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③非課金・税金・ポチョムキン



 皆さん、こんにちは。ポチョムキンが強そうと思える日本人は少ないと思う木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 はい。そんな訳で、アホでもわかる消費税。シリーズ第3回で、ようやく税金の話までたどり着くことが出来ました。


 てな訳で、前回までのあらすじ。

 1.国や政府は、国民の所有物である。


 2.国や政府は、国民とは違う人格を持つ。


 この2つがご理解いただけた事かと存じます。

 では、ようやく、国や政府にとって、生命の源とも言える税金についてのお話に移る準備ができました。

 ならば、この税金とは何なのか。


 最も簡単に言えば、

 部活の部費です。



 そんなな、と言われそうですが、実際そんなもん。最も簡単な例より、さらに簡単に言うと、


 アパートの共益費


 要するに、ゴミ収集業者が来てくれたり、共有部分に清掃業者が入ったり、エントランスのドアや階段の手すりが壊れたら直してくれたり、代わりに町内会費を払ってくれたり、代表して町内会に出席したり、町内の掃除当番を代行してくれている費用なのである。


 えっ? こっちの方がわかりやすい? そりゃそうだ。それを言うなら、アパートの共益費どころか町内会費の方がもっとわかりやすいし、それ以上わかりやすく言うと、


 (´・Д・)」 税金ってのは、税金なんだよ。


 って小泉進次郎みたいなトートロジーになっちゃうから、部費で例える事からスタートしてる訳です。何しろ、アホにもわかりやすく説明する事が目的だからな。


 そして、集められた税金は、治安向上や道路、電線、公園、衛生管理などに使用されているのである。

 ここで重要なのが、先進国において、これらはもはや当然だと思われがちと言う事なのだ。


 治安はいいし、道路も通ってる。学校も公園もあるし、電気ガス水道は途絶えない。だから、


 (´°Д°)」 何で税金取られてるの?



 って思っちゃうアホが沢山いるのである。これらは完成したら終わりではない。使用や経年によって劣化する。新しい道路も作られる。人が増えれば警察官の数も増やさなければならない。

 要は維持管理に金が掛かっているのだ。


 しかし、マンションの一階に住んでいる人は、マンションの三階の手摺が壊れた事など知らず、


 (⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎) 何も修繕してないのに、共益費を払わされるのは理不尽だわ。


 とか言っちゃう。何なら修繕工事の音を「上の階がうるさいわ」まで言っちゃう。まあ、工事のことは知らなかったのなら仕方ないが、廊下の掃除は業者が入ってるだろ、って話で、人間は見えていないものは存在しないと勘違いしやすい。


 例えば、部活の部費を例に出したのはそれだ。

 野球部の部費で、ボールやグローブなどの備品を揃えるのはともかく、何で部費がそんなに高いの? とか思っちゃう。

 部長とかマネージャーが、他校との練習試合の段取りをしてくれてる事を知らないのだ。


 他校まで電車に乗って移動しているのである。まさか、自腹を切れとは言わんよな?

 何校かと練習試合の交渉をし、日曜を潰して半日仕事だったとしよう。

 弁当代ぐらい出してやってもいいよな? この場合は時給ゼロなんだし。


 要するに、政治家や公務員ってのはこーゆー仕事をしてるのだ。公務員や政治家だって人間だから、食わなきゃいけないし、食わせなきゃならない家族がいたりする。

 ワタクシは無駄な会議は大嫌いだが、会議にもそうやって金が掛かっていたりするのだ。参加者の弁当代、会議室のレンタル代、資料の印刷代。全て無料ではないのだから。


 これで税金の基本は理解できただろうか。


 それでは、税金の応用編と行こう。


 税金にはインフラ発展やインフラの維持費以外に、


 (´°Д°)」 富の再分配。


 と言う意味合いが含まれている。

 頑張って儲けた人が、頑張っても儲けられなかった人をフォローする、とて素敵な仕組み


 (´°Д°)」 などではない。


 違う。全然違う。何ひとつわかっちゃいない。

 税金とは、


 クーデターを抑え込む

 為の徴収なのである。




 (´・Д・)」 うん。


 (´・Д・)」 いや、マジで。


 さて。昨日は国家には国家という人格が備わっている、という話をしたが、これがこの話に大きく関わってくる。

 簡単な話、


 国と言う人格は国民の守護者であり、

 同時に、暴君でもあるのだ。



 なにいってだこいつ。と懐かしの真顔が出そうだが、そーゆーモンなのである。


 また、国民にとっても、

 国は最大の味方であり、

 同時に敵でもあるのだ。


 わかりやすく説明しよう。お互い、国と国民は夫婦みたいなもので、共働きしている。共働きしないと、生活が苦しいのである。お互い、子供は3人欲しいと思ってるが、まだまだそれには収入が不足している状態なのである。


 国も国民も、どちらかの収入をアテにして、共働きをやめると生活が破綻するのだ。

 なので、パートナーのことを愛してるかどうかはともかく、お互い、


 ちゃんと稼いでくるよう、

 上手に掌の上で

 転がさなければならない。



 何故かは説明するまでもないだろうが、国民からすりゃ、国が暴走して圧政を強いたら困る。国も、国民が税金を出してくれないとサービスが続行できなくなるから、国民を勤勉に働かせる必要があるのだ。

 要するに、お互い「甘やかしちゃいけない」から「管理したい」のである。


 国民側が国を甘やかさない方法こそが選挙なのはご理解いただけるだろう。そして、国が国民を甘やかさない方法が税金なのである。


 (´;ω;)」 いや、甘やかしてよ?



