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それさえもあるいは平穏な日常。
皆さん、こんにちは。あるいは、平穏な痴情。木賃ふくよし(芸名)です。
ワタクシは客観的に観て、どうやら、大多数の人間とは違う道を選んできたようです。
高校を中退。自営業を24年。46歳にして無職。無職が早くも1年。
自分にとっては、それが当然って訳ではないけれど、それが日常でした。少なくとも、自営業に関しては、今現在の人生の半分ほど。
そう。それが普通かどうかと言われれば、普通じゃない。
普通じゃないけど、日常なんですよね。
そもそも、あまのじゃくな性格が起因しているのか、単に好みがそっちだったのか、
何故か多数派が好きになれなかった。
気が付いたら少数派を選択していた。
別に意地になって少数派を選んでいる訳ではない。何故か、少数派になっていることが多いだけである。
確かに、メジャーな作品よりも、マイナーな作品を好むことが多い。いや、ワタクシが好きな作品や作者の方をマイナーだと言うつもりはないのですが、普通にメジャー作品である「北斗の拳」なんかはめちゃくちゃ好きだし、ガンダムだって普通に好きだ。ダグラムの方が好きだけど。
村上春樹だって普通に好きだし、ガンズアンドローゼスもボン・ジョヴィも好き。まあ、同ジャンルで比べたらもっと好きなバンドはいるけども。
したがって、マイナーであれば良い!とはまるで思わない。
単にそれが自分にとっての日常だっただけである。
ちなみに、好きな作品は、非日常的な作品が好きな傾向がある。
おそらく相当に大きな影響を受けた作家はジュール・ベルヌだ。
知らない世界を冒険するのが好きなのだろう。
水曜スペシャル「川口浩探検隊」が好きだったし、ドラゴンランスやエルリックサーガなどの西洋ファンタジー作品に没頭したのも、冒険に憧れていたからかも知れない。
そう。
冒険は非日常だからだ。
思えば、ワタクシが人と違う選択をするのは、非日常という冒険に憧れているからかも知れない。
だから、進学よりも自分で好きに行動してみたかったし、就職よりも自営業を選んだのかも知れない。
しかし、選んでしまえば、それはもう日常になる。それはもう瞬く間に。
要は単に、熱しやすく冷めやすい、典型的な凝り性かつ飽き性って事なのである。
だからこそ、ワタクシは創作物に非日常を求める。
ミステリが好きなのは、日常的に人が殺されないからだ。SFが好きなのは、日常にない科学が普及しているからだ。ファンタジーが好きなのは世界そのものが日常ではないからだ。戦争物が好きなのは、平和な日常を送っているからだ。諜報物が好きなのは、謀略が日常にないからだ。バイオレンス小説が好きなのは、理不尽な暴力とは無縁の日常だからだ。サバイバル物が好きなのは、生きるか死ぬかの危機が非日常だからだ。ハードボイルドが好きなのは、ワタクシ自身が軟弱で軽薄だからだ。
そんな気がする。
ワタクシは中でも、戦争、諜報、サバイバルなどのバイオレンス物が好きなのだが、その中でも特に、
復讐モノが好きなのである。
船戸与一や西村寿行が、モンテクリスト伯やチャールズ・ブロンソンが好きなのは、北斗の拳が好きなのは、復讐という日常にはないシチュエーションと感情が、最もワタクシを揺さぶるからだと考えている。
だって、ワタクシは自分以上に嫌いな人物なんていないと言えるし、そいつを葬る為に、自分の人生を投げ打ってまでする復讐という行為がもはや非日常でしょう?
そもそも、どれだけの愛情や幸福を壊されたら、復讐しようなんて思えるのか。
そんなに幸せだった事はないし、復讐心に駆られるほど愛した事もない。
そりゃ、ムカッ腹が立つ事もあるが、そんな感情は一晩寝りゃ消える。ムカついた記憶まで消えるって事はないが、わざわざ「思い出し怒り」する程でもない。したところで、最初より感情が弱い。記憶もいずれ薄れたり、消えたりする。
復讐しようという感情にまでは、至れないのだ。
そう。ワタクシという人間はそれほどに矮小でつまらない存在なのである。だからこそ、日常にはない「復讐心」が好きなのだ。
喜怒哀楽とは別の、復讐という複雑な感情が好きなのだ。
いや、喜怒哀楽すべてが詰まった復讐心に心が躍るのである。
まあ、日常にあるからこそ「うんうん、わかる」ってな気持ちも楽しいが、やはり、日常にないからこそ、その気持ちを欲するのではないか。
昼間の主婦向けのドラマなんて、不倫だの愛情だのが主題である。要は、
ラブロマンスに
縁遠いから
憧れるのだ。
腐女子がBLに悶えるのは、
美少年同士が絡むなんて
日常にはあり得ないからだ。
オタクが美少女アニメに熱狂するのは、
美少女になんて、
縁がないからだ。
ハーレムものが好きなのは、
モテないからだ。
(´・Д・)」 そもそも美男美女がモテるのは、美形というレアリティの高さ=非日常だからである。
銀行員の知り合いが言うには、何百万円の札束なんて食えない餅でしかなく、財布の中の千円の方が有り難いと言っていた。
女の子のシャンプーの香りが嫌いな男なんて、そう多くはないだろうと思っていたが、知り合いの美容師曰く、「仕事を思い出すからイヤ」なんだそうだ。
この理論で考えれば、自分に何が不足しているのかが、わかr、、、アレ?
(´・Д・)」 ワタクシ、
ラブストーリーとか全然興味ないけど、
全然、縁もないわ。
(´・Д・)」 アレぇ、、、?
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。