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その日の僕は荒れ模様だった。


 皆さん、こんにちは。あけましておめでとうございます。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 いきなりですが、フォロワー数は多い方がいいのかどうか、という問題があります。その人の使い方次第ではありますが。

 ワタクシはツイッターにしろ、このnoteにしろ、それを商売の一環だと考えているため、なるべくフォロワー数は多い方がいいと考えます。
 一応、ツイッターの方のフォロワー数は2万人を目標と考えていて、あと7000人ぐらいで到達。
 もともとは自営業だったので「店の宣伝になれば」という考えで始め、コロ ナ騒ぎで廃業した訳ですが、アカウントだけが残る形になりました。

 とは言え、そもそも店の宣伝と言いつつも、店の事はほとんど書いてないアカウントでしたから、店を畳んだ後も、特に変わりなく運営している感じです。

 目標が2万人なのは、ワタクシが調べて考えた結果の「数字の慣性」が働き始める人数が2万人だと推測したからです。
 焚き火は、放っておけば消えてしまう。しかし、ある程度の薪と火の勢いがあれば、火は勝手に薪を求めて燃えてくれる。炭火なんかもそうだ。種火が定着すれば炭を燃やし尽くすまで燃えるが、定着してなければ火は消えてしまう。

 人気と言うのはコレに似ていて、「実力があるから」「面白いから」で売れる訳ではない。実力はそれこそ種火であり、燃料ではない。燃料は人である。
 現実は、


 人気があるから、
 人気が出るのだ。


 人が人を呼ぶ、というヤツである。ワタクシはその閾値を2万だと勝手に分析しているのだ。だから、2万人に到達するまではフォロワーを獲得するために何でもやりたい所存である。

 この2万人ってのはツイッターの場合であり、Facebookだと話は変わる。そもそもオープンのツイッターに対し、Facebookはクローズド。商売として見ても、まさに「囲い込み」であり、つまりクローズドと言うより、エンクローズドな感じである。
 より多くの人に広げるタイプの商売ならツイッターが向いており、既に持っている顧客を逃さないようにするなら、Facebookが向く訳だ。

 ウチの店はコアなファンしかいない、どちらかと言うとエンクローズドな空気だったが、マニアックな方向に振り切っていたので、キラキラした世界のFacebookや、Instagramは肌に合わなかった。
 何しろ、京都近隣以外の人が足繁く通える訳はないので、全国に向けて宣伝する効力は薄い。そーゆー意味ではオープンである必要もない。
 しかし、ワタクシの性格や性質がツイッター向きだったのである。


 (´・Д・)」 要は陰キャだ。


 根が暗いのだ。そして、ツイッター民はだいたい根が深い。波長が合うのである。
 このnoteなんかはキラキラ系を始め、大体メンタルヘルス系、投資で〇〇万稼ぎました系が多く、やはりこちらも波長が合うとは思っていない。単に「投げ銭」のシステムが活用できるから利用しているに過ぎない。儲かってないけど。
 なお、こちらの目標フォロワー数は5,000人である。(現在500人)

 そんな訳で、とりあえずフォロワーを増やしたい訳ですが、近頃どうにも、面倒が多い。


 『フォロワーの数は向けられた銃口の数だ』


 なんて事を耳にするが、炎上への可能性はどんどん上がる。先ほど人気を焚き火に例えたが、焚き火もコントロールを失うと火事になるのだ。まさに炎上と呼ぶに相応しい。
 ちょいと一部属性の人間の気に触る発言をしようものなら、あっという間に火が燃え移る。

 ワタクシも何度か炎上を経験しているので、よくわかる話だ。

 炎上にはいくつか種類があり、意図的に燃やそうとする「放火型」
 発言が曲解される「燃料投下型」
 発言が誤解、と言うか、読解力がなくて燃える「延焼型」

 自滅して当然だろうと言う「火遊び型」もある。いずれも炎上する事には違いないが、フォロワーが増えるごとにそれぞれの危険度は上がる。
 そんな訳で、炎上までには至らないが、年末を迎えた辺りから、結構な頻度で「面倒」なケースが多発した。

 なんか、色々絡まれたり、そんな話はしてないのに、よくわからん議論を吹っかけられたり、知りもしない人に、「少しは勉強したら?」とか言われた。要するに「お前の考えは間違っている」系である。


