粉塵爆発水蒸気爆発バスガス爆発
皆さん、こんにちは。愚かなスケルターは魔法に頼って敗北したので、これからはいつだって卓越したテクノロジーの時代ですよね。聖なるスプロケットと発光ダイオードを胸に抱く木賃ふくよし(芸名)です。
(´°Д°)」 マザー・ボードに栄光あれ!
はい。ワタクシ、手品と言う意味では「マジック」も大好きで、宴会芸程度なら手品もやったりします。
しかし、魔法と言う意味では、ワタクシのマジックポイントが足りないのか、
(´・Д・)」 魔法を使えた
ためしがないんですよね。
え? ガッツがたりない?
キャプテン翼(ファミコン版)ならガッツの問題ですが、ワタクシが知る限り、ガッツで魔法を使えるようになった人も見当たりません。
てか、MPだろうとガッツだろうと、魔法だろうと超能力だろうと、使える人を見た事がない。
ネットの世界では「30歳まで童貞を貫けば魔法使いになれる」なんて言いますが、
(´・∀・)」 童貞じゃ
ないから使えんし。
しかし、しかしですよ?
(´°Д°)」 テクノロジーは違う!
高度に発達した科学は魔法と見分けがつかない、なんてSFファンが言い尽くした言葉もありますが、ワタクシに言わせりゃ、魔法と科学には途轍もなく大きな隔たりがある。
魔法は自分が習得しなきゃ
自分で使えないが、
科学は誰かが発展させてくれれば、
(´°Д°)」 ワタクシにも
扱えちゃうんですよね。
これが科学技術、テクノロジーの力ですよ。(トリクロップス風に)
我々は先人たちのとんでもない努力と研鑽の積み重ねの上に生きてる訳です。
魔法のようなスマホが扱えちゃうのは、先人が築いたテクノロジーのお陰に他なりません。
ですから、科学が地球や人類を滅ぼそうとしている! なんて昭和のジュヴナイルかよ、って話です。
無論、自然や資源は大事ですし、未来社会の事を考えたら、なるべく良い環境を遺しておくべきである。
しかし、いい環境ってなんだ?
ワタクシは大自然の中、自分1人で生きていくよりも、コンビニとスマホとエアコンに頼れる環境の方がいい。
そんな訳で、祖先の魂がどうだとか寝言を抜かすなら、その祖先が盤石にしてきた科学技術を舐めんなボケカス! 自然が大事なことは否定せんが、基本的に人類史は自然との戦いの歴史だ。実際は味方以上に敵なのである。
農業、林業、海産業、建築、科学、医療。そのすべてが自然の猛威との戦いだった訳でな? 今でもそうだし。
先祖が築き上げた歴史や科学や技術を蔑ろにしてる時点で、自然や精神を語る資格ナシですよ。ええ。
その科学に守られてぬくぬく育った癖に、科学に敬意を持てないアホが、
(´°Д°)」 陰謀論に
染まりやがるんですよ。
先日もインスタントコーヒーの粉にライターで火を着けて、
(´°Д°)」 インスタントコーヒーは、
可燃性物質が入ってるから危険な食物!
とか言っちゃってましてね?
( ノ▽ ` ) アチャー。
まあ、案の定、
(´・∀・)」 粉塵爆発も知らんの?
と小馬鹿にされてましたが。ええ。
てか、大概の食品は可燃性ですし、大概の食品は乾燥させて粉末にしちまえば、同様に粉塵爆発を起こす訳ですよ。
パッと思いつく例外は「塩」ぐらいだぞ。可燃性が危険なら、塩だけ食ってんのか? たぶん健康に悪いぞ?
昨日の例じゃないが、空気中の粉塵の濃度が高けりゃ、大爆発を起こす訳でな?
まあ、粉塵爆発を知らない人が現にいるから、こんなデマが出現する訳で、念のために説明すると、木を擦り合わせて火を起こす際、木屑などの粉末を撒く。
これは簡単な話だが、小さいものほど燃えやすいからである。
で。誰しも経験があるとは思うが、火が燃え移る際に「ボッ」とか音を立てて火が大きくなる訳だ。これが着火エネルギー。
そして、粉塵の周囲には燃焼に必要な燃料として酸素がある。
すなわち、小さな着火エネルギーで「ボッ」と燃え上がる火は、周囲の粉塵に着火し、「バボッ!」と炎になって燃え上がり、更に広範囲の粉塵を巻き込んで「ドバフォッ!!」っと爆発する訳だ。ハリトとマハリトとラハリトな訳よ。
要するに粉塵の空気中の濃度が高ければ高いほど、その範囲が広ければ広いほどに大爆発を起こす。
ちなみにワタクシは小学校高学年の頃、自分で思いついた。
(´・∀・)」 ワタクシが小学生で
通った道にも至らんとはのう…。
この分じゃ、粉塵爆発どころか、水蒸気爆発とかも知らなかったり、言葉だけを捉えて勘違いしてそうである。
水蒸気爆発を簡単に体験したかったら、
鉄のフライパンを、コンロの強火で5分ほど熱す。
ここに水滴を垂らすと、
ジュビバジュッ (´°3°)」 プシュキュー!
