オーディオマニアに喘ぐ
皆さん、こんにちは。どんな趣味も一定ラインを超えたら宗教とか信仰の世界だと思う、木賃ふくよし(芸名)です。
さて。サクッと終わるはずが、何故だか期せずして連載3回目となってしまった訳ですが、
全力でオーディオマニアをディスる記事も、
今回の3回目で最終回。最終回だと思う。書き始めた時点では1回で終わるはずが、コレで3回なので、菊地秀行の「エイリアン魔神国」みたいに、上中下どころか完結編1,2に長引く可能性がない訳でもない。
一応今回で終わりのはずだが、とりあえず前回と前々回の記事から。
前々回。
前回。
てな訳で、結局、究極の音ってのはライブ、コンサート会場か、録音中のスタジオ音源を、
(´・Д・)」生で聴くのが
最高なんじゃねーの?
つまり録音物ってのは所詮、何処まで行っても、その再現に過ぎないのだから、
(´・Д・)」録音物が、
生音に勝てる道理はない。
と言う事になってしまうのだ。
と、言いたいところだが、
(´・Д・)」はたして
そうだろうか?
ちなみにワタクシも一応それなりには音楽が好きである。
若い頃は、好きなバンドのライブにもよく行ってたし、引っ越す前はCDを1000枚(主にヘヴィメタル)ぐらい持ってたし、ライブ・アルバムも50枚以上は持ってたと思う。
また、実家にいた頃は、スピーカーを20対ぐらい部屋中に配置して、
(´・Д・)」空中から
立体的に音が出る
ようにしてた。
そう。スピーカーの配置や向きを計算すれば、音と音がぶつかる場所が生じ、まるでスピーカーからではなく、音がぶつかった地点から音が発生したかのような錯覚を起こせるのである。(そんな風に聴こえる曲は限られますが)
そんな事をして遊ぶぐらいには音楽が好きなのよね。
そこで、ワタクシは問いたい。
録音物の最高到達点が生音だとして、
(´・Д・)」生音って
そんなに良いモノか?
メタル好きとしてハッキリ言うが、ライブに行くのは超☆楽しいけど、ありゃ「生音を体験できる」だけで、聴く分にゃ、
(´・∀・)」CDで聴く方が
音質は良いに決まってる。
ぶっちゃけ、メタルに限らず、ライブは楽しい。ミュージシャンを生で見られるし、生音の迫力は味わえるし、会場の空気も、ファンのどよめきも興奮させてくれるさ。そいつはいい。だが、
(´・Д・)」演奏をトチったり
迷惑な客がいたり、
機材がハウったりと、
音質を求めるなら、
CDの方が遥かに良い。
そもそも、ワタクシはライブ・アルバムを何十枚も持ってたが、ライブ・アルバムの録音質って何なの? と思う訳である。
例えばワタクシはブラインドガーディアンというバンドの「東京物語」というライブ・アルバム(東京公演収録)を愛してやまない。
だが、このアルバム、どう考えても録音を、
(´・Д・)」いじりまくってる。
そう。曲はクリア。ノイズは少ない。幕間の観客の声援は盛大。そして、幕間の女性ファンの声までクリアに拾ってる。
ハッキリ言うが、こんなのは、ちっっっっっっっっっっとも生音じゃない。
あらゆる箇所から録音して、一番良い音を選び、編集段階で相当に手が入れられている。
(´・Д・)」コレは生音なんかじゃない。
しかし、ライブ会場の空気はこの上なく伝わってくる。
逆に、ブラインドガーディアンと同じくドイツの「ハロウィン」というバンドの「キーパーズ・ライブ」というライブアルバムは、
(´・皿・)」 クソやで。
演奏や歌唱も、控えめに言ってイマイチなのだが、録音質も、観客席で録音したんかよ!ってレベルである。
音がこもってるし、演奏の音が遠い。まあ、正直言って、今の技術(アルバムは1989年発売)が持ち込めるなら、最前列でスマホで録音した方がマシなんじゃないの? って酷い出来だ。話にならない。しかし、
(´・Д・)」ライブの生音って
リアルに言えばそっちなんよ。
じゃ、スタジオ録音の際にレコーディングルームで聴けるのが最高の音って事になるのか?
