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ファッショニスタおじさん


 皆さん、こんにちは。オシャレ大好き、木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 えっ?


 何か変なコト言いましたか?



 (´・Д・)」ワタクシ、
 オシャレは大好きですよ?


 (´・皿・)」程遠いだけで。



 はい。では改めまして、皆さん、こんにちは。オシャレから程遠いオッサンの木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 例えばね? 右ストレートを相手の顔面にブチ込むのが大好きだとして、


 右ストレートが
 得意だとは限らんのよ。


 それと同じ。ワタクシはオシャレなもの自体は好きですよ。好きですとも。だからってワタクシがオシャレとは限らないだけの話で。ええ。オシャレは好きに決まってるじゃないですか。


 (´・Д・)」だって、
 オシャレなんだもん。


 あのね? 好みの差はあろうとも、ほぼ誰もが美味しいモノを好む。美しいモノや、可愛いモノ、楽しいモノ、面白いモノが好き。それと同じ。オシャレなモノが嫌いだなんて人を探す方が難しいとさえ思います。
 同様に考えてください。あなたがもし、可愛らしい女性が大好きだったとして、


 (´・Д・)」自分がなりたい
 と考えて行動しますか?


 コレを読んでるのが女子ならば、なりたい人が多数派でしょう。
 しかし、可愛い女子が大好きだからって、自分がなりたいと思う男性は少数派。


 だからワタクシはオシャレなモノが好き。

 (´・Д・)」 自分が
 オシャレじゃないだけ。


 そう。オシャレなモノを眺めるのは好き。しかし、自分がオシャレになりたいとは思ってないし、オシャレじゃない。と言うか、


 (´°皿°)」オシャレに
 向いてねえんだよ!


 考えても見よう。ワタクシは腹の出た、ヒゲ面の小汚いおっさんなのだ。
 コレがちょっと無理してオシャレした所で、服に着られて滑稽なだけである。
 だから、ワタクシは自分自身のオシャレって奴に頓着がない。関心がない。やるだけ無駄なのである。
 やるとしたらそれこそ、


 (´・∀・)」毎日の
 腹筋から始めよう?


 ってコトになり、そんな労力を割かないし、そんな気力も湧かない。体力もない。
 だったら無駄な足掻きなんかせず、小汚いおっさんである事を認めた方が楽でいいのだ。
 頑張ってもセンスないし、服を買う金もないし。

 おっと、コレは先に言っておきたいが、ワタクシの言う「小汚い」は「ちょっと汚い」って意味じゃないぞ。
 ワタクシの言う「汚いおっさん」ってのは「物理的・衛生的に汚い」って意味なので、「小汚い」は「小綺麗」の対義語ではない。
 要するに、どれだけ醜くとも、センスがなくとも、物理的に汚くなければそれは「小汚い」のままなのだ。
 逆に言えば、どれだけ身綺麗にしようとして、服に何万円、何十万円掛けようとも、


 (´・Д・)」小汚いオッサンは、
 小汚いオッサンのままなのよ。


 高級ブランド服に身を包もうとも、腹が出て、ハゲ散らかしてたら、残念ながら小汚いのである。
 だからワタクシはもう、小汚いおっさんでいい。
 今更もう、モテようとか、モテたいとか思わないし。そして「小汚い、ありのままの自分でも愛して欲しい」とかも思わないのだ。

 そして、非常に残念なことだが、


 (´・皿・)」 オシャレになるほど、

 残念になっていくおっさんは

 少なからず存在してしまうのだ。


 うん。悲しいが事実なんだ。服飾にこだわるほど、滑稽になるとか、悪い足掻きにしか見えないとか、徒労感しか感じさせないおっさんが。

 金かけて、努力して、


 な。(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠) 無理すんなよ。



 って思われるぐらいなら、金も手間も掛けない。

 そう思えるようになって、色々と楽になった。そして同時に、他人のファッションがどうであろうと、気にならなくなった。
 まあ、自分がオシャレじゃないから、他人のファッションに口出しする事はない。自分が出来もしない事で他人に文句をタレる資格などないのだ。
 世の中には「他人のファッションが気に入らない」と、やたら噛み付いて回る人もいるが、そう言う意識はほぼ皆無になったと言える。
 誰がどんな服を着ていようと、別に迷惑を掛ける訳じゃないしな。