ってな音を立てて水滴が転げまわり蒸発する。
これの超大きいバージョンがいわゆる水蒸気爆発である。いや、小さくても水蒸気爆発には違いないんだが、小さいとあんまり爆発って感じがしないかな、と。
まあ、簡単に言うと、水は熱せられて気化する際に、その体積を1700倍ぐらいに膨張させる。つまり、1リットルの水が一瞬で蒸発すると、1700リットルの体積になる訳だ。
ユニットバスなんかだと容積が200リットルぐらいだから、その8倍以上に膨れ上がる。
(´・Д・)」 そりゃもう爆発だよね。
要するにアレだ。色んな科学現象の基礎を学んでれば、その話の信憑性がどの程度かある程度わかろうってモンである。
ぶっちゃけ「人と違って、科学はあんまり嘘をつかない」ので、現在の科学技術の礎になってる基礎的な原理や現象は、相当信用するに値するのである。
(´・Д・)」 だからエセ科学や陰謀論は、
誰だかわからない人の発明した
謎の最先端科学や理論を用いたがる。
経済、科学、社会など、基礎教育の根本的な要さえわかってれば、ディープステートやらフラットアーサーやらケムトレイルなんて世迷言に惑わされる事はないのだ。
さて。本来は昨日の記事のオチに持ってくるつもりだった話を今回のオチに分割した訳なのだが、もう10年ほど前の話になるだろうか。
クソ蒸し暑い夏の日の明け方、仕事を終えたワタクシは、繁華街の24H定食屋で飯を食っていた。
すると、隣のテーブル席にいた、4人の女子大生と思われる集団の会話が聞こえてきたのである。
(・∀・) ねえねえ、
湿度100%って、
水中なん?
(´°3°).:∵ ブフォッ
食ってたカツとじ定食を吹きそうになったが、彼女らを馬鹿にしてはいけない。そーゆー疑問こそが真実への道なのだ。
もっと単純に考えてみよう。
今、湿度が80%だとして、足元まで浸水しているか?
あるいは、湿度が99%だとして、100%になった瞬間、突然周囲が水没すると思うか?
どちらもノーだ。もしそうなら、毎日湿度に怯えて暮らしてる。
つまり、湿度ってのは簡単な話、空気中に「気体」として含まれている「水分」の量。
って事は、空気が器だとして、そこの器が満タンになったら、それ以上の水は含み切れない。要するに、99%→105%の湿度になった場合、増えた5%の水分だけが、
(´°Д°)」 水滴になる。
そう。冬の窓ガラスや、冷たいドリンクを入れたコップが結露するアレだ。水分を含める限界値は温度によって変化する。温かい方が多く含めるからこそ、冷えた部分で結露する訳だ。
小学校の頃に「水にどれぐらいの塩が溶けるか」って実験をやったと思うが、それの空気版。飽和して溶けきらない塩が沈殿するだけである。
なお、その女子大生たちは、
(^ω^) 水中なんじゃね?
( ´Д`) 流石にそれはおかしい。
と口々に言い合っていたが、1人がスマホを取り出し、検索したのである。
(´°Д°)」 素晴らしい!
キミたちは叡智への
一歩を踏み出した!!
わからないことを調べる。この行為が指先で行える現代の科学力に敬意を表したい。
( ・∇・) えーとね、
ほうわ…すいじょうきりょう?
は温度が高いほど…うーん…
( ・∇・)
( ´Д`)
(・∀・)
(^ω^)
(´∀`) よくわかんないね!
(´°Д°)」 叡智への道は閉ざされた。
でも、調べようとした事は素晴らしいし、わからない事をわからないと認められる事も、素晴らしいと思います。
まあ、ワタクシは隣のテーブルで笑いを堪えるのに必死でしたが。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。