小圣言炎
皆さん、こんにちは。うらめしやって、地元の人間しか知らない裏路地の飯屋っぽくないですか? 木賃ふくよし(芸名)です。
いや、そんな事は全然思わないんですが、ディープな地元の裏ガイドとか大好きなサブカル大学生とか「ディープな裏飯屋ガイドブック」なんて別冊宝島あたりが出してそうな本とか買ってそうだなー、と思いまして。ええ。
↑ 「とか」を使い過ぎて気持ち悪い文章だなー。
さて。20年ぐらい前から、サブカルチャーとポップカルチャーの境目が非常に曖昧になった気がします。
かつてはオタクしか観ていなかったアニメも、今ではオシャレなアニメを知ってる方がモテるぐらいの勢いです。知らんけど。
実際、ポップカルチャーがサブカルチャーの良さを取り入れたり、サブカルチャーが主権を奪ってしまうような現象が少なからず起きている。
個人的に発端となったのは二十数年前にあったエヴァンゲリオンのスマッシュヒット辺りではないかと思っているのだが、実際はどうなのだろう。
興収24億。約1/17鬼滅なので、ジブリでもディズニーでもポケモンでもないアニメが、当時でこの成績は脅威だと言える。
そこからアニメファン向けではない作品を強く打ち出せるようになった空気を感じなくもない。無論、オシャレさを売りにしたアニメがそれまでになかった訳ではないが、これを機に、ポストモダンな雰囲気を打ち出した作品が増えたように感じる。わかりやすく言えばカウボーイ・ビバップとか。新海誠や新房昭之などが頭角を現し始めるのも2000年以降だ。実を言うとどれもあまり好みじゃないのだが。
現在はそうやって、サブカルチャーとメインカルチャーが混じり合った状態だと思うのだが、その一方でメインカルチャーの座を追い落とされたジャンルも存在する。
怪談である。
因果応報や、死後の世界で生と死を子供に教育したりする、妖怪やお化けの話。
冷房機器もない、昔の時代の涼を取る手段。
誰かを怖がらせて楽しむ怪談。
スリルジャンキーと同じく、怖い話を聞いて自分が震え上がる怪談。
この怪談は、隆盛を誇った80年代から、大きく衰退した。
絶滅ではないにしろ、残念ながら衰退してしまった。
理由は沢山ある。1つは、少子化だ。
要するにツッコミどころ満載の怪談でも騙せてしまう子供が多くなければ、怪談は盛り上がらない。
大人になると怖いものは減るし、設定的に「ないわー」ってツッコんでしまうのである。
怪談を素直に楽しむ純粋さが欠落しているのだ。
2つめは、科学の発展である。
ぶっちゃけカメラもビデオも、特別なモノではなくなってしまった。写真加工だって誰にでも出来る時代である。
心霊写真とやらに重みがない。呪いのビデオでさえ個人レベルで作成は可能だ。
それだけではない。冷房が効いてれば怪談で涼を取る必要がないのである。
しかも、指先ひとつで色々できちゃうスマホがある時代に、非科学はもはやナンセンスな話になりつつあるだろう。
3つめは、都市伝説の台頭だろう。
かつてなら「怪談」と呼ばれただろう、いくつもの「怖い話」は、都市伝説として切り分けられた。
そう。テケテケだの赤マントだの高速ババアだのは、怪談ではなく「都市伝説」になってしまった。
チョッキ → ベスト → ジレ とか、スパッツとレギンスとトレンカみたいなモンである。
「怖い話」かつ「昭和以前」かつ「超常的」なモノは怪談のままだろうが、「陰謀論的な話」から、「現代のまことしやかな噂」までの「超常的でなくてもいい」「比較的怖い話」と分類されてしまった感がある。
4つめは、パターンの枯渇。
怪談は「出てくる怖さ」「出てこない怖さ」「そこにいた怖さ」「勘違いしていた」「突然大声で驚かす」「えっ? どーゆーコト?系」「特に何も起きない」などのパターンがあり、実際には10パターンもないと言える。
ホラー映画やホラーゲームなら表現の幅も増やせようが、素人の話芸のみである。途中で「このパターンか、、、」と勘付かれては怖くも何ともない。
5つめが、自称「私、霊感が強くて系」の減少。
ワタクシゃ基本的に「霊感が強い」とか言ってくる人を見ると、まるで信じないワタクシを前にしてそんなコトを言っちゃう時点で、
(´・Д・)」 絶対、霊感は弱いやろ。
(´・Д・)」 てか、胆力は強いねぇ。
って思っちゃうんですが、実際、科学の発展とともに「自称・霊感あるんです系」が減少した。
にやにや (´・∀・)」 何でだろうねぇ?
その分、動物の苦しむ声が! 木々の悲しむ声が! 地球の泣き声が聴こえる系が増えましたけどね。
6つめが、怖いのは人間。
実際、妖怪や幽霊に危害を加えられた人ってのは、あんまりいませんけれど、現実の脅威となるのはほとんどが人間です。
見たこともない幽霊より、見知った人の裏切りの方が怖いのが現世ですよ。
まあ、他にも色々あるんですが、要するに機械化が進むにつれて、死後の世界や幽霊という存在は遠くなり、結局、怖いのは人間っていう事になっちゃう訳ですよ。ええ。
さて。
話を冒頭のアニメに戻しますが、ワタクシはあまり、いわゆる美少女アニメ系を好まない。特に主人公1人に美少女が群がるハーレム系とかは苦手である。
なんか、特殊なマスターベーションを見せつけられている気がして、気持ち悪く感じる事があるのだ。
そんな都合よく、何の特技もない男が、何人もの美少女から惚れられるとかないから。
朝、部屋まで起こしに来る幼馴染とかいないから。
突然、ひょんな事から美少女と同居する事になったりしないから。
いきなり、空から女の子が降ってきたりしないから。
ってなことを話してたんですが、
( ´ ▽ ` ) 「ウチの近所に、女の子が降ってくる場所ならありますよ」
(´・Д・)」 へっ?
( ´ ▽ ` ) 「何回も何回も女の子が落ちてくるんですよ」
(´・Д・)」 あー、飛び降り自殺した女の霊が何度もそれを繰り返してるっていう怪談的な、、、
( ´ ▽ ` ) 「そのビルは
ブラックな会社の寮でして、、、」
(´°Д°)」 結局怖いのは人間じゃねーか!!
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。