いたずら電話と博士の晩餐

　皆さん、こんにちは。痛車とか聞くと、イタリア車なのか、いたずら車なのか、痛い車なのかわからなくなる木賃ふくよし(芸名)です。
　18禁って聞いても、18金なのか18禁なのか迷うし。
　映画「ソー」って聞いても、「THOR」なのか「SAW」なのか迷いますよね迷いませんかソーですか。

　この、主にこっちを想像するって場合、どっちサイドの人間かって所が、本日のお話です。

　例えば、カレーライスの具にじゃがいも入れる派？ 入れない派？ とか。ええ。ワタクシは入れない派ですが。
　例えばホラ、可愛いが好き派と、綺麗が好き派。キュートか、ビューティか。

　ええ。そうです。
　大半の人間は、割り切りません。ええ。だって、きっぱり分けなきゃ死ぬ訳でもないし、そもそも、

　どっちもイイんだから。

　別に「これから先、ラーメンかカレーライスのどちらかが消滅するぞ！ 投票して決めるんだ！！」とか、そんな馬鹿げた話はありません。
　ワタクシは、カレーを選びますが、時にはラーメンだって食べたいじゃないですか。断然カレー派ですが。じゃがいもは入れない派ですが。

　しかし、世の中には、それをハッキリさせないとダメ派がいるんです。
　そうです。それが過激派。
　自分たちの所属こそが善であり、正義であり、法なのである。

　つまり、自分たちに賛同しないものは、正しいことを知らぬ愚か者に。

　考えを異とするものは悪になるのです。

　ほら、あなたが今、過激派を悪だと思ったように。

　いや、別に過激派は悪でいいんですが。

　彼らにも多分、そっちに転ばざるを得ない事情があったんだと思いますよ。それまでの環境で、染められてしまったとか、色々。
　例えば、親がもうなんかアレな宗教で、最初からそう育っちゃったとか、親がアレでアレがアレな感じとか。この辺はもう、ある程度免責されるとは思うんですよ。いや、ある程度はね。
　無論、苛酷な環境でも立派に育った人はいますから、言い訳にはなりません。しかし、そこから抜け出せない環境であったり、抜け出す知恵を与えられないケースもありますから、ある程度の情状酌量はあるべきだと思います。大半はそうじゃないですが。
　物心ついてから転んじゃうケースは、大半そうじゃない。

　何故なら、楽なんですよね。

　自分で考えたり、悩んだりする事がなく、ただ、提示されている正義に従えばいいのですから。
　
　まあ、盗っ人にも三分の理、なんて言いますから、そっちサイドに立って考えると、感情的に分かち合えないけれど、論理的に理解はできなくもない、みたいな感じになると思うんです。
　何故なら、ワタクシも大半の人も「過激派じゃないから」なんですよ。

　じゃあ、自分が過激派じゃないならそれなりに理解できるか、と言われるとコレもまた難しいところ。

　例えば、

　左足の第三趾に興奮するんですよ。

　中指！？ 第三趾って呼べよ！！

　って言われても、

　(´･Д･)」 あ。ハイ、スミマセン。

　としか思わない訳で。
　趣味だの好みだの性癖なんてのは、残念ながら他人には理解されがたい。

　タイヤに性的興奮を覚えるんです！

　特にダンロップが最高です！！

　とか言われても、ソーですか。としか思えないのである。しかしまあ、この程度なら、きっと自分にも他人が同意しないであろう嗜好の一つや二つは持ってるだろうし、理解できないだけで、許容は出来る。お互い様だろ、と。
　
　しかし近年、色んな理由から見なくなってきた「いたずら電話」とかはどうだろう？ 特に無言電話。

　正直に言って、ワタクシはアレの面白さが全くわからない。多く見積もって２%しかわからない。
　そりゃ「いたずら」は面白いからやるもんで、そーゆーのは嫌いじゃない。
　まだ、ハァハァ言いながら電話してくる方がストレートで意味はわかる。シャイな露出狂なんだろうな、とは思う。
　しかし、無言電話とか、ありゃ何が楽しいんだ？ 誰かもわからない人間相手に、相手が困っているかどうかの反応も見られない。
　それは本当に楽しくてやってるのか？ 本当に？ 面白いの？ ストレス発散になってるの？

　ワタクシなら余計に
　ストレスが溜まるわ。

　それを、日に何百回も、自費で電話代を払ってやっていた人達がいた訳だ。

　まったく理解できない。多く見積もっても２%しか理解できない。って言うか、全体像が見えないからパーセント換算も難しい。

　
　ワタクシは、相手の立場に立って多面的に物事を見るのは好きだが、どうしたって理解できない相手はいる。
　どうやったって理解できない「そっち側」に労力を割いてまで、理解を示す必要はないのだ。

　ウィル・グレアムだって、
　犯罪者の心理に近付きすぎて、
　レクター博士に
　「お前も異常者だ」
　って言われちゃってたし。

　日本では第二作目「羊たちの沈黙」第三作目「ハンニバル」の方が有名だけど、第一作目の「レッドドラゴン」の方が面白いのでオススメです。

　※ この記事はすべて無料で読めますが、「羊たちの沈黙」よりも「ハンニバル」よりも「レッドドラゴン」の方が面白かったって思う人は、投げ銭(¥100)をお願いします。
　なお、この先には妄想しか書かれてません。