見出し画像

通話と会話・完結編


 皆さん、こんにちは。昨日のラストが某話題映画のパロディだと気付いた人は何人いるんだろう? 木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 さて。早速ですが昨日の続きと行こうではありませんか。

 【前回のあらすじ】 会話は普通の行為なのに、各所で通話がマナー違反になるのは何故なのか。謎学の旅っぽく「答えは知ってるけど、いかにも答えに近付いて行ってる」雰囲気でお伝えしようと思います。
 詳しくは前回を読め。


 さて。昨日は携帯電話の電磁波がペースメーカーに及ぼす影響についての話をお届けしました。
 ぶっちゃけワタクシは専門家じゃないからわかりませんが、正直、

 電磁波がペースメーカーに及ぼす影響はない。あったとしても微弱。という意見にならざるを得ないのがデータ上の見解。
 誤解して欲しくないが、だから守らなくていいと言う意味ではない。

 ペースメーカー付けてる人が「何かあったらどうすんのよ!?」って不安に晒されるのは、それこそ心臓に良くないし。
 で。実際のところ、かつては誤作動を誘引したとも言われているし、旧式のペースメーカーや旧式の携帯電話が絶滅した訳でもない。念には念を入れた安全対策が間違いだとは思わないのである。

 だが、実際のところ「本当は因果関係が逆で、施設内の携帯電話の通話はトラブルの元になると判断したから、ペースメーカーの誤作動をスケープゴートにして、通話を禁止にした方が反発が少ないと目論んだ」のではないだろうか。

 そう。携帯電話の「通話」って奴は、


 (´・Д・)」 な〜んか
 不快なんだよなぁ…


 って人が数多くいるのである。
 この薄ぼんやりとした「不快」の正体こそが、通話と会話の壁なのではないか。
 では、携帯電話の歴史からアプローチしてみよう。

 とは言っても携帯電話の登場や発展を追う訳ではない。大事なのは「普及」である。
 携帯電話が完全に一般人の持ち物として普及していくのは1990年代後半。この頃にようやく小型化と安価が進んだ。
 それまでは「無線機かよ!」ってぐらい巨大だったり、もはや多くの人が存在を忘れている自動車電話だったのである。あとPHSとか。ポケベルもな。
 つまり、携帯電話の歴史が一般生活と交わってからは、わずか30年も経過していない事になる。それでも「人前での通話がマナー違反」的な空気が醸成されたのは何故なのか。
 歴史を辿るとするならば、固定電話の存在である。

 それまで、電話、通話と言えば固定電話が当然だった。
 つまり、個人間のやり取りをプライベートな空間で行う。

 これら、要するに着替えや食事や排泄など、閉じられた空間ですべき事を、人前で行うなんてはしたない! という「不快」が新たな「マナー」を作り出したのではないだろうか。


 (´・Д・)」 いや、だが、
 ちょっと待ってほしい。


 言いたい事はわかるし、共感する部分もある。しかし、会話は平然と行われているのだ。通話だけが毛嫌いされる理由としては弱い。(謎学の旅風なので、わざと遠回りするスタイル)
 それに、携帯電話の普及からはわずか30年足らずだが、固定電話の衰退からはもはや20年が経過しているのである。特に隠すべきものでもなくなっている頃合いだ。

 では、何がダメか。


 (´・Д・)」 着信音である。


 携帯電話はその性質上、人混みの中でも気付けるよう、着信のベル音が大きかったのである。携帯電話の前任者となったポケベルなんかが良い例だ。


 (´°Д°)」 ピーピーピーピー
 うっさいんじゃボケがぁ!


 ってのを、金持ちが自慢げに持ってた携帯電話や、コギャルが所構わず鳴らしまくってたポケベルで経験してきたため、それに対する嫌悪感があるのではないか?

 いやいや、これも理由の1つではあろうが、決定的な理由とは言えない。
 何故なら、ポケベルが普及した頃から、


 (´・Д・)」 マナーモード
 は既にあったんだよな。


 そう。かつて、普及する前の携帯電話は、通話も本体も料金が高く、固定電話から携帯電話へ繋ぐ事がほとんどだった。
 つまり、携帯電話はいつでも何処でも通話できる、と言うより、緊急時に連絡がつきやすい意味合いが強かった。特にポケベルはその意味合いでしかない。だからこそ、着信音はけたたましいものである必要もあったのだ。
 しかし、携帯電話が普及する事で、この問題は大きく改善される。


 (´・Д・)」 着メロ。


 そう。ピーピージリジリやかましい!って問題は、着信のメロディをポップソングに替える事で解決したし、バイブレーション機能でマナーモードも早々に実装された。

 という事は、着信音自体ではなく、映画館で「電源をお切りください」ってアナウンスがあるにも関わらずピーピー鳴らす馬鹿とか、電車内での「会話」ではなく、「大声での会話」のような迷惑行為が問題、という事になる。


 (´°Д°)」 ハッ


 大声での会話。そこでワタクシは気付いた。

 ※ 本当にここで気付いた訳ではありません。前回にも書いてますが、結論を知った上で、物語調に文章を構成しているだけです。



 (´・Д・)」 携帯電話で話す時、
 無闇に声がでかくなってない?


