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「大怪獣のあとしまつ」を解剖してみた。


 皆さん、こんにちは。責任を取るって事を、後始末って言いますよね? 木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。昨日は、映画「大怪獣のあとしまつ」のレビューを書くと見せかけて、映画館にたどり着くまでの話しか書いてませんでしたが、


 とうとう本日は、
 映画本編のレビュー。


 とは言え、このレビューを書くのは気が引けるんですよね。

 だってホラ、


 大概どんなレビュー書いたって、
 映画本編より面白くなるんだし。


 それにね? ぶっちゃけ「世紀のクソ映画」かって言われると全然大した事ねえのよ。
 ただ単に「つまんない映画」「面白くない映画」ってだけで、特筆すべき、


 (*´∀`*) やっぱ
 クソ映画って最高だよね!


 と笑顔になれないのである。あるいは、


 (´°皿°)」 この映画を
 作ったのは誰だぁ!?


 と怒鳴りたくなるようなクソ映画でもない。ただ単につまらない。それだけなのである。
 ぶっちゃけ、本編よりも重大なネタバレをさせてもらうなら、


 (´・Д・)」 観なくていいよ。


 って事なのである。
 中国に「周」って時代があった事を知らなくても、99.9%の人間は生きていけるのだ。この映画を観なくても生きていける。何なら、この映画を見るぐらいなら、周がどんな時代だったかをWikipediaで読む方が有意義。

 ハッキリ言う。

 ただ単につまらない映画なのだ。
 誤解しないでほしいが、このレビューを読んで、「どれほどクソなのか確かめてこよう!」とか「思って欲しくない」のだ。
 それだったら幾らでも他に素晴らしい映画の数々を紹介するし、この映画なんてハナクソだったわ、と思えるぐらいの


 ヤバい糞映画だって、
 ダースで紹介できる。


 いいかい? 話の筋が繋がってない脚本とか、場面が繋がってない映像とか、言語で聴いてるのに棒読みなのがわかる演技とか、遠足のおやつの予算か?ってチャチなセットとか、そーゆークソ映画を何本も観てきたワタクシに言わせれば、


 0.2デビルマン程度


 の単に、しょーもない映画なのだ。
 クソ映画ハンターのワタクシに言わせれば、この程度でクソ映画界に名前が刻まれるなんて、


 ( ´_ゝ`) クソ映画界も
 近頃は質が下がったな。


 とジャンプのバトル漫画に出てくる四天王みたいな事を言いたくなる。
 「幻の湖」とか「シベリア超特急」とか「だいじょうぶ、マイフレンド」とか「北京原人 Who Are You ?」なんかを差し置いて、「大怪獣のあとしまつ」がクソ邦画四天王に入れるとでも思ってんのか? 映画界には実写版「デビルマン」でも太刀打ち出来ないヤツがゴロゴロしてて、オラわくわくしてくっぞ。

 しかもコレは割と表の四天王で、裏の四天王とか、真の四天王とか、ぜひ観てほしいクソ四天王クソすぎて笑顔になれるよ四天王とか、邦画だけでも粒揃いだ。
 洋画を加えたら、「大怪獣のあとしまつ」なんて、砂場に落ちたビーズを探すレベル。


 (´・Д・)」 だからね?
 観なくていいの。ね?

 わかった? ね?


 ぶっちゃけこの映画がクソ映画史上に名を連ねるなんて、あいつは四天王の面汚しだ。
 コレを踏まえた上で、レビューを始めたい。


 あらすじ。

 突如現れた大怪獣は、軍隊の力でもビクともせず、日本を大混乱に陥れたが、突然、謎の光によって倒された。
 しかし、困ったのは、残されたその怪獣の死骸である。
 その秘密を解き明かせば、科学は飛躍的に進歩するのでは?
 だが、未知のウィルスなどが潜んでいる危険もある。
 いやいや、観光資源になるのでは? 利用価値が勝つか、それとも危険が勝つか。
 混迷を極める政府首脳陣。各国の指導者も興味津々だ。
 この大怪獣の死骸を調査・処理するため、総理直属の「特務隊」が差し向けられる。
 主人公はこの処理作戦の責任者に大抜擢される。まさに「大怪獣のあとしまつ」を任された。
 しかし、この主人公には、人に話せぬ秘密があるのだったーーー。


 はい。あらすじだけで言うと、「最後の一文以外」は面白そうですね。はいソコ、勘違いしない。設定もあらすじも予告編も面白いが、


 (´°Д°)」 だからって
 本編が面白いと思うな。


 まあ、あらすじを付け加えると、


 怪獣の死骸は、内部に腐敗ガスが溜まり、どんどん膨れ上がって、爆発しそうな事が判明する。
 タイムリミットは刻一刻と迫っているのだ。一刻も早く怪獣の死体を処理しなければならない。


