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我が愛しのスパイダーマン 7.シヴィル・ウォーCA3編
皆さん、こんにちは。赤いアイアンマンが好き? 青いキャプテン・アメリカが好き? スパイダーマンなら、その両方持ってるよ! 木賃ふくよし(芸名)です。
まあ、ワタクシは全員大好きなんで序列をつけたくはありませんが、中でもスパイダーマンは40年来のファンです。まあ、少年時代にはキャプテンやアイアンマンのコミックスや映像が手に入れられなかったのも大きいですが。
はい。そんな訳で、映画「スパイダーマン / ノーウェイホーム」を観てきたは良いけれど、何を言ってもネタバレになるから、過去作の再レビューを独断と偏見に基づいて行なっていくシリーズもとうとう7回目。
ようやく、MCUに到達しました。
※ MCU…マーベル・シネマティック・ユニバース。マーベル社がハリウッド映画として自社のヒーローをリブートした企画。アイアンマンから開始し、現在では25作を超える一大シリーズとなった。ちなみに親会社はディズニー。
さて。このMCUですが、開始した当初は、ぶっちゃけ大した注目度じゃなかったんスよね。世間的には。知名度ないし。
日本では第1作「アイアンマン」より、昔にドラマ「超人ハルク」を放映していて知名度がある(しかも3年前には映画「ハルク」が公開されていた)経緯から、封切りは第2作「インクレディブル・ハルク」が先だったりする。
実際のところも、「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」を20世紀フォックスに取られ、「スパイダーマン」をソニーに取られ、「ブレイド」はニューラインシネマに取られ、「ゴーストライダー」はコロンビアに取られ、前述の「ハルク」もユニバーサルに取られた状態であった。
マーベル社が倒産前に映画化権を売りまくった結果、映画会社に買ってもらえなかった売れ残りヒーロー達しか残弾がない状態でのスタート。
アメコミ界・マーベル界ではビッグ3と呼ばれる「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「ソー」の3人も映画界では歯牙にも掛けられなかったのである。
実際、この中ではキャプテン・アメリカが1990年に「キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望」として映画化されているぐらいで、単体ヒーローとしてはほとんど映像化されていない。
アイアンマンが唯一、アニメ化されているぐらいで、ソーに至ってはアニメ化も映画化も初である。
※ アベンジャーズとしてのアニメ化、ドラマ化、スパイダーマンなどの作品へのゲスト参加はしている。
そう。ぶっちゃけ、まるで期待されていなかったのである。
「このバイキングみたいなのもアメコミヒーローなの?(ソー)」「正直、コスチュームがダサすぎる(キャプテン・アメリカ)」「金持ちの道楽で鎧を着たヒゲのおっさんが子供達のヒーローなの?(アイアンマン)」と散々な言われようだった。
1977~1983年頃のアメコミブームを経験している世代以外には、1994~1995年のカプコンの対戦格闘ゲーム世代ぐらいしか、マーベル社のヒーローなんて、誰も知らなかったのが現実なのである。
しかし、X-MENやスパイダーマンのヒットという土壌があった事を軸に、マーベルスタジオの情熱と、ディズニーの財力、そして全世界のアメコミファンが、新たなるMCUのファンを生み出したのである。
アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ソー達の単体映画を製作し続け、これらのヒーローが一堂に会するクロスオーバー映画「アベンジャーズ」を公開するに至るのである。
これはハリウッドでも滅多にない一大イベント映画です。日本で言えば、
スパロボが
TVアニメで
1年放送決定
ってレベルですよ。
正直言って、アベンジャーズを含め、単体映画も必ずしも面白い映画ばかりではなかった。
だが、イマイチでも続けられる財力がディズニーにはあったのだ。
そして、何がウケなかったかを分析・改善する力がマーベルスタジオにはあったのである。
更に、まだまだ掘り起こせる豊富な鉱脈を持つのがマーベルコミックスだ。
MCUは大作クロスオーバー「アベンジャーズ2」を経て、なお知名度の落ちる「アントマン」を成功に導く。
そして、満を持してのスパイダーマン参戦となるのが、
映画「シヴィル・ウォー / キャプテン・アメリカ」である。
ハッキリ言おう。
この映画は偶然の産物である。悪く言えば偶然であり、よく言えば奇跡の作品なのである。
