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自分の食い扶持を稼ぐ
皆さん、こんにちは。生き抜く事は、ほぼ全てにおいて優先される。木賃ふくよし(芸名)です。
はい。いきなりですがワタクシ、サバイバル物が大好きです。
「ゴルゴ13」で知られる、さいとう・たかを先生の「サバイバル」を幼少期に読んで以来、どんな熾烈な環境でも、どうにかして生き抜く、という姿勢に魅せられてしまいました。
ハイキング中に突然、主人公を襲った大地震。少年は運良く助かったものの、それは必ずしも幸運とは言えなかった。
山だったはずの場所は島となり、どうやら地形が大きく変動したらしい。どうにか耐え忍びながら生き抜くも、救助は来なかった。それは日本全体が未曾有の大地震に見舞われたと想像するに難くない。
それでも、少年は生き続ける。やがて島を脱出し、東京に住む家族と会うためにもーーー!
ぶっちゃけ、島編がクライマックスなので、島を出てからは割と蛇足なのですが、それでも一定の面白さは担保されている感じです。しかしまあ、島を脱出するまでが神懸かって面白いので、それで充分でしょう。
そんな訳で、幼少期にこんな傑作に触れたせいで、
(´・Д・)」何でも
自分でやっちゃう。
って事に物凄い憧れを持ってしまったのは事実。ひょっとすると、サバイバルを読んでなかったら、独立起業しなかったかも知れないし、独立起業したとしても、20年以上は続けられなかったのかも知れない。そう思う事があります。
で。これを「自慢」だと誤解して欲しくないのですが、ワタクシ、とりあえず何でも「自分でやっちゃうタイプ」で、何だかどうにも、「どうにか出来ちゃうタイプ」ではあるんですよね。
ちなみに「できる」ってのはどうにか落第点をギリギリ上回れたって程度でしかなく、世間的に「できた」とは言わないレベル。
(´・Д・)」つまり、
ただの器用貧乏だ。
しかしまあ、その器用貧乏が割とホントに多岐に渡って「ギリギリ赤点突破」してくれていたお陰で、ワタクシはどうにか50年も生きて来られたと思う訳である。
そして、「とりあえず何でも自分でやってみる」というDo it yourselfいわゆるDIY精神が我が身を助けたと思う訳だ。いや、自分でやった為に大惨事になった事も多々あるけれど。うん。
で。自分自身はこの器用貧乏のお陰でどうにか生きながらえている(同時に苦労もさせられたが)と思ってるので、ワタクシが若い世代に対して伝えたい事は、
(´・Д・)」何でもいいから、
自分の食い扶持を稼ぐ手段
を身に付けて欲しいと願う。
それが勉強でもサッカーでも野球でもダンスでも漫画を描く事でもフィギュアを作る事でもプログラミングでも何でもいい。裁縫でも料理でも工作でも何でもだ。
総じて生き残りやすいのは「勉強」だから、勉強をオススメするけどね。
と言うか、どんな道を選ぼうと、効率化や知識や技術は必要になる(必須ではなく、効率がいい)から、勉強が出来た方がいいとは思う。
例えば、サッカーの「個人プレー」だけが上手くても、そこそこの「チームプレー」に勝てないのが現実。そのチームプレーを理解するには頭が良い方がいい。そもそも、個人技術を上げる為の練習を効率良く行うには、やはり頭の良さは重要となるからだ。
その上で、自分が進みたい道をガンガン進んで欲しいと思う。
無論、才能や時流の壁に阻まれ、挫折する事もあるだろうし、道半ばにして断念する事もあるだろう。
だが、それまでの道に邁進してきた根性と経験があれば、そこから別の道を選んでも、どうにか生きていく事は出来ると思うのだ。
だからこそ、好きなこと、向いていることを見つけ、どうにかしてそれを食い扶持にする努力をして欲しいと思う次第である。
で。ここからが本日の本題なのだが、ワタクシは自分が独立起業し、廃業したから思うのだ。
「自分の食い扶持は自分で稼げ」と。
それがヒモ生活でも何でもいい。自分の持つ能力で、どうにか食い繋げ、と。
そして、自分が企業と廃業の経験者だからこそ、「独立なんてするな」と伝えたい。9割の起業者は廃業するからな。
で。ここからが一番伝えたい事なのだが、
自分の食い扶持ぐらい
自分で稼げよ!
って思う人は、
企業に向いていない。
(´・Д・)」え? 言ってる事おかしくない?
