粘着! 着物警察24時!
皆さん、こんにちは。着物警察だ! 裾を上げろ! 木賃ふくよし(芸名)です。
さて。いきなりですが、皆さんは、ファッションに正解はあると思いますか?
(´・Д・)」 ワタクシは、
ないと思います。
え? とは言っても、色々と服装にはルールがあったりするじゃねーか!
(´・Д・)」 あー、はいはい。
ありますね。
謎のルール。夏以外は浴衣を着るな、とか、浴衣は昼から着るもんじゃないとか、浴衣の柄を季節に合わせろ、とか。
(´・Д・)」 アレ全部、嘘だから。
いやいやいや? 本を読んでも、ネットを見ても、そーゆー事が書かれてるって?
(´・Д・)」 知らんがな。
ワタクシに言わせりゃ、
嘘に騙されて、嘘を拡散してるだけでしょ?
冷静に考えてくださいよ。言ってる事がもはや矛盾してるんですよ。浴衣は正式な着物と違い、夜着、肌着に近い部類なんですよね? だったら、
風呂上がりの
ジャージや
パジャマごときに、
ルールがあったら
(´°Д°)」 おかしいだろ。
先に結論から言いますが、正式な儀礼の中に服装のルールやマナーはある。しかし、
ファッションに
ルールはない。
わかりやすく言えば、職場では制服を着ると規定されているのに、制服を着ないのはルール違反である。
祭りの装束もそうだろう。正式なパーティーや会合でもそう言った規則は存在すると言っていい。
広義で言えば、葬式には黒い服を着るなんてのもそちら側に含まれるだろう。
だが、そう言った正式・公式な場でない限り、
(´°Д°)」 服なんて
どんな着こなしをしようと
自由なのである。
いや? でも? しかし?
(´°皿°)」 知るかヴォケ!
オメーの盲信してるルールなんざ
知った事じゃねえよ。
大体な? 「着物と浴衣は違うから、、、」とか言ってる阿呆な着物警察が存在しとるが、だったら、着物と浴衣の違いってのを明文化してみろ。
(´°口°)」 明確な
違いなんかないんだよ!
ワタクシも調べて驚いたが、明確に浴衣と着物を分ける条件はないのである。
つまり、ポップとロックとハードロックとヘヴィメタルの違いを明文化しろってぐらい無理なのである。
明らかに着物ってのと、明らかに浴衣ってものは存在するが、その境界線は非常に曖昧だ。明文化できるのはせいぜい、店が浴衣として売ってたか、着物として売ってたかの差であろう。
メタル寄りのハードロックや、ちょっとハードなロックが存在するように、着物寄りの浴衣も、浴衣寄りの着物も存在してしまうのが現実だ。
その着物も、公的な場で着られるような催事用の着物もあれば、カジュアルに着るものまで千差万別。結婚式(公的)に着ていくスーツのように、フォーマルな着物もあれば、お出かけにちょうどいいぐらいのスーツも着物もあるのだ。
わかるだろうか。
公的な式典に安いペラペラでテカテカの着物を着ていくのはアウトだが、普段着として式典用の豪華な着物を着るのは自由なのである。自分のものであれば、ですが。
つまり、フォーマルにカジュアルは持ち込めないが、
カジュアルにフォーマルを持ち込むのは自由なのだ。
それがどれだけ醜悪で
気分を害そうと、だ。
わかる。わかるとも。着物に限らず、自分の美意識や世間の謎ルールに反する格好ってのは神経を逆撫でする。そーゆーモンだ。わかるよ。
しかしそれでも、
自分がイラつくという以外に、
他人の服装を否定する
正統な理由などないのである。
だって、そいつの服装を肯定的に捉える人もいるだろうし、あなたの服装も、誰かにとっては不愉快なのかも知れないのだから。
無論、法的に公序良俗に反する服装や、警察官や消防隊員と誤解されかねない服装などは禁じられている。
何処からがフォーマルの場なのか、また、フォーマルでもカジュアルでもその上下はあるから、一言で片付けられるものではない。
しかし、ファッションの観点で言えば、誰が何を着ようと、着崩そうと、どれほど気に入らなかろうと、自由なのである。
また、ファッションには幾つかの「顔」がある。
今回の件に関して言うならば、
・自分がどんな服を着たいか
・自分がどう見られたいか
この2つが重要になる。この2つが合致しているなら問題はないが、概ね一致しないものだろう。
他人にどう思われようと構わないから、好きな服を着るか。
他人に悪く思われたくないから、選ばれた服を着るか。
この点において、この10年ほどで、「自分の好きな服装をする人」が増えたのは、とても良い事だと思う。
どんな髪色をしていようと、どんな服装をしていようと、それは他人がとやかく言うこと事ではないのである。
無論、それを見て、
(´°Д°)」 うわぁ、、、。
と思ってしまうのは仕方ないし、思うのは自由である。
ワタクシ自身も若かりし頃、モヒカン刈りにしてた訳だが、そのくせ、それでも他人の奇抜な髪型にはギョッとしてしまう事がある訳だし。
そんな訳で、多くの人が好き勝手な服装を着られる世の中ってのを褒め称えたい、と思う限りです。
で。なんでこーやって、必死に自分が自由主義であるかをアピールしているかと言いますと、こんな事を言いながらも、自分自身が着物警察と大差ないな、という老害思考をしている事に否応なく気付かされたからである。
先日、いわゆるロリータファッションの類であろう服装の女子が、3人で歩いていたのを見た。
20年前だったら、周囲も奇異の目で見ていただろう光景だが、今はそれなりに風景に溶け込んでいるように思える。とても素晴らしい事だと思う。
でもね?
ギャハハ (*゚∀゚*)(*⁰▿⁰*)(°▽°) ゲラゲラ
って下品に爆笑しながら歩いてたので、
(´-`).。oO( その服に恥じぬ
立ち振る舞いが必要なのでは、、、?
って思ってしまう自分がいたんですよね。
いや、着物の着方とかよりも、着てる人の歩き方がガニ股だったりする方が気になってしまうので、コレも別に誰に迷惑かける訳でもないのに、つい余計なお世話とか、老婆心が出てしまう辺り、老害まっしぐらだな、と。
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なお、この先には予測しうる意見への反論を先に書いておきます。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。