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DP⑦「✖︎-MEN」(ぺけメン)


 皆さん、こんにちは。カモーン、モナミ! 木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。映画「デッドプール&ウルヴァリン」を観たはいいけど、何を言ってもネタバレになっちゃうから言えない!って状態なので、代わりに、


 (´・Д・)」アメコミ映画の
 歴史でも語ろうぜ企画。


 とうとう7回目となりました。
 「キャプテン・アメリカ卍帝国の野望」「ブレイド」「デアデビル」「ファンタスティック④」「X-MEN」「デッドプール」と続きまして、


 (´・Д・)」もう一度、
 X-MENに戻ります。


 え? なんで? と思うかも知れませんが、X-MENはマーベル社におけるアメコミ映画の立役者となった一方で、


 (´・Д・)」アメコミ映画ブームを
 冷めさせる原因の一端にもなった。


 そう。DCにおけるバットマンの盛り上がりを凍りつかせた「Mr.フリーズ」のような立ち位置にもなってしまったのである。いや、Mr.フリーズ程じゃないけどな。

 まず、旧3部作と呼ばれるシリーズの1作目は、そりゃ言い出せば不満は沢山ある。しかし、よくぞ作ってくれた!という賞賛や、アメコミ映画の基礎になり、文化の土台になった功績の方が大きい。
 第2作目も、同様の評価である。X-MENの主題である「人種差別」を上手に取り上げ、ヒーローとして人類のために戦おうとも、人類からは忌避され続ける悲哀が描かれているのだ。


 (´・Д・)」だが、3作目。

 オメーはダメだわ。


 いや、ミュータントの能力を消し去る薬があったら、それを使用するか? という命題やコアストーリーは良かったんだよ。
 例えば、現在が白人至上主義の世界だとして、黄色人種やポリネシアン、黒人は「白人になれる薬」があれば、自分のアイデンティティや先祖の文化、民族の誇りを捨ててでも白人になる事を選ぶか? テーマはX-MENそのものだし、良かったんだよ。でもな、


 (´・Д・)」映画として面白くない。


 ぶっちゃけ、前2作を成功に導いたブライアン・シンガー監督の途中降板がデカかったんだとは思う。しかも、交番理由がDCで「スーパーマン・リターンズ」を撮るため、と言うのが衝撃を与えた部分はあるかも知れない。俳優も引き抜いちゃったし。

 そして、脚本は「ミュータント治療薬」に絞れば充分面白かったのに、何故か、前作で死亡したヒロインである、


 ジーン・グレイが実は生きていて、
 別人格「フェニックス」が目覚める。


 という関係のない物語をブチ込んでしまいます。
 別人格「フェニックス」の話は原作でも重要なイベントなのですが、コレをやるなら、コレだけに絞るべきだった。2本の交わらない話が並行して進むため、テーマがボケて、散漫になってしまっているのだ。

 更に、1,2で出演させられなかった人気キャラクタを投入しろ、という指示がスポンサー側から出たのか、意味のない出番を持たされたキャラクタがちらほら。

 そして、中でもヤバかったのが、原作でも屈指の敵キャラクタ「ジャガーノート」の出場である。


 WWEの2流レスラーが、
 中華鍋を頭にかぶってる
 ようにしか見えないのだ。



 (´・Д・)」マジで。



 ちなみに、中の人は2流レスラーじゃなくて、元プロサッカー選手。
 プロフェッサーXの義兄というおいしい設定は活かされず、中華鍋をかぶって突進するだけのアホキャラになってて残念にも程がある。
 しかも、突進で壁を人型にブチ破ると言う「トムとジェリー」みたいな芸当を見せた挙句、壁に突進して気絶すると言うオチまで「トムとジェリー」っぷり。

 なお、このジャガーノートは「デッドプール2」で、ちゃんと無敵の暴走戦車として再デビューし、大暴れしますのでご安心ください。

 で。まあ、3部作の3本とも面白い映画なんてそうそうあるモンじゃない。それぐらいは涙を飲もう。
 しかも、プロフェッサーXの若かりし頃を舞台とした新シリーズ「X-MEN ファーストジェネレーション」はちゃんと面白かったし。
 ちなみに、物語自体はポスターを見ただけで「だいたい、こんな感じなんだろうな」ってのがほぼ的中するぐらいにベタな展開なんだけど、


 (´・Д・)」脚本とか演出がいい。


 そう。物語に奇抜な展開がなくとも、しっかり見せるドラマがあり、それを盛り上げてくれれば「物語なんて王道でいいんだよ!」と思わせてくれる丁寧な脚本なのだ。

 そして、新シリーズ2作目は、なんと旧シリーズを未来編とし、現在と過去のキャストが入り混じる超☆お祭り展開なのである。
 わかりやすく言えば、20世紀フォックス版アベンジャーズ展開ですよ。ゲームで言えばスーパーロボット大戦。盛り上がらないはずがない。しかも、ちゃんと面白かった。


 (´・Д・)」が、


 やっぱり3作目でコケる。



 3作目は、ミュータントの始祖にして、原作でも最強クラスの敵「アポカリプス」が登場。コレで盛り上がらないはずはない。


 (´・Д・)」ないはずなんだよ。


 しかも、監督は旧1,2と新1の脚本と、新2の監督まで務めてシリーズを成功に導いたブライアン・シンガー。
 面白くならない訳がないんですよ。


 (´・Д・)」ないはずなのになぁ。


 面白くないんだよな。



 いや、色んな部分に面白さはあったから、加点要素は大きいのよ。
 特に、家族を殺されて闇落ち寸前のマグニートーに、テレパシーで心を読んだプロフェッサーXが「心から同情する」と言ったシーンはめちゃくちゃ良かった。
 敵でありながらも親友であったマグニートーは、心を読めるプロフェッサーXに、


 心を読んだだけで何がわかる!?


 と決別するシーンはマジで泣けた。
 親友で、宿敵で、テレパシーで心を読むことも出来る。マグニートーの心の痛みを、世界で一番わかってやれるのはプロフェッサーだけなのだ。
 だが、家族を殺され、安息の場を失ったのはプロフェッサーではない。そう。文字通り「心から同情」できるのはプロフェッサーだけなのだ。それでも、プロフェッサーは家族を殺されていない。
 どれだけ心の痛みがわかろうと、それだけなのである。
 ワタクシはこのシーンがあるから、この映画を嫌いにはなれないが、こんなにも良いシーンがあるからこそ、


 (´・Д・)」映画そのものは
 つまらなかったと断言する。


 なんかね、もうね、色々とダメなのよ。
 最大最後の敵アポカリプスがショボいとか、その配下となるフォー・ホースメンの面子がショボいとか、途中で毛むくじゃらで半裸のおっさんが出てきたと思ったら、「森へお帰り」って雪山に放たれるし。半裸で。雪山に。

 まあ、旧3部作も、ラストがダメだったし、新3部作もラストがダメかぁ。仕方ないなって思うじゃない。思うよね。思うとも。


 そしたらね?


 なんか知らんけどね?


 (´°Д°)」4部作になったの。



 しかも、シリーズ最凶のクソ映画なのである。



 _| ̄|○ もうヤメてよぉ…



 マジでクソ。
 このパート4にも「すげー良いシーン」があるため、嫌いにはなれないが、その良い部分がなかったとしたら、



 (´°Д°)」ファンタスティック[4]を
 超えるクソ映画の評価である。



 てな訳で、明日のDP⑧「×-MEN」(ばってんメン編)に続く。


 ※この記事はすべて無料で読めますが、アポカリプスやダークフェニックスが許せる人も、許せない人も、投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先にはフォー・ホースメンの話しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。