 コレである。
 そう。携帯電話はその性質上、人混みで話す事にもなる。と言うか、迷惑になるって事は、そこに人がいると言う事だ。
 人混みはすなわち、通話相手の声が聞こえにくい事に直結する。同時に、こちらの声も聞こえにくい事になる訳だ。
 そう。携帯電話は自動的に、固定電話以上に、


 (´・Д・)」話し声の
 ボリュームが上がる。


 そりゃまあ、うるさかったら迷惑に思われても仕方がない。そもそも電車などの施設内では昔から「大声で話すな」とか言われてますし。うん。


 (´・Д・)」 あれ?
 でも、おかしくない?


 それだったら「大声での会話はご遠慮ください」と同じく「大声での通話はご遠慮ください」でいいはずだ。
 別に大声になりがちなだけで、全員が全員大声になる訳でもない。混雑時でもなければ、対して迷惑でもないだろうし。うん。
 だとすると、会話と通話にある壁は一体なんなのか。そう。通話とは、


 会話が一方通行なのである。


 (´・Д・)」 まあ、最初からこの話をするために長々と書き続けてきたんですけれども。ええ。

 通話の場合、話者の片方しか内容が聞き取れないため、周囲でそれが聞こえている人間は、


 (´°Д°)」 何の話だよ…!


 となってしまい、その分析に脳の領域を使用してしまい、それが精神的に負担を感じる。要するに、



 (´・Д・)」 あー、もしもし? 聞こえてる? その件だけどさ。あー、うん。いや、わかるけど。ダメ。ダメだって。いや、しんにょう。しんにょうにしようよ。うん。しんにょうで。


 (´°Д°)」 しんにょうって何だよ!?


 ってな状態が非常にストレスなのである。
 そもそも、通話に関わらず、一人で、



 (´꒳`) ウフフ。そうなの。わかるでしょ? そうそう。アタシ本当に困っちゃって。どっちにしようかすごく迷っったんだけど、やっぱりしんにょうにしようかと思って。


 (´°Д°)」 しんにょうって何だよ!?


 って喋ってる人がいたら、「ああ、アレがアレな感じの危ない人がいる」ってなるのは当然の事なのだ。
 実際、街中だろうと、公園だろうとハンズフリーで通話してる人を不意に見掛けて、


 (;´・Д・)」 危ない人か
 ハンズフリーかわからん。


 と警戒した経験は皆さんにもあるのではないだろうか。
 かと言って、スピーカーモードにされて相手の声がギャンギャン聞こえるのもやっぱり迷惑なのである。


 (´・Д・)」 しんにょうの
 正体はわかるかも知れんが。


 つまり、多くの人はそれに気付いているかいないかはともかく、「他人の通話」ってのがストレスであり、一昔前の偉い人はそれにいち早く気付いて、


 「通話はご遠慮ください」


 ってマナーなりルールなりを設置したと思われるのである。
 実際、ペースメーカーが本当に誤作動を起こすなら「wi-fi」や「Bluetooth」も駄目なはずなのよね。

 さて。ワタクシが何故、こんな話を長々と述べたか、という話でオチに移行したいと思うのですが、こーゆートラブルは言語を持ち、会話をする事でコミュニケーションを図る人間ならではの問題でもあると思う訳ですよ。ええ。

 動物は、言語を持たなくても意思疎通が出来たりしてるようだし、かつて太古の人類もそれが出来ていたのかも知れない。


 それが事実なら、人類は言語を持つ事によって、逆に退化したとも言えるのだ。


 「ガンダム」では宇宙に出た人類が「ニュータイプ」として、見えなくても離れていても変わっても見失っても、はかなくて激しくて偽りない自分の気持ちを伝えるという能力に目覚める。

 いや、目覚めると言うよりは、太古に眠ってしまった能力を取り戻すと言うべきなのかも知れない。
 実際、人間は道具の発達によって色々な能力を失ったとする説がある。

 言葉や道具が発達していくごとに、その能力を失ったが、かつての人類はテレパシーのようなものを持っていたなんてSFや伝奇小説は山ほどある。
 動物は今でもそれが出来るから、地震を感知したり、一斉に逃げ出したりする、テレパシーを持ってる! なんてな話もあるのだから。



 ところで先日、知人と電話で通話していたのだが、


 (´・Д・)」 通話相手の家の飼い猫が、


 凄い勢いで鳴いてるにゃー。


 鳴き声は警戒とか威嚇じゃなくて、明らかに、


 (´・Д・)」 超☆心配して、
 大丈夫?って声を掛けてる感じ。


 あんまりにも鳴いてるので、流石に心配になって、「めっちゃ猫が鳴いてるけど大丈夫?」って聞いたのよね。すると、


 ( ・∇・)  あー、ウチの猫、
 人が電話で喋ってると、


 (=°ω°=) お前、、、
 そこには誰もいないぞ?
 一体誰と喋ってるんだ?
 大丈夫か?


 って心配して声を掛けてくるのよね。


 (´°Д°)」 マジか。


 猫も一人で喋ってる奴は「危ない」って認識してるんだな。うん。そりゃ人間も他人の通話を嫌悪する訳だな。ふむふむ。


 (´・Д・)」 ん? あれ?


 って事は、


 動物がテレパシーを持ってるって説は、



 (´・∀・)」 ないな。



 ↑ ぶっちゃけ、通話の話はほとんど関係ないのに、この話を書くために、ツイートして2日間も記事を書いた。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、お気に召した方は投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先には「ひとこと」しか書かれてません。


ここから先は

25字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。