いいえ。おかしくありません。もう少し詳しく説明しましょう。
自分に対して「自分の食い扶持くらい自分で稼げ!」と思わない人は起業しないでしょうから、自分に対して思うのは自由です。しかし、
従業員に対し、
自分の食い扶持くらい
自分で稼いで来いよ!
って思う人は、経営者に向きません。
だって、従業員にその才覚があったら、独立起業してるんだもん。ね? そうでしょ?
無論、従業員が自分でそう思ってる分にはいい事ですが、従業員に対してそう思うのは経営者たりえません。
パレートの法則って言葉がありますけれど、要は80:20で、2割の社員が、残り8割の売上を稼いでいる、というのが現実。
ワタクシの体感で言うなら、1割が大きな利益を稼ぎ出し、1割がそこそこの利益を産んでる。4割が自分の給料分ぐらいは稼いでて、3割が他の社員に食わせてもらってる状態。残り1割は会社に損害を与えている。概ねそんな感じだ。
つまり、4割はいてもいなくても利益に影響しないし、4割は不利益を産んでいる。
だが「パレートの法則」こと「働きアリの法則」によると、怠け者をつまみ出しても、割合は変化しないのだ。つまり、生物は主に、「何とか食えたらそれ以上は働かない」し、「食えなくなったら嫌でも働く」のである。
だから、経営者が社員に対し「自分の食い扶持は自分で稼げ」ってのは、そもそも無理な話なのだ。
じゃあ、8割の社員が無駄なのかと言うとそうではない。
例えば、ラーメン屋の店主が1人で、月に100万円の利益を生み出しているとしよう。
しかし、地獄のワンオペなので、早朝から仕込みで、深夜まで皿洗いをしている。
そこで月に10万円でアルバイトを2人雇い、仕込みと皿洗いを任せた。
利益は80万円に
減ったのだろうか?
いいえ。
店主は「休息」を
手に入れたのだ。
20万円で「休息を買った」と言ってもいい。また、時間と体力に余裕が出来たお陰で、新メニュー開発に力を入れ、売上を伸ばす事も可能になる。
つまり、20万円で、更なる利益を伸ばす可能性を買ったのだ。
要するに雑務に追われないからこそ、稼げる仕事に専念できる、と言うこと。
残念な話だが、世の中の大半の人間は「自分で自分の食い扶持を稼げない」のが普通なのである。
経営者は「自分で自分の食い扶持を稼げない従業員」を使って、自分がより大きな利益を生み出し、「自分で自分の食い扶持を稼げない従業員を食わせてやらねばならない」のだ。
そしてそれは、「自分で自分の食い扶持を稼げない従業員」がいなければ出来ない事なのである。
いや、別にその従業員が自分で自分の食い扶持を稼げるに越したことはないのだが。
てかね、従業員が優秀であるに越した事はない。
しかし、そんな優秀な人材がポコポコと現れる訳もないのだ。ならば、経営側としちゃ、優秀ではない従業員をどう使うか、どう育てるかを考えた方がいい。
「誰にでも出来る仕事」を上手に振り分けるのは上の仕事ですよ。
それぞれ、コイツになら出来る仕事ってのを任せて、自分は自分にしか出来ない仕事(休息も含む)をやる。それが経営だ。
部下に「自分の食い扶持ぐらい自分で稼げ!」ってのは、自分が無能だと言ってるようなモンだと気付いてもらいたい。
無論、誰もが「自分の食い扶持ぐらい自分で稼げる」ようになって欲しいとは願うが。
(´・Д・)」従業員は
俺が食わせてやってる!
ぐらいの気概もないようじゃ独立起業なんてしない方がいい。
そして、従業員がいる事により、地盤が固まって、自分がガンガン稼げるのだ、という感謝の気持ちは忘れないでいて欲しい。そう思わんばかりである。
雇われ側は「自分の食い扶持を自分で稼げる」以上を目指して欲しいし、
雇う側は「従業員の食い扶持を担ってる」と自信を持って言えるようになって欲しい。
それが社会を「サバイバル」していくための手段だと、ワタクシは思うのだ。
(´・Д・)」毎月、金がないとヒーヒー嘆いてるワタクシが言うと、
(´・∀・)」ククク…
説得力ないだろう?
ないよね。うん。
※ この記事はすべて無料で読めますが、あと2〜3ヶ月は貧乏暮らしが続くので、投げ銭(¥300)をよろしくお願いします。
なお、この先には、本編で言ったことを全部台無しにする「正しい経営者の考え」が書かれています。割と重要なので、独立起業を目指す人は読んでおくべきだと思う。¥300でそれが買えるなら安いモンだぜ?
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。