・・。
地方の壁は厚かった!!
近場には資格学校はなく、電車とバスで二時間近くかけて通える学校も平日の授業があるため物理的にボツ!
(当時は八時前に勤務が終了する事などほとんどなく・・・)
通信も考えましたが自分の性格上、向こうのペースでどんどんテキストや問題集が送られてくる仕組みはなんとなくプレッシャー感が強くて却下しました。
独学でもできる
では独学の場合、デメリットだらけでメリットは全くないのでしょうか。
私は独学には独学の良さもあると思っています。
まずお金が掛からない。
テキスト代と問題集代、あとは受験代金くらいです。
これなら仕事が忙しかったり、家事が忙しくなってどうしても途中でリタイヤするにしてもリスクが最小限で済みます。
逆にお金を掛ける事によって「退路を断つ」と言う方法もありますが、一歩踏み出せないでいる人には敷居が低くなるのではないでしょうか。
資格学校を否定するつもりは全くないですが、検定試験3級レベルの資格であれば、独学で十分合格が狙えると思っています。
(もちろん、本人のヤル気は必須ですが)
そしてどうしても独学がムリ、自分には合わないと思ったら、もっとお金をかけてみる、と言う手もあるかと思います。
もうひとつ私が感じたメリットは自分のペースで学習できると言う点です。
元来、気まぐれな性格な私は頑張る時は一日に何時間でも勉強できるのですが、ヤル気の出ない時期(要因は様々)は一向に机に向かう気力が湧きませんでした。
やりたくない勉強を無理矢理やって更にヤル気がなくなる→
資格を取る事の必要性に疑問を持つようになる→
必然的にモチベーションは低空飛行のまま時間だけが過ぎて行く。。。
そんな負のスパイラルはどうしても避けたかったです。
コレには様々な意見があると思いますが、結果的に私には独学が合っていたんだと思います。
要は目標に向けてスケジュールの自己管理とモチベーションの維持が肝要になるかと思います。
スケジュールを立てる
仕事でも勉強でも(遊びでも)何事もスケージューリングが大事だと思っています。
コト資格試験においてもケツが決まっているため(表現が悪いですね、ご容赦!)本試験日から逆算したスケジュールを立てることが極めて重要となります。
事細かな計画でなくても全然構わないしザックリで良いと思います。
そしてできれば余裕のあるスケジュールを立てることをオススメします。
ひとつひとつのスケジュールを書き出し、できた部分から塗りつぶして行く。
見える化によって達成感が得られます。
そのためにも繰り返しますがスケジュールは余裕のある、ちょっと頑張ればできそうな計画が好ましいです。
短期・中期・そして試験日当日までの長期のスケジュール。
スケジュールを立てることにより試験までの全体の流れが見えて来るので、自分が今どのあたりの位置にいるのかが分かりやすくなります。
それによって「ちょっと遅れているから今日はもうちょっと頑張ってみよう」とか、「いい感じに進んでいるからこのペースを維持しよう」とか。
オススメなので是非試してみて下さい。
独学で重要になる参考図書の選び方
独学でやるからには参考書や問題集等も自分で選ばなくてはなりません。
どの試験でも各資格学校から沢山の参考図書が発売されています。
ネットなどを見ると評価順にまとめたサイトなどもありますので、そのようなモノを参考にするのも良いかと思います。
ひとつまた私の個人的感想を言わせていただくなら、
「極端すぎるモノは避ける」事をオススメします。
極端な書籍とはどんなものか?
要するに「簡単すぎるもの↔難解すぎるもの」「薄すぎるもの↔厚すぎるもの」「白黒一色刷のもの↔全ページ、オールカラーなもの」等々です。
どうしても最初はカラフルなイラストがふんだんに入った簡単すぎるものや、逆に分厚くて細かい文字がびっしり書かれた難解なものを選びがちになりやすいですが、あまり簡単すぎると内容が希薄で極端な事を言えば本をまるごと一冊暗記しても合格圏に届かない内容のものもありました。
逆に難解すぎるものは、全てに目を通せる時間とヤル気が持続すれば良いのですが、解説が哲学的(?)と途中で挫折してしまうケースもあります。
結論から言わせてもらうと、両極端すぎずイラストや図表が適度に挿入されているもので、
テキスト
①各セクションごとに練習問題や確認のための一問一答がある
②色は重要な箇所が赤字で、その他は黒字で書かれている2色刷り程度
③巻末に模擬テスト的なものが掲載されている
問題集(過去問)
①できれば3回分(過去問集であれば過去3回分)以上掲載
②本試験と同じ形式、設定時間になっている
③解説が詳しい
④上記テキストとは違う出版社が発行している
と言うのが要でしょうか。
もちろん何度も言いますがあくまで私の個人的感想です。
特に問題集の④「違う出版社」云々と言うのは意見の分かれるところかと思います。
なぜかと言うと、同じ出版社だと問題集もテキストに則ったものが多いため、テキストに書かれている範囲でしか学習・記憶できないから、と言うのがその理由です。
どんな優秀なテキストでも本試験を100%網羅することはほぼ不可能でしょうし、もし網羅してるとなると先述したようにそのテキストは分厚くなりすぎてしまいます。
あえて違う出版社の問題集を選択する事で、自然に違う角度からも学習する事になり、本試験での予想外の問題にも、ある程度広域的視点で対応が可能になる、と考えています。
以上、長々と個人的意見を並べて来ました。
もちろん全く正反対の意見もあるかと思いますが、参考までに頭の片隅にでも置いてもらえると嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
(次回へ続く)