 とは言え、家族をはじめ、恋人や友人なら「一緒に歩くのがイヤ」とまで言わせるようなファッションは避けるべきなのだろうとも思う。
 公序良俗や法律に反する服装も避けるべきだ。この中には、裸やそれに近しい格好、一部職業(警察官など)や軍服なども含まれる。
 要するに周囲に迷惑を掛けるのはアウト。
 あとは関係性の重要度にも依拠するが、「その格好はヤメて」と言われない程度であればいい。あるいは、そう言われるようなら関係を切ればいい、と思っている。
 まあ、あとは前述のように「物理的・衛生的」に汚くさえなければ、ファッションに関しては、ゴチャゴチャ言わない方がいいと言うのが、今現在のワタクシの考えだ。

 だが、やはりコレで解決かと言われると、やはりそうではない。

 いわゆるTPOと言う奴だ。

 わかりやすい話、葬式に真っ赤なパーカーを着ていく訳にはいかんだろ、って事である。
 前述の「迷惑」って話に繋がるが、授業参観にヤクザみたいな格好をして行ったら、そりゃ子供が迷惑を被るだろ、って話だ。
 そして迷惑を被るのは他人ばかりではない。大企業の面接に、チンピラみたいなアロハシャツは着て行かねえだろ、って事なのである。

 あと、オシャレな店で食事をするのに、汚ねえ格好は避けるべし、とかね。店や店に来てる客が迷惑するだろうし。

 そう考えると、いくらファッションに無頓着でも、やはり最低限のオシャレって奴には気を遣わねばならんのだろう。
 小汚いおっさんであるワタクシには、なかなか酷な話だ。

 特に、自営業でやってた店を廃業し、引っ越した際に持ってた服の9割を捨てたので、金も服もないオッサンとしては、選択肢がなくて困る。
 そして、服に頓着がない、こんな状態が続いていると「最低限のオシャレ」ってラインが何処だかわからなっている今日この頃。

 さて。なんでこんな話をしているかと言うと、先月末に大阪の百貨店に出張する、という機会があったのです。
 大阪最大の繁華街・梅田の阪急百貨店メンズ館ですよ。
 客も店員もオシャレ。そりゃ小汚い格好は避けないといけない。


 (´・Д・)」見るからに
 オシャレな百貨店です。
 最低限のオシャレは
 していかないとマズい。


 ってな訳で、小汚いオッサンなりに白いシャツに黒いベスト、というバーテンダーのコスプレをして働いていた訳なんですけれども。ええ。

 勤務後、私服に着替えて売り場に挨拶に行こうとした時のことです。

 ワタクシの視界に、


 およそ百貨店の客とは思えない、


 小汚いおっさんが、
 歩いてくるのが
 見えたんですよ。


 (´・Д・)」なんか、
 小汚いおっさんが
 近付いてくる、、、


 と言うか、この小汚いおっさん、なんか見覚えがあるんですよ。ええ。

 なんと、このおっさん、


 (´°Д°)」 百貨店の、

 綺麗に磨かれた鏡に

 映った自分だったんですよ。


 普段、もう他人に対して「小汚い」とか思う事が少なくなってた筈が、久々に「小汚い」って思ったのがワタクシ自身ってのは悲しすぎるな、と。

 そして、更に悲しい話をしてしまうと、

 知人にこの話をしてる時、オチに行く直前、


 ( ˙-˙ ) 他人の事を
 「小汚い」とか言う前に、
 鏡を見た方がいいんじゃない?


 って言われたんだけど、二重の意味でオチを潰されました。泣いていいですか?

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、服を買う金もないので、投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先にはワタクシがオシャレを諦めた理由ってのが少しだけ書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。