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だからオタクは嫌われる


 皆さん、こんにちは。どっちかと言うと、間違いなくオタク。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 ワタクシ、以前このnoteの記事で、オタクのそーゆートコが嫌いって話を書いた。


 こちらを読んでいただければわかると思うが、ワタクシはオタクって言葉があまり好きではない。
 オタクという言葉が生まれる前は、「マニア」が使用されていて、ワタクシは「マニア」に憧れを持っていたからだ。

 わかりやすい話、チョッキを突然ベストと呼べと言われた挙句、「ベスト? 今はジレって言うんですよ」って言われた時と同じ感覚である。
 トックリをタートルネックとか、オーバーオールをサロペットとかオールインワンって言われてもなぁ、の親戚みたいな感じ。

 マニアはマニアだろ。
 オタクってなんだよ。


 と言うのが引っ掛かっている気がする。
 また、オタク以前のマニアと言うと、時計だのライターだの切手だの鉄道だの模型だのクラシックカーだのをコレクトしている、少々鼻持ちならないけど、それ以上に余裕(主に経済的な余裕)を感じる中年以上の男性ばかりがTVで紹介されていたように思う。
 無論、高度経済成長期やTV映えするか、などの理由もあっただろうが、趣味に没頭するために生活費ギリギリで生きてます! なんてマニアは表に出て来なかった気がする。
 一方で新人ボクサーが貧乏生活に耐えつつ試合に挑むなんてドキュメントは好まれていたと思う。

 それが、「趣味に没頭できるほどの金持ちに見えたから」なのか、「その振る舞いの余裕」に憧れたのか、コレクションの膨大さに惹かれたのかはわからない。

 だが、そのマニアに憧れた事は間違いないのである。


 一方でオタクってのは、貧乏生活を送ってでも趣味に没頭する人、趣味に全てを捧げてコミュニケーション能力や社会常識を捨てた人、狭くて汚れた部屋に趣味のアイテムが乱雑に鮨詰め状態のイメージがある。おそらくそーゆーイメージを、TVなどで植えつけられているのだろう。

 ワタクシ自身は格闘技やアメコミやHR/HM、映画や本に関しては、他人から見て充分オタクだと思うし、趣味の向いてる方向が違うだけで、所詮は同じ穴の狢だと思っている。
 だから、オタクがオタクだからと言って嫌う事はない。
 ただ、何と言うか、上記リンクにも書いた通り、ワタクシの中でのマニアとオタクの境界線は、

 コミュニケーション能力
 という壁なのである。


 簡単に言って、マニアとオタクの言葉が入れ替わってもいい。何なら趣味がなくても構わないのだ。
 最低限の会話が出来て、お互いの領域を侵犯しない。そこにどの程度の偏見があるのか、自分ではわからないが、オタクと呼ばれる人種は、それが出来ていないケースが多いと思うのである。

 

 趣味の話になると、興奮して早口になる、ぐらいならワタクシゃ気にしない。


 趣味の話を始めると、自分の趣味のために他の趣味をけなす。他者の発言を遮っても自分の話を優先する。この辺りから、

 (´・Д・)」 あ〜あ…


 って感情が芽吹きだし、

 趣味語りに自慢が肉付けされ始めると、相当キツい。
 こーゆーのがダメなのである。


 まあ、それらに比べると、まだまだ罪は軽いが、個人的にマジでコレはやめた方がいいって思ってる事がある。

 専門用語の濫用だ。


 わかりやすい話、皆がバカにしてる、

 「今回のアジェンダなんだけど、バジェットがあるからエビデンス出して上にコンセンサス取る必要があって厄介なんだよね。だから、クライアントにコンプライアンスを提示して双方でコミットしなきゃダメだと思う。その為にもアサップでリスケをフィックスするスキームを決めちゃって?」


