グルメスパイザー!
皆さん、こんにちは。トリコって言ったら人喰い大鷲もある訳ですが。木賃ふくよし(芸名)です。
さて。タイトルでピンと来てる人は多いと思いますが、「トリコ」は、島袋光年先生が、16歳の女子高生を相手に買春して逮捕された事が切っ掛けで、少年ジャンプの人気漫画だった「世紀末リーダー伝たけし!」(アニメ化もされたよ)が打ち切りとなり、
(´・Д・)」 作者も、
作品も終わったか。
という絵に描いたような転落劇から6年。
奇跡の復活を遂げたグルメバトル漫画の事である。
ちなみに、児童買春における判決は懲役2年、執行猶予4年だったので、6年は懲役と執行猶予を足した数字であり、禊を済ませるには丁度いい期間だったと言えるかも知れない。
なお、ご存知の方も多いと思うので説明は不要だと思われるが、念のために説明すると、「トリコ」は、グルメバトル漫画なのですが、
あいつの料理と、オレの料理…
どっちが美味いんだ!?
という料理漫画にありがちなバトルを展開する訳ではなく、
架空の世界で架空の食材(超美味い)を求めてバトルするという、文字通りグルメバトル漫画である。
基本的には、強力で危険な猛獣ほど美味い。だからバトルして倒して料理して食う、という展開。わかりやすい。
更に、危険な秘境ほど美味い食材に満ち溢れているため、直接バトルしなくていい野菜なんかでもバトル&アドベンチャー&グルメな冒険になるという文字通り美味しい設定である。
更に、主人公トリコは「食材を集める役」=「バトルに強い主人公」というポジションだが、もう1人、「小松」という料理人を準主役に据えた。
(´・∀・)」 これがイイ!
基本的にバトルには参加できないヘタレの料理人だが、この「小松」の存在が実にいい。
そう。主人公の旅に付いて回る事で、
料理パートの主役・驚き役・解説役・謎解き役・読者に共感を持たせる凡人役・部分的に才能を見せつけて物語の核となる役・ヘタレだからこそ成長を見せる役・普段はヘタレだけど、最後の最後で勇気を振り絞って主人公を勝利に導く役という、バトル漫画に必要な要素をほぼ全部持っているのである。
そしてこの漫画の凄い所は、何十年でも連載を続けられる少年バトル漫画の理想形だった事だ。
何が理想かと言うと、少年漫画は強い敵を倒して、敵も強くなり、それがいずれインフレを起こし、超バトル漫画になってしまい、飽きられると言う欠点を克服しているからである。
ただ敵を強くする、主人公を強くするではなく、「この食材となる猛獣は、ただ倒したのでは味が落ちてしまう。打撃技ではなく、絞め技で倒さねば!」というような縛りを用意できるため、インフレとマンネリを回避できるのだ。
正直、ワタクシはトリコの連載を読んだ瞬間、「コレはやられた、、、!」と唸らされたぐらいだ。
しかし、完璧と思われた設定だが、1つだけ大きな欠点があった。
食材は、植物だろうと猛獣だろうと、人間ではない。
そう。バトル物マンガに必須とも言える、
(´・Д・)」 敵キャラに、
ドラマを持たせるのに
ぜんぜん向いてない。
そこで「美食會」なる敵組織との対立が描かれる訳だが、ワタクシ個人は、コレが完全に失敗だったと思っている。
コレによって、「トリコ」は普通のバトル漫画と近しいジャンルになってしまった。
正直に言って、「美食會」との対決は「名探偵コナン」の「黒の組織」ぐらい小出しにしてりゃ、20年は続けられたと思っている。
(´・Д・)」 いや、別に長く続けば正義だとは思ってないんだけど。
単純に、コンセプトが「長期連載で飽きず、マンネリを防げる」という着眼点に嫉妬した訳だが、そのメリットを捨てちゃったのが惜しまれるって事である。
まあ、充分に長期連載だったけどね。
あと、個人的に少しも納得してないのは、主人公の必殺技が「ナイフ」や「フォーク」いう食器になぞらえているのに、一番の強力技が、
(´・Д・)」 釘パンチ。
って
(´・Д・)」 料理関係ねえ。
ってな所が許しがたい点です。
せめて千枚通しとかさー、ウナギの目打ち釘とかさー、フルシェット(肉刺し器具)、スキュアー(肉用串)とか、なんかあるだろーって思った次第である。
あの時期でジャンプに連載してた漫画の中では、割と好きな方ではあるんだけども。うん。
さて。本日はなぜ突然「トリコ」の話を始めたかと言うと、「たけし!」に続き「トリコ」もアニメ化されている(タイトルのグルメスパイザーはそのキャラクター商品である)のだが、そうなると当然、登場人物にも声が当てられる。ちなみに主人公トリコの声は置鮎龍太郎氏。
先日、ふとした事から、この「トリコ」の「声真似」をしながら料理をする、というyoutuberの動画を観たからである。
まあ、正直に言って、「声」の方は割と似てると思ったんだけど、喋りが普通で「演技」としてはあんまり似てない。いや、だが、そんな事はどうでも良くて。うん。
(´°Д°)」 料理がヘタ。
一応ワタクシ、30年ほど飲食業界にいるので、それなりには料理もしてきた訳ですよ。なので、声や演技や企画内容はともかく、
(´°Д°)」 料理が下手すぎて、
動画に集中できないのよ!!
その食材にそのソースは合わんぞ! とか、そのソースじゃ食材に絡まないんだけど!? とか、下味つけないと味がしないよ!? とか、下処理してない!? とか、そこは付け合わせだろ!? とか、それじゃ焦げちゃうよォ!? とか、油少なすぎィ!! とか、
(´・Д・)」 割と一から十まで
ずっと口出ししたい動画なの。
まあ、指摘した点が、動画内で見事に的中してて、
(´・Д・)」 そりゃ
そうなるわな…。
って結果になってたわ。うん。
なお、「トリコ」の作中に、怪鳥を丸ごと骨まで食うってシーンがあって、それを再現しようと、鴨の骨を骨煎餅にしようと油で揚げてたんだけど、
(´・Д・)」 無理。
鶏や鴨の骨は、ウナギやハモの骨と違って、揚げたぐらいじゃ食えない。(小骨はともかく)
なので、圧力釜で揚げると言う、かなり危険な調理法にしなきゃいけないのである。
コレは非常に危険な行為なのでやらない方がいい。
それが無理なら、せめて、圧力釜で蒸すか煮るかを長時間行って、取り出した骨から水分を拭き取って揚げるぐらいの工程を踏まなきゃ食うのは厳しいと言える。
実際、見た目からして焦がしたりしまくりなので、明らかに失敗してるし、
本人も「失敗だった」と認めてるのは好感度が高かった訳ですが、一番面白かったのは、
(´・Д・)」 視聴者に
バレないのに、
(´・ω・) 味が薄かった。
って認めてた事だろう。きっと根が良い人なんだろうな。うん。
でも、下味も付けてない鴨肉にトマトソースじゃ、肉の脂に負けちゃうのは当然なのよね。
もっと塩味を強くして、砂糖なんかの甘味を足さないと、肉を寝かせる意味もないし。
んで、骨煎餅を作りたかったら、せめて煮込んで肉を綺麗に落としてからでないと、それが焦げる原因になるのよね。
(´・Д・)」 えっ?
ゴチャゴチャ文句言うぐらいなら、
自分でやってアップしろ?
(´・Д・)」 料理動画を
作るのは大変なので、
(´・∀・)」 やりません。
※ 過去にやろうとして諦めた。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。