プードル・スプリング物語
皆さん、こんにちは。ハムレットには早すぎる木賃ふくよし(芸名)です。
さて。本日もワタクシが制作に関わったクラフトコーラを売りに東京に遠征した話をする
(´・Д・)」 と思うだろう?
(´・Д・)」 違うね。
今日は東京に行った話じゃないのです。そう。
(´°Д°)」 代官山に
行った話をするんだ。
(´・Д・)」え? 代官山も東京じゃん? ハハハ。何をバカなことを言ってるんですか。いいですか? よく聞いてください。キミたちは勘違いをしています。
東京の中に代官山があるんじゃない。
(´°Д°)」 代官山の外側に
東京があるんだよ。
さて。
いきなり話を変えるが、皆さんは、レイモンド・チャンドラー、あるいは、フィリップ・マーロウをご存知だろうか。あるいは、ロバート・ミッチャムでもいい。ハンフリー・ボガートも演じた。
いや、そこにこだわる必要もないだろう。
「長いお別れ」「大いなる眠り」(3つ数えろ)「さらば愛しき人よ」「かわいい女」などのタイトルの方なら知っているかも知れない。
あるいは「さならを言うのは、少しだけ死ぬことだ」とか、
「ギムレットには早すぎる」などと言うセリフなら知られているかも知れない。いや、もっと有名なのは、
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ」
とコードギアスで有名になったこのセリフだろう。どう訳すかは置いといて、原文は大体「撃たれたくなければ撃つんじゃない」って感じである。
そして、コードギアスで有名になっちゃったコレよりも、おそらく一番有名なのが、
「強くなければ
生きていけない。
優しくなければ
生きていく資格がない」
(´・Д・)」 コレだろう。そう。作家レイモンド・チャンドラーが生み出した探偵フィリップ・マーロウという人物である。
チャンドラーはいわゆるハードボイルド物の始祖とされる作家の一人であり、マーロウはその最たる例だろう。
ワタクシの敬愛する船戸与一先生はダシール・ハメット派で、マーロウは「金持ちに雇われて、同じく雇われたチンピラを殴り、坊ちゃん嬢ちゃんに説教するぐらいで、社会に巨悪に立ち向かった試しがない」と批判的だったし、その通りなんだけど、ワタクシは別に嫌いじゃない。むしろ等身大のヒーローとして好きなぐらいである。
なお、世界でホームズの次ぐらいに有名な探偵だ(今は江戸川コナンの方が有名かも知れない)が、活躍の場は案外少なく、7本の長編小説と、いくつかの中短編が存在するだけだ。
ちなみに、長編には幻(?)の8本目が存在する。
(´・Д・)」 プードル・スプリングス物語。
コレ書いてる途中にチャンドラーが死んじゃったのよね。だから、10%ほどしか書かれてない遺稿。後にスペンサー・シリーズで知られるロバート・B・パーカーが完結させたが、90%がパーカー作なので、ワタクシはチャンドラー作品とは認めていない。
このプードル・スプリングス物語は、富豪の娘と結婚して丸くなっちゃったフィリップ・マーロウ、という最も見たくない所からストーリーが展開していく。
しかし、我からがマーロウは違う。
金持ちの豪邸で、妻の金で暮らすなど言語道断と、町外れで探偵事務所を開くのだ。うん。こーゆー所が船戸先生の嫌いな部分なんだろうな。わかる。
そして、舞い込んだ依頼が次第に大きな事件へと発展していく、、、と言うものだが、
この作品の舞台が、プードル・スプリングス。架空の街だが、モデルは高級リゾート地のパーム・スプリングスと言われている。
名前にプードルが付いているのは、チャンドラー曰く「エレガントな女性が3人いれば、少なくとも1人はプードルを飼っている」ような土地柄なので、そういう題名にしたとのこと。
(´・Д・)」 あー、
ハリウッド映画で
よく見る奴だな。
と思っていた風景が、
(´・Д・)」 代官山なの。
代官山に到着した時の感想が、
(´°Д°)」 これが
プードル・スプリングスかぁ…
である。
あのね? 道行く人々(世帯)の7割が犬を飼ってんの。プードルに限らず、ゴールデンとかラブラドールとかレトリバーなのから、ボクサーとか、とにかく名前どころか血統書が付いてるだろう、やたらと毛並みのいい、フワッフワとかツヤッツヤとかフサッフサなワンちゃんだらけな訳ですよ。ええ。
(´・Д・)」 え? なに?
犬を飼わなきゃ
代官山に住めない
条例でもあんの?
ってぐらいに犬を連れてる。そして、なんかみんなオシャレだし、なんてーか、
(´°Д°)」 ヒッピーみたいな
小汚いおっさんまでが、
なんか小綺麗でオシャレなのよ。
わかる? 小汚いんじゃなくて、あえて小汚いファッションなの。汚くないの。コスプレなの。ニセモノなのよ。綺麗な本物の中身が透けて見える感じなのよ。
いや、いわゆるマジモンの金持ちってのは知り合いにいるが、それとはちょっと違うのよ。単体でエグい金持ちよりも、街全体が金持ちってのは初めて体験した。
そりゃドラゴンは単体でも強いけど、倒しても倒しても増えるマドハンドに敗北する感じ。
(´°Д°)」 タフでなければ、
代官山で生きていけない…
しかもね?
(´・Д・)」 コーラが売れるの。
9割以上の人は、「あらあら、こんな所でコーラを売るなんて身の程知らずの勘違いさんが迷い込んできたものね♡」と慈しみの眼差しを向けてくださるのだが、中には、
( ͡° ͜ʖ ͡°) へぇ、
こんな所でコーラを売るなんて、度胸あるじゃん。
飲んでみてから判断してやるよ。
って人がいて、完全に、
( ͡° ͜ʖ ͡°) ふぅん…
おもしれー女
ってな扱いですよ。扱いなんですよ。扱いなんですけれども。
(´・Д・)」 売れるの。
それも、ワタクシが「まずは炭酸割りでお試しください。スパイスの香りがちょっと並のコーラとは違いますよ! そして、次に、こうして取り出しましたる牛乳! この牛乳でコーラを割るんです! わかります、わかりますよ。コーラを牛乳で割るなんて! そう仰りたい気持ちはよくよくわかります。しかし! そうやって怪訝な顔をしていただくのは願ったり叶ったり。疑いが大きいほど得られる信頼は大きいですからね! では、こちらのコーラの牛乳割りをお試しください!」
なんて必死に口上を続けるまでもなく、炭酸割りを試飲していただいた時点で、
( ͡° ͜ʖ ͡°) へぇ…
美味しいね、買うよ。
(´°Д°)」 って売れるの!
ワタクシとしちゃ売れれば何でもいい。むしろ労力なんて少なく、リターンは大きい方がいい。それがワタクシの考えだ。
代官山バンザイ! また呼んでください代官山! 何度でも売りに行きたいです代官山!
お代官様ならぬお代官山ですよ。ブラボー代官山! グラッツェ代官山!!
(´・Д・)」 でも、
関西人としては、
こんなんで売れると、
拍子抜けなのよね。
なんかチェーンの外れた自転車を漕いでるみたいにスカスカ。でも前には進んでるのよね。そんな感じ。
いや、ぶっちゃけ、儲かれば別に何でもいいし、ワタクシの大好きな四字熟語は、
(´°Д°)」 不労所得。
なのでウエルカムなんですが、なんて言うか、サクセスストーリーには困難と努力がつきものっていう昭和的感覚から抜け出せないって言うか、もっと有り体に言うと、
(´・Д・)」 しゃべり足りん。
って思うのですがいかがでしょうか。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。