 (´・Д・)」 アホなビジネス用語で例えると、こーゆー事をやってるのだ。


 有名どころで言うなら、

 「オウフwwwいわゆるストレートな質問キタコレですねwww
 おっとっとwww拙者『キタコレ』などとついネット用語がwww
 「 まあ拙者の場合ハルヒ好きとは言っても、いわゆるラノベとしてのハルヒでなく
 メタSF作品として見ているちょっと変わり者ですのでwwwダン・シモンズの影響がですねwwww
 ドプフォwwwついマニアックな知識が出てしまいましたwwwいや失敬失敬www
 まあ萌えのメタファーとしての長門は純粋によく書けてるなと賞賛できますがwww
 私みたいに一歩引いた見方をするとですねwwwポストエヴァのメタファーと
 商業主義のキッチュさを引き継いだキャラとしてのですねwww
 朝比奈みくるの文学性はですねwwww
 フォカヌポウwww拙者これではまるでオタクみたいwww
 拙者はオタクではござらんのでwwwコポォ」

 割とマジでコレなのである。
 メタファー、ダン・シモンズ、キッチュなどが、上記の痛々しいビジネス用語と何ら変わらぬ。

 会話の基本的要素として、相手にわかるように話す心掛けは大事だ。その時に、同好の士が集まっている場なら、専門用語でも何でも使えばいい。それは好きにすればいい。

 しかし、相手にその用語が通じるかどうか考えず、ポンポンと専門用語が出る人を見ると、

 (´・Д・)」 そーゆートコやで、、、


 って思うのである。日本語話者相手に、英語でまくし立ててる感じ。
 長渕剛を知らない人に向けて、長渕剛のモノマネをしてると思ってほしい。
 例えば、ワタクシはワインやビールを商売にしていた事がある訳だが、お酒に興味を持ち始めた人に、

 「ワインはどんなセパージュがお好みですか? カベソ? ピノ? シラー? カベソならチリカベとか、ピノならカリピノなんかはどうです?」


 とか、

 「ビールですか? 全部オススメなんですけど、ピルスナーかヴァイツェン、シュヴァルツ、スタウト、ラオホ、IPAなんかがありますけど、どのタイプがお好きですか? IPAならアメリカンとジャパニーズならどっち派ですか?」

 なんて訊くのは愚の骨頂である。
 相手との距離を測り、相手の知識量を測り、馬鹿にしてるように聞こえない配慮をしつつ、緊張や警戒心を解きつつ、ゆっくりゆっくりと距離を近づけていかねばならない。

 「ワインは、しっかりした渋みがある方がお好きですか? 軽い飲み口の方がいいですか? あ。それじゃボルドータイプですね。今でしたら、重いタイプの中でも重たいか、苦味や渋味がある方がいいか無い方がいいか、選んでもらえますか?」

 と言うような間合いの詰め方をしていくべきなのである。
 同好の士かどうか、趣味の方向性は合うのか、知識レベルはどのぐらいか、そして何より、楽しく出来るか。更には仲良く出来るかどうか。
 キミがそうであるように、多くの人間は「誰やねんオマエ」って状況を好まない。

 え? 俺は気にしないけど?



 じゃねぇんだよ。
 気にしてる奴が多いっつってんの。


 とにかくマジで、専門用語やネットスラング、特に昔の2ちゃんねる用語とかは避けた方がいい。避けた方がいいってか、使ってるキミの方が避けられちゃうからね?


 (´・Д・)」 え?



 (´・Д・)」 ホントに、そんなヤツ
 【実在】してんのか? だって?



 (´・Д・)」 信じられないかも知れませんが、残念な事に、


 ウチの上司(インド人)が
 モロにそれなんだよなー。


 (´・Д・)」割と高頻度で、アニメの(モノと思われる芝居掛かった)台詞がポンポン出てくる。

 ホントに知らないのが半分、無視してるのが半分ぐらいだと思うが、無反応でいると、


 (   ͡° ͜ʖ ͡°) ええ〜、〇〇知らないのォ、、、?
 ○○観てないのォ〜?

 プギャー!!  9m( ^Д^) ワロスwwwww



 とかリアルに言ってきてマジでウザい。

 どれぐらいリアルかと言うと、

 (´°Д°)」 2ちゃんねる用語を誰彼構わず使うどころか、初対面の時から、いきなりエヴァンゲリオン仕様の携帯電話を自慢された。(同様の被害者多数)

 意味わからん。

 そーゆートコやで。



 それはともかく、最近、記事のオチにインド人を使いすぎな気がするので、しばらくインド人ネタは封印したいと思います。

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 なお、この先にはインド人封印についての話しか書かれていません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。