 ただし、大爆発を起こしても、特に危険がある感じではない。


 (´・Д・)」 くさいだけ。


 ウンコとかゲロの臭いがするんだってさ。それだけ。


 (´・Д・)」 アホか。


 バッサリとレビューしていきますが、大半の観客がこの映画に期待したのは、爆発的ヒットとなった「シン・ゴジラ」のアフターストーリーであろう。
 しかしコレ、全然そーゆー映画じゃない。いや、全然ってか、20%ぐらいがソレなので、「シン・ゴジラ After」を期待した人は怒りが収まらないと思う。
 ワタクシはクソ映画だと知って観に行ったのでその点はスルー出来たが、それでもつまらないものはつまらないのである。

 20%ぐらいがシリアスなのだが、ぶっちゃけ残り80%が何かと言うと、


 政治家いじり …… 15%
 ラブロマンス …… 5%
 特撮アクション … 10%
 寒いギャグ ……… 10% 


 残りの40%は、
 下ネタなのである。


 (´・Д・)」 いや、マジで。


 しかもその下ネタが、とにかく面白くない。ヤバいぐらいに面白くない。
 怪獣から噴き出すガスの臭いが、


 ウンコの臭いか
 ゲロの臭いかを
 閣議決定するんですよ。


 そして、内閣により閣議決定した結果が「銀杏の臭い」←ココが多分、本作の1番の笑いどころ。

 更にはウンコの臭いって事で、ヒロインが、


 (・∀・)ノ ウンコー!
 ウンコなら流せばイイんですヨ!


 と、ダムを決壊させて海まで流す作戦を思いつく。


 (´・Д・)」 ワー、ホントにクソ映画ダネ。


 ちなみに、この作戦はヒロインの夫が偽のダム設計図を渡した事により、失敗する。←ココが多分、本作の1番のスリルポイント。

 ちなみに水洗トイレ作戦の前には、しゃしゃり出てきた怪獣退治の専門家が凍らせればいい!と言って、主人公が「やめとけ、失敗するぞ」と警告したにも関わらず、決行して大失敗する。
 で、凍結作戦、水洗トイレ作戦失敗後、最初に焼肉屋のおっさんが提案した「排煙システム」を採用。

 しかし、主人公たち特務隊と、ヒロインの夫率いる国防軍(自衛隊?)の間に亀裂が生じており、現場で死骸に的確な位置へ穴を開ける作戦を実行する主人公と、ミサイルをブッ放せ!なヒロインの夫の作戦がぶつかり合ってしまうーーー!


 ここでチョット引っかかった人もいると思いますが、ヒロインは人妻です。いわゆるライバルポジションの男の妻である。なお、主人公は元カレ。
 んで、作戦の為と言ってヒロインは元カレに近付き、焼け木杭に火が着いたのか、不倫関係に陥る。
 なお、ヒロインの夫はヒロインの後輩と不倫中である。←特にストーリーに関係ない。

 いや、劇中で明示されているのは主人公とキスしただけなので、不倫なのかどうかは知らんが、プラトニックならまだしも、キスした事実があるだけで、「不倫だよね?」というどーでもいい点が引っ掛かってくる。
 別に不倫が許せないピュアなお子様ではないが、物語にとって恋愛要素がノイズでしかない上に、それが不倫とくればなおノイズなのである。しかも先に夫が不倫しているからセーフ、的な描写もノイズ。

 ハッキリ言うが、この作品はノイズだらけなのである。
 フツーに真面目に怪獣の死骸処理の話を進めれば、それなりに面白くなる要素はあったのに、政治家いじりや恋愛要素や、


 品のないギャグが、
 3分に1回ぐらいの
 割合でブチ込まれる。


 先に断っておくと、ワタクシは下ネタは好まないが、それでも笑ってしまう下品なギャグなんてのは幾らでもある。要するに、面白くないのだ。

 おばさんがズッコケてパンツ丸出しになるとか、
 ウンコとかゲロとかチンコとかチンコとか、


 (´・Д・)」 小学生なの?


 ってぐらいに、ただただ寒くて品のないギャグが織り込まれる。このギャグさえ面白ければ、「いやー、ただのクソ下品なコメディ映画でしたけど、悔しい事に笑ってしまいましたね!」と言えるが、言えない。何故なら「とにかくつまらない」からだ。
 しかも、滑ってるギャグが捻りもなく繰り返されるので、「いや、もういいから」となる。
 スベり芸好きなら面白いのか? という気もするが、とにかくギャグの間が悪いので、スベり芸としてもスベってるのである。