いいや、それも違う。
何故なら、現在のスタ録は「楽器ごとに演奏し」「良かった部分を切り貼りする」からである。
しかも、切り貼りどころか、音自体も色々と弄られて編集されてるのが現実だ。
つまり、スタ録を見学できたとしても、
(´・Д・)」最高の音楽なんか
聴けないのが現実なのである。
実現可能なのは、ミュージシャンをスタジオに呼びつけて、自分のためだけに演奏して貰うことだが、現実的な話をすると、実現不可能だ。
コレで言いたい事はご理解いただけただろうか。そう。
スタ録であろうとライブであろうと、そこに「最高の生サウンド」なんか存在していない。
てか、ライブでさえPA(ざっくり言うと音響担当)さんがリアルタイムで音を弄ってるのが実際の所である。
つまるところ、だ。例えば、アナログで立体(つまり、紙などの平面ではないモノ)に絵を描くイラストレーターさんが素晴らしい作品を完成させたとしよう。
この作品は素晴らしいが、立体物なので印刷できない。
なので、これをより多くの人の手元に届けようとすると、カメラマンが撮影し、それを印刷するしかない訳だ。
(´・Д・)」このカメラマンの腕が悪ければ?
(´・Д・)」そして、印刷の質が悪ければ?
てか、今なら印刷前にデジタルで修正を入れたりもするし。
更に、アナタの眼が悪いとして、その印刷物を見る時に、
(´・Д・)」 眼鏡をかけるでしょ?
てか、眼が良くても、わざわざ暗がりで見る? 部屋の灯りを点けますよね?
眼鏡を通せば生じゃないなんて事はない。
録音物も同じなのである。
人によってはその過程が「余計なこと」なのかも知れない。だが、多くの人にとっては、それが「生音」に勝るから、人の手が入るのである。
それがいい人は一定数いるが、コンサートの最中に入っちゃった観客のくしゃみが聴きたい訳ではないのだ。
実際に、現在の雑誌の表紙を飾る美男美女は、
(´・Д・)」修正されてる。
荒れた肌よりは、つるつるの肌を見たいのが人の心なのだ。
何なら、イマイチな見目のグラビアアイドルを修正しまくり、皆が望む形にして提供するのが「仕事」なのである。
極端な話、それが正義だと判断されたら、
実際の生音にはなかったサウンドを加えても、
より良い「録音物」を届けるのが仕事なのだ。
いや、そんな本来存在していないサウンドを加えるのは、さすがにアウトな気がするですって?
(´・Д・)」せやろか?
だってさぁ、顔面の1/4を占める目玉を持つ美少女なんか存在しないけど、それに勃起する奴は山ほどいる訳でしょ?
そもそも、
キミの事が大大だーい好き♪
な女自体も存在しないのに、
(´・Д・)」お前らはそれを妄想して射精してる訳だろ?
オーディオマニアが、存在していない最高のサウンド実現の為に、何百万円費やそうと、
(´・Д・)」等身大
美少女フィギュアと
変わらんだろ?
そもそも、顔と目玉と乳のデカい美少女は実在したらキモいだけだと思うが、オーディオマニアは一応、「あの時に涙を流すほど感動したコンサートを、自宅で何度でも再現できる」って考えりゃ、
(´・Д・)」むしろ
安かったりする。
いや、交通費やチケット代や時間や手間を考えたら、逆に格安とも言える。
要するに、めちゃくちゃ好きだった元カノとの最盛期の思い出再生機だと思えば、何百万円でも出す奴はいるだろ?
まあ、現実にアニメ美少女が出現したらキモいので、オタク的には「自分がアニメの世界に入れるドリームマッシィィーーーーーン」だと思えば、大枚をはたく奴は続出するだろ、って事だ。
おっと。ここでもう一度、最初の言葉を繰り返したいが、ワタクシは人様に迷惑をかけない限りは、基本的に誰がどんな趣味を持ってようと構わんのだ。
だから、結果としてオーディオマニアを擁護し、アニメおたくを貶しているような話に思えたかも知れないが、ワタクシゃ、どっちもそれでいいと思ってるし、度を過ぎた奴は、
(´・∀・)」どっちであれ、
そこそこバカにしてる。
加えて、それが何であれ、趣味を掘り下げている姿は、そこそこだが尊敬にも値するのだ。
そして、ワタクシの趣味だって、メタルだの格闘技だの、他人からバカにされてる事は知ってる。その辺はお互い様でいい。
単純に、非科学やデマは排除すべきだと考えてるし、オレ様の趣味は正義なんだ!ってヤツも容赦なく叩くし、
(´・∀・)」 俺は違いがわかる!
って言ってる人の思い上がりを
へし折るのは大好きですが。
趣味そのものに口出しする気は、毛頭ありません。
なお、なんでこんな話を始めたかと言うと、オーディオマニアのOくんが、
(´・∀・)」 違いぐらい
わかりますよぉ!
って言ったので、
今度、比較実験して、録画して放送する、って言う「予告」である。
(´・∀・)」楽しみ。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。