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現代に評論家は必要なのか


 皆さん、こんにちは。評論家評論家の木賃ふくよし(芸名)です。
 え? 書き損じじゃありませんよ? ラーメン評論家とか漫画評論家がいるなら、評論家の評論家がいてもいいじゃありませんか。だから、評論家評論家です。ええ。

 もちろん、

 (´・∀・)」 "自称"ですけどネ!


 え? 評論家を馬鹿にしてんのかって? いえいえ。馬鹿にしてませんよ?
 馬鹿にしてるのは、


 (´・∀・)」 "自称"の部分ですヨ?


 ええまあ、なんてーか、ここのトコロ続けてラーメン評論家を馬鹿にしたような記事を書いたり、


 こんなツイートをしたんで、


 お前、絶対「評論家のコト嫌いだろ!」って感じに受け止めている人も多くいらっしゃるかと思いますが、実のところ、ワタクシは評論家ってのはそんなに嫌いじゃないんですよね。

 てか、ワタクシは映画大好き、小説大好きなんですが、害もあれど、この評論家の有難さってのは非常に身に染みている。
 だって、評論家が掘り出してくれなきゃ絶対に知る事のなかった作品がわんさか、中でも名作が幾つもあるんですよ。
 それも、ワタクシが知らなかったってだけならともかく、作品自体が世に知られてないケースだって結構ある。
 それに、作中で意味不明だった場面を解説してくれたり、気付かなかったイースターエッグ(作中の小ネタ)を教えてくれたり、作品の外の裏事情を教えてくれたりする。(※ ワタクシ自身は作品外の情報はあんまり知りたくないタイプ)
 また、別に「答え合わせ」がしたい訳じゃないけど、自分の感想や感性が、評論家と比べてどう違うのかを知る意味でも重宝する訳だ。(※ ワタクシ自身は他人の感想自体はどうでもイイけど)

 そもそも、考えてみて欲しい。
 評論家が摂取している作品の、その膨大な数。そして、その莫大な知識量。
 ただ観た、ただ読んだではなく、ちゃんと血肉にして次の作品の論評に活かしている。
 考えてもみよう。それを生業としてる以上、いい加減な事は出来ない。イヤになる時もあるだろう。イヤな事もあるだろう。好きでもない作品を観なきゃならない事もあるだろう。
 それでも、映画なら1日に3~4本を。書籍も3~4冊を読んでいる訳である。
 ワタクシゃ映画好きだが、だからこそ、そいつは仕事にゃしたくないし、義務なんかにはもっとしたくない。
 それだけで尊敬に値する。
 
 それは、映画や書籍に限らない。
 軍事評論家だったり、政治評論家、自動車評論家、医療評論家、科学評論家、何でもいい。
 多くの専門知識は、我々がウィキペディアで知識のつまみ食いをした程度で、おいそれと口出ししていいレベルの、浅いモノではないのだ。

 自分の仕事を、何にも知らない素人に、

 「そんなの、こうしたら解決じゃないの?」


 とか何ひとつ事情をわかってない事を言われてごらんなさい。腹が立って仕方ないでしょう?

 また、ガチガチのプロが、


 「このプロヴァンスのヴァンのセパージュはサンソー・シラー・グルナッシュで、なんとマセラシオン・ア・ショーで作られています」
 ※ 訳:この南フランスのワインは、土地の葡萄3種類を使って、現在では非常に珍しい高温発酵(なんと80℃)による醸造で作られています。


 みたいな話をされても素人にはまるで伝わらない。そして、先鋭化しすぎたガッチガチのプロは、素人にわかりやすく説明する事なんかを仕事としていない。
 だからこそ、それを伝える、広める、解説する、理解を求める、翻訳する、糾弾する、と言ったプロが居なければならないと考える。
 
 だから、評論家ってのは割と必要なのだ。
 そーゆー意味で、ワタクシは別に評論家が嫌いなんて事はないのである。

 あんなにボロッかすに貶しといて? とか言われそうだが、ワタクシが非難してるのは、専門家や評論家に必要な、


 品性や中立性が、
 そして何より、
 知識が足りてない連中である。


 自分の好き嫌いや思想みたいな安っぽいモノが優先され、評論家としての公正さに欠けるとか、そもそもコイツ間違ってんぞオイ、ってな間違った知識を広めてしまう専門家や評論家の事である。
 自分の収入を優先し、専門業界の未来を閉ざしかねない発言を繰り返す愚者の事である。

 それに、だ。

 多くの評論家なんてのは、
 その発言を聞かなきゃ済む。読まなきゃ済む話だ。


 そりゃ、いい評論家ばかりではない。TVやネットで専門家ヅラして、見当違いなコトを吹聴して回る詐欺師みたいな連中は断罪されるべきだが、真っ当な評論家は居なければ困るとさえ思っている。

 実際、噂や都市伝説が流布していて、ちょっと冷静に考えれば誤解だとわかる事でも、鵜呑みにしてしまっている事なんて山ほどあるだろう。


 例) JASRACは悪の組織


 全面的に善とは言わないが、JASRACは割と良い組織なのである。


 雑に説明するが、JASRACは権利者に優しい組織なので、楽曲使用者とリスナーに優しい訳ではない。
 つまり、権利者(曲を作った人)の利益を最優先に考えてる組織なので、曲を使う人に厳しいのは当然のことである。
 しかし、何故かこれに反発する人が多い。リスナーは特に損してないはずなのだが、何故か思い込みでJASRACを嫌う。
 なお、ミュージシャン自身がJASRACを嫌ってるだろ!という話もあるが、これも大半が誤解。
 例えば、カルビーの社長が、コンビニに入って「これを作ったの俺だから」って言ってコンビニから金も払わずにポテトチップスを持って帰ったら普通に犯罪である。金を払えって話だ。
 要するに、自分の曲であっても「管理を任せている」ので、使用するなら「管理費用を払うのは当然」って事である。


 だいたいおわかり頂けたであろうか。


 これで「勉強になったわ」と思って頂ければ幸いである。

 だからね、評論家とか解説者ってのは割と必要なの。

 ワタクシがむしろ上記の黒板で叩いてるのは、


 (*´꒳`*) 勉強になったわ〜!


 って所に、


 (΄◉◞౪◟◉`) そんな事も知らずに生きてたの?


 って水を差してくるクソおたくどもである。
 そもそも、評論家の論評なんて読まなきゃ済む。気に入らない評論家なら見なきゃいいだけの事だ。
 だが、聞いてもいないのに、頼んでもいないのに、


 人が楽しくやってる所へ
 割って入って
 マウントを取ってくる
 クソおたくが嫌いなんだよ。


 しかも言ってる事が間違ってたりする。
 
 お前はその薄い知識と浅い思慮を披露できて満足かも知れないが、こっちの気分は台無しだよ、と。
 お分りいただけたであろうか。

 ワタクシが嫌いなのは、にわか知識でイキる連中の事なのである。


 "自称"通、"自称"評論家、"自称"専門家が嫌いなのである。


 そんな訳でワタクシは、


 評論家評論家を"自称"したいと思います。(´・∀・)」



 なお、念の為に書いておきますが、ワタクシはあらゆる感想や意見そのものを封殺したい訳ではなく、評論家の肩書きを傘にした誹謗中傷やデマの流布、また、空気を読まない見解の押し付けなどが嫌いだと言う、ワタクシの意見を言ってるだけです。



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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。