 要するに、下品なコメディ映画としては、単純につまらないし、シリアスな作品として観ると、


 ノイズの方が
 圧倒的に多いのである。


 焼肉食べ放題セットを注文したら、キムチ4種類とナムル3種類ととチャンジャとチヂミとサンチュとゴマの葉が出てきて、それを食べ切らないと次が出てこないシステムらしく、それを片付けたら、今度はテールスープと韓国冷麺とピビンバが出てきて、しかも全品食えなくはないけど美味しくない。ようやく肉に辿り着いたらカスカスの冷凍豚肉とか成型肉のサイコロステーキが出てきてゲンナリする感じ。

 また、政治家いじりも質が低い。昨今の政治家いじりと言えばとにかく与党が腐敗してるって描けばオッケー!みたいな風潮があり、そーゆーのも辟易としてるが、本作では明らかに野党議員がモデルとなってる配役がある。
 だが、何ひとつ面白くない。与党じゃなくて野党の方を叩けば喜ぶんだろ? 的な下衆な考えが透けて見えるようである。違うんだよ。そうじゃない。政治や、政治家批判はそれなりの知性を伴わないと面白くないんだよ。
 政治家を並べてウンコウンコ言わせておけば面白いと思ったのか?

 まぁ、ハッキリ言ってしまうなら、この作品、真面目に「シン・ゴジラ」のアフターストーリーを描いていれば、絶対にそれなりの面白さにはなっていただろう。
 しかし、コレを真面目にやってしまえば、「シン・ゴジラにおんぶに抱っこ」とか「シン・ゴジラの二番煎じ」「パクリ映画」の批判は免れない。特にシン・ゴジラのファンが多いだけに、アンチが発生する事は確定だ。

 そして、その批判だけでなく、あの「シン・ゴジラ」が比較対象なのである。

 今突然、ワンピースのルフィの声が田中真弓以外に変わったら、


 (´・Д・)」 ルフィの声じゃない、、、


 って言われる事が確定してるのである。
 それがよっぽど嫌だったのか、あるいは、次に「シン・ウルトラマン」が控えてる東映が観客のフラストレーションを溜めるために仕掛けたのかと疑いたくなるレベルで、


 とにかく、ただ、
 つまらないだけの
 観る価値がない映画


 なのである。
 クラウドファンディングと称して映画代金を集めたワタクシが言うべき事ではないが、同時期に映画館でやってるどの映画も、コレよりは価値があるんじゃないかと思う。
 酷すぎて笑えるとか、酷すぎて怒りが湧くとか、そーゆーんじゃなくて、

 ただ、ただ、つまらない。


 コ ロ ナ蔓延防止中だし、ステイホームしてる方がいい。そーゆー映画である。

 さて、腐すのは一旦中断して、この映画の良い所を挙げよう。


 山田涼介の敬礼が美しい。


 一番はコレ。
 二番は、濱田岳の爆笑シーンが鬼気迫るものを感じる。
 三番が、豪華俳優陣揃い踏み。

 以上、終わり。
 金額にして、¥250の価値。¥300レンタルで借りるなら、¥50の損。あと、2時間の無駄。よって価値なし。


 と、言う訳で、いつもより1.5倍ぐらいの文章量になってしまいましたが、コレを読んで、「いや、そんなに酷いの? 逆に興味湧くわ」とか思わないで欲しい。
 ワタクシは読んでくださる方を楽しませようとしてるだけだ。あらすじが、設定が、予告編が、そして、


 レビューが面白いからって、
 本編が面白いとか思うなよ?


 言っておくが、このレビューは本編より面白いからな? そして、色んな意味で名作映画でもクソ映画でも何本でも紹介できると豪語するワタクシが、


 「観なくていい」
 って言ってんだよ。


 その気持ちを汲んで欲しい。

 なお、この映画には衝撃(半笑)のオチが二段構えでやって来る。
 既に「あらすじ」の部分から予測している人もいると思うが、

 主人公は、三年前に謎の失踪を遂げている。
 ヒロインたちの目の前で、「謎の光」に飲み込まれ、行方不明になっていた過去があるのだ。

 そして、大怪獣を倒したのは「謎の光」である。

 途中で大半の観客が気付いたであろうが、コレが最初のオチである。

 再三の死骸処理作戦は失敗。
 もはや打つ手なしか。
 しかも、主人公はライバルが撃ったミサイルで吹き飛ばされーーー、



 (´・Д・)」 死んでない。



 主人公はヒロインの前で、右手を高く掲げ、


 光の巨人に変身し、



 大怪獣の死骸を宇宙まで運び去るのだったーーー。



 【完】



 ここでエンドロールが流れますので、これにてレビューを終了します。
 え? 第2のオチですか? 多分、ネットを探せば何処かに公開してる人がいます。そちらを探して読んでください。てか、探さなくていいです。読まなくていいです。知らなくていいです。


 当記事の第2のオチ部分は有料です。
 ここまでのレビューを読んだ上で、¥100を払ってもいいよ、という人だけ購入の上でお読み進みください。
 特に、購入はオススメしません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。