変な家に行った
皆さん、こんにちは。変な木賃ふくよし(芸名)です。
はい。と言うわけで、各方面から絶賛公開中のクソ映画と評判の、
(´・∀・)」 マダムウェブ。
を観に行こうとしたら、
(´・Д・)」上映回数が
すげー減らされてて。
既にレイトショー1回のみにされてて。いや、確かめずに行ったワタクシも悪いんだけど。
んで、仕方ないから、代わりに、
(´・∀・)」 『変な家』を観た。
いや、佐藤二朗好きだし。
そんな訳で、観て来たんですよ、「変な家」
この映画、元々は話題のネット記事である。詳しくは覚えてないが、ネット記事→動画→小説→映画の進化を遂げている模様。
要するに、ひょんな事から目にした「ある家」の「見取り図」だが、なんだかどうにも違和感がある。
その違和感の正体を確かめるべく、知人の不動産屋だか建築家だかに相談すると、
その家の構造から見えてくる一本のストーリー。
この家は、まさか計画殺人の為に作られたのか? というサスペンス・ミステリー・ホラーである。
ワタクシは偶然ネット記事を読み、動画も観た。その後、小説化された事は知っていたが未読。
そして今回の映画である。
まあ、優先順位はマダムウェブに負けてた訳ですが、ワタクシの中では話題作ですよ。ええ。
(´・Д・)」佐藤二朗出てるし。
そして、何と言っても本作の見所は!!
(´・Д・)」佐藤二朗が、
佐藤二朗以外の役を
演じている事である。
そう。俳優・佐藤二朗はあまりにも個人の個性が強過ぎるためか、
(´・∀・)」 あ。佐藤さんは
演技とかしなくていいんで
佐藤さんのままでお願いします。
別にアドリブはガンガンに
入れちゃって大丈夫です!
でもNG出すのは勘弁して下さいね!
他の出演者が笑っちゃって
撮影にならないんで!
とか言われてる事が容易に想像できる。それぐらいに佐藤二朗は佐藤二朗役しかさせてもらえないのである。
そう。似たポジションでは大地康雄なんかもいたりするが、それでも3パターンぐらいはある。
近年までのキムタクは全部キムタク用に脚本が当て書きされてた(キムタクがキムタクのままで演じられる)し、竹中直人は何をどう演じても竹中直人になる。
佐藤二朗は違う。佐藤二朗は佐藤二朗役が来るのだ。佐藤二朗役しかやらせてもらえないのだ。
なので、ワタクシはこの「変な家」の予告を見た時に震えた。
(´°Д°)」佐藤二朗が、
佐藤二朗役じゃない…!
ぶっちゃけ「変な家」は記事も動画も楽しく拝見したが、別に映画を観に行きたいなんてまるで思ってなかったのだ。
しかし、佐藤二朗が佐藤二朗以外を演じるのだとしたら、
(´°Д°)」観たい。
そんな訳で観て来ました。「変な家」まあそれでも、マダムウェブに優先順位で負けてた訳ですが。ええ。
(´・Д・)」ぶっちゃけ、
佐藤二朗が佐藤二朗以外を
演じてるので、
それだけで観る価値がある。
映画としてをネタバレなしにザザッと評価していくと、
(´・Д・)」原作となる記事から作られた動画は20分ほどのショートストーリー。
ワタクシはてっきり、この20分を薄めて、引いて、引き伸ばして、スッカスカの邦画にしちゃうのかと思ってたんですが、
(´・Д・)」動画部分はさっくりと20分で終了する。
正直、観に来てる人は「動画を見ている前提」なのだと感じたし、引き伸ばさなかったのは正解だと言えるが、冒頭部分に当たるこの20分が、
(´・Д・)」さっくりし過ぎてて、
想像力を掻き立てられない。
倍とは言わんが、冒頭部分は1.5倍ぐらいの尺にして、もう少し丁寧にやっても良かったんじゃないかと思う。
そして、そこから現れる2軒目の「変な家」
殺人事件、死体遺棄事件、襲われる主人公、失踪事件、そして次第に真相が見え始めてくる、、、
のだが、正直言って、
(´・Д・)」詰め込み過ぎ。
ダイジェストにするタイプの詰め込み過ぎじゃなく、余計な部分が多過ぎるので全面カットしたいレベル。
少なくとも恋愛要素とアクション的要素と、〇〇は実は〇〇してなかったんだよ!的な心温まるアフターストーリーでお茶を濁すのはマジで要らんかった。
この辺は全カットで「変で怖い空気」を醸成して欲しかったものです。
ホラー映画としては「並」の出来栄えで、ちゃんと来るべきところで、
(´°Д°)」ドン!
って来るので楽しめます。ジャパニーズホラーとしてのジワジワした怖さはイマイチなのですが、中盤の1シーンだけ超良かったので「良」とさせていただきましょう。
しかし、この中盤を境に面白さが目減りしていく。
後半戦は率直に言って面白くないし、面白かったのは後半戦突入寸前まで。
そしてもう、まるで関係なくなる「変な家」 これじゃ横〇〇史だよ。(横山三国志ではありません)
変な家ってか、「変な家系」だよ、と。
んで、何と言うか、「連続殺人犯が警察にも捕まらず罰されもしない」ってのは現代物のストーリーとしては無理があるので、その辺は上手い事やって誤魔化したとは思うんですが、それをやっちゃった所為で、
(´・Д・)」余計に無理がある。
まあ、フィクションなので「無理がないように」ってのが難しいのはわかるが、その辺にリアリティを求めちゃった所為で、
(´・Д・)」売家が、
床の傷とか血痕とか
そのままになってる。
って点で噴飯ものだし、築1年ですぐ売却されたのに風化し過ぎだろ!とか大きい家具はともかく、小さい家具も放置かよ!ってのも笑える部分ではある。
もっとも、その辺にまでツッコミを入れ始めると、
(´・Д・)」見取り図のような家は、
建築法上、建てる事ができません。
ってなっちゃうのよね。その癖、基礎打ちの話とか出てくるから眉を顰めてしまうんですが。ええ。
とは言え、中盤の1シーンだけはマジで良かったので、全部差っ引いても「並」なので観る価値はあります。
しかも、佐藤二朗の佐藤二朗役以外が見られるので「良」だと言っても過言ではある。
ちなみに、映画評で「原作を台無しにしてる」と扱き下ろしてるのを見てしまったが、調べた限り、どうやら物語は「小説版」に準拠するものらしい。つまり、小説が原作。
ワタクシは小説版を読んでいないので「台無し」になったのが「小説版」なのか、記事なのか動画班なのかは知らない。
個人的には20分で終わる動画を「プロローグ」にしたのは正解だと思ったが、一方で後半がとにかくつまらないため、もう少し丁寧にプロローグをやっても良かったと思う部分はある。
なお、映画の客入りが、公式発表によると好調のすべりだしだとか。
邦画だし、前宣伝も前評判も特に聞いてなかったから、本来なら「ウソだろ」とは言わんまでも「過剰なリップサービスかな」ぐらいに思いそうなのだが、実際に劇場に足を運んだワタクシだから言う。
(´°Д°)」客席の
8割以上が埋まってた。
(´°Д°)」マジで人気じゃん。
(´°Д°)」佐藤二朗って
そんなに人気なの…!?
それとも佐藤二朗と佐藤健を間違ってんじゃねえの?
佐藤浩市でもこんなには埋まらんだろ。
って思ってたが、たぶん間宮祥太朗人気だろうな。女性客が多かったし。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。