 と思うだろうが、そーゆー訳には行かない。

 考えていただきたいのだが、もし、


 政府が2つや3つあったり、

 政府じゃないけど、

 政府みたいに機能してる組織があったら、

 国はどうなるだろうか。


 いや、スマホのキャリアじゃないんだから、と言いたいが、法律はどちらのものに従えばいいだろう? 税金はどちらに納める? 選べるの? それとも同時に在籍在籍できる?

 非常にややこしい事になってしまう。


 それどころか、それらの存在が仲睦まじく出来ようはずもない。そして、政府的な組織が争い合うようになるのは明白だし、それが戦争状態になれば、誰一人として得しない結果が待っているのだ。

 無論、合衆国という存在や、自治領、自治区がない訳ではない。また、上手くいってるとは思えないが、二政府を持つケースもあるにはある。ただ、希である事を考えると、政府的な政治組織は、だいたい一つの方が都合がいい。

 なので、国家は台頭する組織の存在を、絶対に許さない。


 そして、権威を守り、法を守るために、国は強くあらねばならないのだ。法で罰されなかったら治安は乱れるし、ひ弱なヒョロヒョロの警察官では悪漢を止められない。

 だから、国は国民を守るためには国民に厳しくしないといけないと言う、一見相反する人格を持たねばならない。

 何しろ、国民は不満が高まると何をしでかすかわからないのである。



 ここで国家が恐れるのは、国民の、


 貧民層と中間層と富裕層の全部である。


 (´・Д・)」 つまり国民全員だ。



 まず富裕層から説明するが、富裕層は怖い。何しろ、「金持ち勝つの法則」があるので、現実的に金持ちが実弾を買い揃えて独立戦争を仕掛けてくると、非常に困った事になる。

 だから、金持ちや大企業が金や権力を持ちすぎないように、税金で徴収する事により、その力が強大になる事を防がなれけばならない。

 江戸時代で言う「参勤交代」がそれだ。教科書で習った事だろう。地方に金を吐き出させ、しかも、道中のインフラを整備させる。クーデターを画策させないように、不在時間を長くさせるから、謀反は起きにくいが、自分の領土をしっかり管理できないというデメリットも。

 要するに、国が自分たちに対抗し得る存在を野放しにはできない。組織が大きくなってからでは手が打ちにくくなる。

 だから、出る杭を打つ。伸びてきた枝葉を選定するかのごとく、税金を徴収するのである。

 かと言って、頑張っても成長ゼロかよ、ってなると頑張らないし、下手したら海外に逃げてしまう。そうなると税収も減ってしまうから、「頑張れよ」と「頑張るな」が混在するツンデレみたいに振る舞うのが国と言う人格なのである。


 そして、もっとも恐れるのが、


 (´・Д・)」 中間層。



 何が怖いって、


 (´・Д・)」 数が多いから。



 戦争は数だよ兄貴! 口を酸っぱくして言ったが、国民は一人一株制。中間層にそっぽを向かれるのが一番困るのである。だから、国は基本的に中間層の機嫌を取りながら、中間層に最も優しい政策を取る訳だ。

 実のところ、国は国民が一致団結してしまうのが一番怖いのだ。

 思想を1つにまとめると管理はしやすいが、不満が出ると総スカンを食らってしまう。

 だからこそ、中間層にはボチボチぐらいの暮らしが出来て、政治に関心を、特に不満を持たれない事が肝要になる。

 しかも、数が多いから、中間層からは少ない搾取でも大きな税収となる訳で、どうやってここから上手に税金を掠め取り、富裕層にならないようにするかが上手な手綱の握り方となるのだ。


 最後に、国の最大の敵となるのが、貧困層。


 いや、結局どれもが国の敵なのだが、最強が富裕層。最多が中間層。最大が貧困なのだ。


 貧困は、貧しければ貧しいほど、当然ながら財産がなくなり、文字通り捨てる物がなくなる。捨てる物がないと何が起きるか。簡単だ。


 (´°Д°)」 一揆である。



 オラたち、もう我慢できねえ…!


 つまり、貧困は犯罪を誘発し、治安やモラルの低下を招く、国にとっては最大最強の敵。

 

 法があっても罰則があっても「知るかバーカ!」と凶行に走られては意味をなさない。


 そうなると、「怖い」「危険」と中間層からの信用が落ちる。


 だから、貧困と立ち向かう事こそが、国の重要な任務となるのだ。


 となると、富裕層の財産を削り取り、貧困層に分配する。それで治安もモラルも満足度も向上する。

 しかし、貧困層こそが優遇されるとなると、今度は中間層が不満を覚えるからややこしい。

 上手に出る杭を削って上げ底に変える。これこそが政治であり、これを


 (´°Д°)」 富の再分配と呼び、

 誤魔化しているのである!



 (´・Д・)」 さあ、これでキミにも国家が国民に幸福になってもらうために国民を不幸にする、「国」という矛盾した人格を理解できた事だろう。

 そして、税金という国民を苦しめる存在が、同時に国民を幸福にするための手段である事もご理解いただけたであろう。


 少し長くなってしまったが、これで、残すは消費税の説明だけである。


 ※ この記事はすべて無料で読めますが、中間層より上を自称するなら、投げ銭(¥100)をしてみるのは如何か?
 なお、この先には今の状況が書かれている。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。