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DP②「ブレイド」


 皆さん、こんにちは。ダンピールって言葉は中二病心をくすぐりますよね。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 はい。そんな訳で、映画「デッドプール&ウルヴァリン」を観たはいいけど、ネタバレ厳禁な内容なのに、感想が書きたくて仕方ないから、


 (´°Д°)」代わりに、
 アメコミ映画の歴史に
 ついて語るしかない!


 という訳で、マーベル実写ヒーロー映画を中心に、アメコミ映画の歴史を書き綴っていくというこの企画、第2回目でございます。

 実は、昨日の時点で「ブレイド」について話す所まで進む予定が、マーベル映画がどれだけ不遇だったか、という所で第1回が終わってしまい、いったい何回で終了できるのかサッパリわからなくなってしまいました。

 前回のあらすじ。

 競合他社であるDCは「スーパーマン」から「バットマン」を大ヒットさせ、アメコミ映画を文化として定着させる礎を築いていった一方、


 (´・Д・)」マーベル映画は
 これ以上ないぐらいに大コケ。


 しかも、映画化作品が10年近く途絶えた状態で、


 (´・Д・)」マーベル社が倒産。


 (´・Д・)」終わったわ。



 しかし、倒産回避の為の金策として、マーベルは自社コミックスの映画化権を売りまくっていた。
 普通ならコレが更なる大打撃となりそうなものだが、奇跡は起こったのである。売り払っていた映画が、マーベルを復活に導いたのだ。

 その希望の光となったのが、我らがヒーロー、


 (´°Д°)」 エリック・ブルックス!


 (´・Д・)」え? 誰?



 (´・∀・)」 まぁ、親愛なる隣人「スパイダーマン」は知ってても、その中身である冴えない青年「ピーター・パーカー」を知ってる人は少ない。それと同じ。
 エリックの事は知らないかも知れないが、ヒーローの名前を聞けばピンと来る人は多いかも知れません。
 マーベルを復活に導いたヒーロー、それは、、、



 (´・∀・)」 ブレイド!


 (´・Д・)」え? 誰?



 (´・Д・)」知らないかー。そっかー。知らないかー。イマイチ人気ないもんなー。うん。まあ、ガンダムは知ってても、ディジェは知らないのが普通だからなー。ブレイドを知らなくても仕方ないかー。
 実際、ブレイドのゲームとか日本では未発売だったり、マーベルのヒーローが多数出てくるゲームでも、なんでかハブられたりしてたからなぁ、、、。

 てな訳で説明しよう。


 ブレイドとはーーー!


 鈴木雅之の「違う、そうじゃない」のアンサーとして「これ、そうじゃない?」と画像を貼られる、あれがブレイドだ! 違う、そうじゃない。

 主人公エリック・ブルックスは、妊娠中に吸血鬼に咬まれた母親から生まれたハーフ・ヴァンパイア。その存在は混血鬼「ダンピール」と呼ばれる。
 エリックは、吸血鬼由来の超人的な能力に加え、格闘術、武器術に長けたダークヒーロー。
 その持てる力を使い、吸血鬼ハンター「ブレイド」として生きている。
 社会の闇に潜む吸血鬼たちは、彼を陽の下を歩く者「デイウォーカー」として恐れていた。


 (´・Д・)」もう、中二病の
 ツボを刺激しまくり設定。


 そして、この主人公「ブレイド」は世界初のアメコミで実写映画化された、


 黒人ヒーロー
 なのである!