何が奇跡で何が偶然なのか。これまでの記事を読んでいただけていればご理解いただけると思う。
マーベル社が倒産していなければ、親会社がディズニーという怪物並の資金を手に入れられなかったのである。
そして、その財力を持ってしても、ある程度の興行収入がなければ打ち切られていただろうし、映画の出来栄えや興行収入で、どの作品が映画に参戦するかは誰にも読めなかったのである。
そして、何と言っても、
スパイダーマンの映画化権は、
ソニーが持ったままなのである。
マーベルの作品であるにも関わらず、映画化権を売り渡していたがために、マーベル映画に出演させられないと言う事態。
しかし、以前の記事で語ったように、「アメイジング・スパイダーマン」は2作で打ち切られた。
要するにコケたのだ。そこで、スパイダーマンを出場させたいマーベルと、MCU人気にあやかりたいソニーの利害が一致したのである。
ほんの少しだけ状況が違えば訪れなかった運命。この流動的な偶然が、マーベルのヒーローチームにスパイダーマン参戦という奇跡を呼び起こしたと言っても過言ではない。
しかも、土台となる原作は昨日の記事で紹介した名作「シヴィル・ウォー」である。
原作ファンとしては、まだまだ必要なヒーローが出揃っていないが、最も重要な2人は準備万端だ。
皆を守るために、心を鬼にして法を守るアイアンマンと、
皆を救うために、危険を冒しても法を破るキャプテン・アメリカ。
この対決にスパイダーマンが参戦する。どんな形になるかはわからぬにしても、とりあえずの夢は叶ったぜ。
なお、原作では第3の主人公とも言える立場のスパイダーマンだが、初参戦にしてスパイダーマンの背景やキャラクターを見せぬまま、物語の中核を担うのは無理と判断されたのだろう。
本作でのスパイダーマンは助っ人として参戦する新人ヒーローの立場である。
しかし、このスパイダーマンは多くの人に受け容れられた。
理由はいくつもあるだろうが、1番の理由は、たびたび話題にしているワイズクラック(軽口)である。
ピーター・パーカーは科学おたくの少年で、とても気が利くタイプではない。
それがスパイダーマンになると饒舌になる?
(´・Д・)」 いいえ、違います。
ヒーローとして活躍する上で、てんやわんやの必死だからテンパって喋りまくっているのである。
スパイダーマンがおしゃべりな事には諸説あるが、ワタクシは割とテンパってるから黙ってられない説を有力視している。
これまでの吹き替えは、洋画やカートゥーンのメソッドが用いられているので抑揚少な目であるが、アメスパや米製アニメ版のスパイダーマンは結構悲鳴を上げてたりするし。
しかも、見た目が幼くて可愛いトム・ホランドがピーター役に大抜擢。
新人少年ヒーローが、右も左も分からないまま、先輩ヒーロー達の大喧嘩に巻き込まれる。
この点で、シリアスで重圧なシヴィル・ウォーを暗くしないムードメーカーとして、スパイダーマンは大活躍の場を与えられた。
ちょっとトンチキで、無駄口を叩きまくり、でも正義感はあって、必死について来ようとする新人ヒーロー。
サム・ライミ版スパイダーマンがシリアス部分の抽出なら、MCU版のスパイダーマンはコミカル部分の抽出である。
こんなの面白くない訳がない。
かくして、サム・ライミ版とも、アメイジングとも違う、新たなスパイダーマンがMCUにてデビューを果たす。
これが単体映画「スパイダーマン / ホームカミング」「スパイダーマン / ファー・フロム・ホーム」そして今回の「スパイダーマン / ノーウェイホーム」のホーム3部作へと繋がって行くのである。
ん? ようやくコレで、「ノーウェイホーム」への道が出来た?
(´・Д・)」 は? 何言ってんの?
MCU版スパイダーマンは「インフィニティ・ウォー」「エンドゲーム」にも出てるし、そもそも「ホームカミング」「ファー・フロム・ホーム」についても話してない。
それに、ソニー版スパイダーマンには隠し玉とも言える「スパイダーバース」についても話さなきゃならないし、何と言っても、
世界中にいるスパイダーマンのファンを落胆させ、失望させた、あの、驚愕の、
「ワン・モア・デイ」事件についても話さなければならないのだ。
まだ構成を詰めていないので尺は不明瞭だが、少なくとも、あと2回は連載が続く。
※ 連載開始時の予定は7回構成だったが、アメイジングで3回使ってしまったので、9回完結を目標としてます。
と言うわけで、あと少し、ワタクシが独断と偏見で語るスパイダーマンの世界にお付き合いください。
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なお、この先には映画「シヴィル・ウォー」のネタバレ感想が長文で書かれています。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。