こども向けワークショップ~土編~
なぜ?こども向けのワークショップ
私たち技能者は、大工・左官・塗装・電工など大きく分類すると、60職種程、小分類に至っては、約290職種に分類されると言われており、、
当事者でも、60種類も職種が頭に浮かぶのかと言えば、かなりマニアックな話になってきます。もちろん私自身も答えられる自信は無い、、
そもそも、技能者とは建設工事の直接的な作業を行う技能を有する労働者のことを言う「職人」だったり「作業員」の総称が「技能者」という事。
比較的〝ものつくり〟を直接行う、自分が手を動かすことで、建物が目に見えて完成していく事をそれぞれがやりがいを感じている「魅力」の部分だとの声も多い。 実際に、電気工事士として働く私は、自分が取り付けた照明が無事に点灯する度に、小さくガッツポーズをする事に喜びを感じる。
技能者の担い手不足が大きく言われている現在にものつくりを通してまずは、
・手を動かして物を作り完成する喜びや楽しさの体験
・技能者自身がその場を設ける事でこどもと保護者に身近に感じてもらう
この2つを目標に取り組んでいます。
「建設業の人手不足が~」「技能者として働く魅力が~」なんて突然言われても、大人でも頭に?が浮かぶのが現状である事。
まずは、人となりを知ってもらいながら一緒にものつくりをしてみる。
それが記憶に残る。本当に地道な取り組みではありますが
距離が近いと参入障壁が低くなる。
実際に、ワークショップに参加前後では、建設業従事者や、その仕事への理解が高くなった結果がアンケートでみられています。
7/28開催 竹林から粘土を採ろうレポート
土編の最初を飾るのは、土採取。猛暑日を記録している、そして竹林には藪蚊が多い時期、、ハードなタイミング、、、こどもは来るのか?と少し弱気になりながらも、、3名の枠に4名の参加申し込みがありました。
ありがたいですね。
当日は参加のこども2名と保護者、講師その猛者の方々がこちら!
安全を考えて、体験は30分程度に。
講師の流橋焼松田さんから竹林の粘土の説明がありました。
京都府八幡市の竹林では、比較的良質な赤土粘土が採れるとの事です。
春には、美味しいタケノコが採れるんでしょうね。
いざ竹林へ!
今回、実は土の断面が露出して状態ですので、土が層になって重なるところから粘土を目で、手で触れて探して掘ってみる。
粘土はどこだ??
粘土を見つけて一心不乱に掘る!!
八幡市にはたくさんの竹林がありますが、ほとんどが私有地だったりと足を踏み入れる事は少ないですよね。
そんな中、竹林に入る経験は真夏でも日陰のある涼しさや、暑すぎると蚊は飛ばない。竹林って面白い。材料採取完了です。
ご参加いただきましてありがとうございました。
7/28開催八幡の土でやきものを作ろう
どきどきの竹林から、「八幡市文化センター」に移動しました。
引き続き、流橋焼の松田さんを講師に、女性左官2名にも参加いただきます。
作る作品は2つ〝たけのこタイル〟〝動物のお皿〟
たけのこタイルは、10月13日に行うハッピーバードのワークショップの材料として、動物のお皿は報酬として参加していただきました。
今回たけのこタイルには、八幡の土と、八幡の竹から作った釉薬を使用します。八幡の赤い土と、竹の釉薬でどんなタイルが焼き上がるのか楽しみですね。
綿棒でまんべんなく伸ばして、型で抜くってなんだかクッキーを作っているみたい
動物のお皿は、流橋焼の誰でも簡単に薄いお皿が焼けるように作り方が工夫されています。コツは、まんべんなく時間をかけて材料を伸ばす事。目には見えない手間をかけるのはものつくりには大切な事ですね。
初めてのやきもの作りでしたが楽しい時間となったのはないでしょうか。
ご参加いただいたみなさんありがとうございました。
ワークショップはまだまだ続きます。