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艦これ婆さん
皆さん、こんにちは。歓待これくしょんとかありませんかね。木賃ふくよし(芸名)です。
さて。24年ぐらい続けた自営業をコ ロ ナ騒ぎで閉店し、無職となって1年半。知合のインド人に誘われて、何故かデパ地下の惣菜を作るバイトのおっさんとなった瞬間、母親が交通事故に遭い、危篤状態となる。
(´・Д・)」 何これ?
艦これじゃなくて何これ?
いや「艦これ」やった事ないんですけども。ええ。ここだけクローズアップするとトラブル三昧だな、と。
で。脳挫傷で死にかけてた母親も、お陰様で回復の兆しが見られ、現在集中治療室から高度治療室へ移送。まだ意識は戻ってないんですが、命の危険は去ったみたいで、そう遠くないうちに一般病棟への移送が決まりそうです。感謝。
と、思ってたら、一般病棟って今、
(´・Д・)」 面会禁止なのね。
感染症対策で。
んで。母親の入院が最短で3ヶ月って話なので。
(´・Д・)」 いや、流石にそれはまいっちんぐですよ。
先日、webカメラを使ったリモート面会が可能になってる事を感謝したのに、一般病棟が面会できないってどーゆー了見よ? と憤っております。いや、感染症対策的には正しいんだから仕方ないんですが。ええ。
感染症対策的にコレクトネス。
感対コレクトネス。
(´・∀・)」 感これですね。
そいつはともかく、本日のお話。
それは、母親の事故を知る直前の事でした。
知人であるセレブの紳士さん(そーゆーハンドルネームである。以下セレブさん)と飯を食ってたんですよ、飯。
セレブさんの奢りで。感謝。
んで。飯どころか食後のコーヒーまでご馳走になりましてね。ええ。
喫茶店に入ったんですよ喫茶店。記憶が正しければ、その店は30年は営業してる昔ながらの喫茶店。ワタクシは数回しか行った事がないんですが、まだまだ昭和の空気を感じさせる意味では、とてもいい空間です。
そして、セレブさんとコーヒーを飲んでた訳なんですが、
お店のママさんが70歳には達してる感じなのよね。店にはマスターが立っている事もあり、どちらも70代と言うところ。もう身体は思うようにキビキビ動く感じではないものの、店に立つ人間としてシャンとしており、それだけで尊敬に値する。
そこに、30代半ばと思われる若い男性客が入ってきた。
すると、来店の挨拶が終わるや否や、
「ちょっと見てーな。
スマホの更新したら、
艦これに入れなくなって」
と70歳は過ぎているであろう老婆が言ったのである。
(;´・∀・)」 えっ?
おばーちゃん、その歳で、今「艦これ」って言った?
それを聞かされた若い客も、
「何をどうやったらそんな事になるの。
ほれ、貸してみ」
と、スマホを受け取り、代わりにログイン試行を始めた。
セレブさんと話をしてる間に、
「ほれ、直ったぞ」
「や、ありがとう。
全部データが消えて、
落ち込んでたところなのよ。
まっ、ちゃんと戻ってるわ」
と嬉しそうな婆さん。
良かったな、婆さん。艦これはやった事もないけど、敬愛する小池一夫先生も、亡くなる直前まで「艦これ」やってたよな。
いや、艦これに限らず、スマホゲーってのはホントは凄いのかも知れない。
ワタクシゃあんまりスマホゲー、ソシャゲってのには興味が湧かないが、一応無料で遊べたりして、老人でも遊べるし、一人でも遊べるし、誰かとも遊べる。最後の趣味としては悪くない娯楽なのかも知れない。
そーいや、ウチの母親もDSで脳トレとか楽しそうに遊んでたっけな。
コーヒーを飲み終えたワタクシとセレブさんは、店を出て別れた。
そこに、母危篤の知らせが入ったのである。
思えば何も親孝行できてない。
いや、別に親孝行は義務でも何でもない。しなくたって構わない。中には孝行どころか接触したくもない関係の親子だっているだろう。幸い、ウチはそうじゃないが。
ただ、親孝行は親のためだけでなく、自分が後悔しないためにするものなのではないだろうか。
ウチの親もいい歳なので、いつ、そーゆー知らせがあっても不思議じゃないと思ってた。その覚悟はあると。
けれど、交通事故ってのは予期してなかった。不意打ちだった。
多分、どれだけ孝行してても、いや、むしろ孝行してる人の方がもっと何か出来たのでは、と後悔するような気もする。
今のこの時代、会えなくても、長電話しなくても、親に何かを出来るツールはたくさん揃ってるのだ。AmazonだのLINEだのソシャゲだのも、そのツールだと言える。
会いに行ったり、顔を合わしたり、話をしたり、旅行したり、肩を揉んだりってだけが孝行ではない事に、遅ればせながら気付いただけだ。
(´・Д・)」 皆さんも、自分が後から悔やまないために、何か出来る事を探しておいてほしいと願うばかりである。
※ この記事はすべて無料で読めますが、孝行は親に限らないし、この記事に投げ銭(¥200)やサポートとかでも可能だと思うんですよね。
なお、この先には艦これの話が書かれています。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。