 ちなみに、アメコミ黒人ヒーローは「ブラックパンサー」が最初とされ、政治政党「ブラックパンサー党」よりも登場が早い。しかし、実写映画化は「ブレイド」の方が20年ぐらい早い。


 そして、この「ブレイド」を演じるは、


 (´・Д・)」我らが、
 ウェズリー・スナイプス。


 え? ご存知ない? ん。まあ、仕方ない。
 顔はだいたい鈴木雅之でいいよ。もうそれでいいよ。
 ウェズリー・スナイプスは、幼い頃から、空手やカポエイラなどの武芸を学び、大学で演劇を学んだ後に銀幕デビュー。
 「メジャーリーグ」や「キング・オブ・ニューヨーク」で注目を浴び、一時期はエディ・マーフィーに勝るとも劣らない人気を博した黒人俳優である。
 「ライジング・サン」でショーン・コネリーと、「デモリション・マン」でシルベスター・スタローンと共演するなど、その人気は絶大なものだった。


 そのウェズリー・スナイプスが、
 主役の「ブレイド」ですよ?


 注目度バツグンのアメコミ映画ですね!
 製作費用はマーベル映画としては異例の4500万ドル!
 ルーカスが撮った「ハワード・ザ・ダック」でさえ3000万ドル。

 こりゃ大ヒット間違いナシですね! ね!?


 (´・Д・)」興行収入
 $いちおくさんぜんまん


 (´・Д・)」ビミョー。


 実に微妙。アメリカだけでなら7000万ドルだから、悪くはないが、大ヒットと呼ぶには根拠が弱い。
 しかし、この「ブレイド」はアメコミ映画の可能性を示唆したのである。

 まず「ブレイド」の設定は、中二病男子悶絶モノのロマン詰め合わせ幕の内弁当。
 人気絶頂のウェズリー・スナイプスを起用した事による反響と、カッコイイ黒人ヒーローの登場。
 そして、荒唐無稽すぎないダークな雰囲気が、ヒーロー映画は必ずしも子供のものではない、という前例を作ったのである。
 そう。ブレイドはアメコミ映画でありながら、当時の特撮やCGを駆使し、陳腐に見えないヒーローアクションの雛形を作り出したのだ。
 スーパーマンじゃないから、アホみたいに強くはないが、人間離れしてる能力、敵も社会の闇に紛れて人間を捕食する吸血鬼ども。
 ウェズリー・スナイプスのキレのあるアクション。ダークな雰囲気。当時は制限されていなかったが、血煙が上がる容赦ない殺戮シーン。

 つまり、アメコミ映画としてだけでなく、特撮映画として、アクション映画として、吸血ホラー映画として、ゴア映画として、ちゃんと映画になっていたのである。

 それもそのはず。この制作に関わったのは、アヴィ・アラッド。マーベルのTVドラマを手掛けてきただけでなく、この後に「X-MEN」「スパイダーマン」とマーベル映画を不動のものにした立役者なのである。

 この手応えを確実なものと感じたのか、更なる資金を投入し、5400万ドルで「ブレイド2」を製作、1億5000万と手堅くヒット。続く「ブレイド3」は微妙、6500万ドルで、1億2000万ドル。ちなみにココでデッドプール役のライアン・レイノルズと共演していたり。

 だが、この「ブレイド」こそが、マーベル映画の礎となった事は間違いない。


 しかも、この、「ブレイド」は、続編を映画ではなくTVドラマ版として展開ーーー!

 していくハズだったんだけど、

 (´・Д・)」ウェズリー・スナイプスが降板。


 人気が出ずにシーズン1で打ち切り。


 しかも、その後、ウェズリー・スナイプスが脱税で逮捕されて3年も収監。


 引退もやむなしかと思われたが、どうにか復帰して「エクスペンダブルズ3」に出た、って言えば、何となくその「扱い」はわかってもらえるだろうか。
 栄光からの転落を味わったウェズリー・スナイプス。
 そして、ヒットと言うには微妙な数字しか叩き出せなかったブレイド。

 だが、この足掛かりがあってこそ、マーベルは現在の地位を確立するのである。

 なので、アメコミ好きのワタクシからすりゃ、マーベル映画の立役者が「X-MEN」だとか「スパイダーマン」って言われると、必ずこう返す。



 (´・Д・)」違う、
 そうじゃない、と。


 てな訳で明日のDP③「デアデビル」に続く。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、ブレイドを知ってた人も、知らなかった人も投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先にはあんまり重要じゃない配役の話しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。