 (´・Д・)」 知らんがな。


 いいかい? 考えに間違いはない。

 考え自体に、
 間違いなんか
 あろう筈がないのだ。


 考えや考え方に正解なんかない。考え方に能率の良さはあるだろう。だが、効率が悪かろうと、間違えではないのだ。
 そして、考えもそうだ。
 どんな考えを持っていようと、それを実行に移さない限り罪になる事はない。間違えよう筈がないのだ。
 そして、実行に移しても、誰かの迷惑にならず、犯罪性がなければ間違えようがないのだ。それで失敗しても痛手を被るのは本人だけなのだから、それを糧に学ぶかどうかはそいつ次第だ。

 繰り返すぞ。考えに間違えなんかない。いいか。わかったな。

 幸いとワタクシは神経が図太いので、たとえ炎上しようと気にするタイプではない。特に、自営業をやっていた頃ならまだしも、今は守るべき城もない。だから、面倒なのが絡んで来てもそんな事ぐらいでダメージは受けないのである。そんなつまらない事でワタクシのハートは傷付かないのだ。

 しかし、ハートは傷付かなくても、


 身体的ダメージは来る。



 面倒なのに絡まれると、時間を削られる。そして、時間を削られると、

 割りを食うのは、
 睡眠時間である。


 それ自体は各々、大層な事ではなかった。おそらく、一件の連続した述べ時間で言うなら30分程度であろう。
 しかし、それが数日に渡って、数件続くと、

 結構な時間を
 浪費するのである。


 そこでワタクシは少し、睡眠不足だったと思う。年末で金がなく、飯も削り気味だった。
 だから自然と、ワタクシの心も荒れ気味だったように思う。

 そんなある日、出勤日だと言うのに、雪が降っていたのだ。
 寒いのが苦手なワタクシは「雪が綺麗」よりも、意欲を削られている気がした。
 駅まで向かうと、雪は横殴りに吹雪きはじめた。


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 綺麗だけど、それよりも「寒い」「交通機関は大丈夫か」「人出に影響あるかな?」
 雪で出勤できない人がいて、現場が回らないとかになったら面倒だ。そんな事を考える。

 電車を降り、地下鉄の駅から出ると、


 猛吹雪。


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 (´°Д°)」 ゲェ〜

 景色が白く霞んでいる。先程までの勢いなら積もらないかと思ったが、これが続けば確実に積もる。凍結の心配もある。帰りの電車は無事か?
 確かに風景は綺麗だ。ツイッター用に写真を撮る。でも、心は踊らない。
 年末の人混みもあり、さっさと職場に向かいたいのに通行人が邪魔だ。

 だから、その日の僕は荒れ模様だった。


 その時、前からアタマの悪そうな女子大生が2人ほど、キャーキャー騒ぎながら無遠慮に小走り気味に歩いて来るのを見て、イラついたのは間違いない。


 でも、



 ( ´Д`)っ 「こんなに吹雪いてるのに、
 ぜんぜん捕まえられへんや〜ん!」



 って必死に雪の結晶をキャッチしようとしてるのを見て、



 (´-`).。oO(ワタクシゃ、何をイラついてんだ?



 と心が溶ける気がした。
 コ ロナ用と言うより、防寒用マスクの下で、自分の口角が上がるのを感じる。

 ふと、すれ違う母子がいた。
 小さい女の子が、マスクを外して、雪を食べようとしている。
 それに気付いた母親が、

 「食べちゃダメ! お腹壊すよ!」

 と叱りつけていた。


 やっぱり食べたくなっちゃうよな。美味しそうだもんな。仕方ないさ。

 大丈夫だよ。大丈夫だ。
 その白い景色がどう見えるかは、空の荒れ模様をどう感じるかは、自分の心模様が大きく関係している。
 大丈夫だ。問題ない。
 いや、今日はとても珍しい猛吹雪を見られた。いい日かも知れない。
 窓もない職場だから、早出のスタッフは吹雪のことを知らないだろう。
 開口一番に「外は吹雪いてますよ!」って伝えてやろう。
 それがその人にとって吉報になるか凶報になるかはわからないけれど。




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 なお、この先にはフォロワー数についての話が少しだけ書かれています。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。