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病いは名から


 皆さん、こんにちは。(芸名)までがハンドルネームなだけで、芸人じゃありません。木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 さて。本日は少し真面目な話。
 コレは何年も前、とある、知り合いのお医者様と話してる時に出てきた言葉なんですが、


 (´Д`) 何が怖いって、
 『本当は怖い家庭の医学』
 って番組が一番怖いわ。


 そう。TVで放送されている医療系番組に対して、医療のプロである医者が、「ありゃないわ」と警鐘を鳴らしていたのである。
 一応、医療番組だけあって、大きな嘘はないらしい。いわゆる「切り取り」や誇張はあるものの、知る限り、大きく間違っている部分はないとのこと。
 しかし、切り取りや誇張が甚だしい、とお怒りの様子。


 (´Д`) だって、あの病気、
 国内での発症例ゼロやで。

 (´°Д°)」ゼロ。

 番組内で紹介された病気の数々は、確かに難病奇病の類かも知れないが、国内でゼロどころか世界でも稀有な病気だったりする。
 また、治療方法が確立されていないが、対処療法として病状をやわらげる事は可能であるため、特に問題のない病気の例など。
 と言うか、それだけで言うなら痛風や糖尿病も該当する訳ですよ。

 他にも、「場合によっては死に至る」なんて煽り方をしてたりするけど、


 (´・Д・)」ただの風邪も、
 1/1000ぐらいの確率で
 死に至る病気なんやで。


 しかし、そうやって「恐ろしい病気」ってのを番組で紹介すると、翌日、病院の待合室は外来患者でいっぱい。しかも、


 (;∀;) 先生、わたし、
 〇〇(番組で出た病気)だと
 思うの! そうでしょ!?


 という自己診断で不安に駆られてる患者さんで溢れるそうな。
 いや、もう「番組」が患者を作り出してるよね、と。
 そう。怖いのは、わざわざ不安を煽るような番組である。まあ、そんな番組を作る方に問題があるのは間違いないが、ワタクシは思うのだ。


 (´・Д・)」 病名が、
 病気を作ってるよね。


 まだ、病原菌を持つ、具体的な病気ならいい。いや、いい訳ではないが否定もできよう。
 しかし、コレがもし、精神的な疾患だとしたら?

 先に誤解なきよう言わせてもらうが、例えば「鬱病なんてない。ただの甘えだ」と言っている訳ではない。
 列記として鬱病は存在するし、治療法も存在する。簡単に言えば脳内物質の分泌に異常を来している状態で、明確な病気だ。
 だが、先ほどの「本当は怖い〜」と同様に、


 (´・Д・)」鬱病という
 存在を知らなければ、
 鬱病にならなかった人は
 割といるのではないか。


 ワタクシはそう思うのである。病名や症状を知ったから、心療内科に掛かって鬱だと診断された、という意味ではない。
 「鬱病という存在を知ったからこそ、その病気に憧れて、自らそうなっていった人もいる」という可能性である。
 誤解なきようにもう一度言うが、詐称していると言いたい訳ではない。

 例えば、明確に「鬱」という状態ではなくとも「会社に行きたくない。嫌だ」なんて事は誰しも考える事だろう。この時に「鬱病だったら会社に行かなくていいのに」という思いが、鬱病を引き起こしている可能性だ。
 病は気からと言うが、「元気でいたい」という思いが病を治すと言うなら、「病気でいた方がいい」という思いが、病気を引き寄せる事もあるのではないか。ワタクシはそう思うのだ。
 ここで鬱病を例に取ったから誤解を招きやすいかも知れんが、実際、


 (*´∇`*) わたし、
 「サヴァン症候群」
 だと思うのよね!


 みたいな人には何人も出会った事がある。
 ちなみにサヴァン症候群とは、重度の精神障害者、知的障害者がある分野に特化して驚異的な才能を示すケースで、重度の自閉症を持つ人間が超人的演算力を発揮したり、写真と見紛うレベルの模写をしたりする例が挙げられる。
 そう。わかりやすく言うと、

 自分自身の生きづらさは病気のせいにして、


 天才的な能力がある、


 と、思いたい憧れが


 サヴァン症候群を自称させる。


 そう言う部分が少なからずあると思うのだ。
 近年は病名から外され、自閉症スペクトラムと呼ばれるようになって急に鳴りを潜めたが、


 (´・Д・)」自称
 アスペルガー症候群


 はサヴァン症候群よりももっと多かったし、コミュニケーション能力不足の人間を「アスペだ!」と嘲笑する場面も多く見られた。
 つまり、本当にその病状なのかどうかの問題ではない。自称や他称の「言葉」の存在が、いい意味でも悪い意味でも「病気を作ってしまう」のではないかと危惧するのである。

 これは「鬱」に始まり、「アダルトチルドレン」だの「ADHD」だの「アスペルガー」など多岐にわたって同様の傾向が見られた。
 近年で言えば「性同一性障害」などにも同様の傾向がある。

 病名がつき、診断され、対処法があり、その人が生きやすくなるなら、それはそれで良い事だ。
 しかし、勝手な思い込みで自らを無駄に追い込む危険性がある事も、理解して欲しいのである。

 ちなみにワタクシは、割とどうしようもないレベルで、


 (´・Д・)」セルフネグレクト


 つまり、自分で自分の世話ができないダメ人間なのである。必要がなければ部屋の掃除なんか絶対にしない。超ダメ人間。(他人と一緒にいると、他人に迷惑をかけたくないのでちゃんとする)
 自覚があるし、おそらく、そーゆー診断を受けたら、


 ほぼ確実に
 何らかの病名が
 つけられるレベル
 だと思っている。


 って話をしていて、ワタクシを知る数名は、


 (;´∀`) あーね。


 という返答に困る空気を出していたのですが、そのうちの1人が、


 (・∇・) でも、医者から、
 いや、アナタのは病気じゃなく、


 単に極度のズボラです。


 って言われたらどうします?



 (´°Д°)」めっっちゃイヤ。


 確かにワタクシは病名がつくレベルの面倒臭がりなのだが、あらゆる精神障害は「些細な事であれ、日常生活を送るのに支障を来している」事が病気であるという根拠となる。
 ワタクシは他人の前では割とちゃんと振る舞うし、自分に対して怠慢であっても、


 (´°Д°)」特に困らない。


 (´・Д・)」ただのズボラで病気ではない、と診断される可能性は低くない。

 確かに、極度の怠慢だけど病気ではないって言われるより、「病気だから仕方ないよね」と言える方が気が楽なので、やっぱり名前が病気を作る部分はあると思う次第です。はい。

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 なお、この先には、ワタクシがどれぐらいセルフネグレクトかと言う話しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。