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ググレカスはオワコン


 皆さん、こんにちは。最近のGoogleが、「〇〇で検索しました」とか「〇〇を含めない」とか、勝手に検索ワードを改竄してくるのにイライラします。木賃ふくよし(芸名)です。
 で、もうGoogle検索すんのやめようかな、とか思っても他の検索サイトがもはや息してないのよね。
 生き残ってる検索サイトもエンジンをGoogleを使ってるのか、ほとんど同じ検索結果が出てくるし。そうじゃないサイトは寝惚けた検索結果を出すし、、、。

 最近の趣味が調べもの。

 お気に入りサイトはウィキペディア。


 そんなワタクシにとって、検索エンジンの平滑化は万死に値すべき罪だと思いますよ。ええ。

 そもそも、昭和の人間にとって調べものってのは大変な作業だった訳で、少なくとも本屋、可能であれば図書館に行かないと調べものさえ出来なかった。
 だから指先ひとつで知りたい事を知る事が出来る世界は天国にも等しいのだ。

 なのに、その恩恵をマイルド化してどうするんだ? と。
 何の得があってそんな無駄なことをしてるんだ? と問い詰めたい所存です。

 まあ、本が売れないとか、そーゆー既得権益みたいのがあって、わざわざ不便にしてたりするのかな。
 いずれにせよ、調べもの好きなワタクシからすると言語道断な訳です。

 調べもの天国な世界を不便にするな、と叫びたい。と、そんな昭和な嘆きを吐露しても、「おっさんが古い価値観のままでいる」だけのような気がしなくもない。だがとにかく、多少不便になろうとも、調べもの天国な有り難さをわかって欲しいのは事実。

 これが「戦争中は食べるものもなくて、今はいつでも何でも食べられる事に感謝しないと、、、」って言う老人のような話である。
 いや、食べられる事に感謝はしているが、飢えて仕方ないって時代を経験していないのだ。その有難味は同等にはならない。
 調べものだって、ネットの普及以降は当然になっている訳で、その有難味を理解しろ!なんてのは老害の戯言に過ぎないのである。

 実際、大学生とかと接してても、意外なぐらいに調べない。意味がわからない。
 Yahoo!知恵袋とか教えてgooで、その質問を長々とするぐらいなら、自分で調べた方が早くない? って阿呆な投稿を見掛けたりもするが、調べているだけでも立派なのかも知れない訳だ。うむ。

 実際、若い子に「何で調べないの?」って聞いた事もあるが、


(╹◡╹) 「必要な時になったら調べるから、別にいらないです」


 って言われて目から鱗が落ちた。意味がわからない、じゃなくて、意味がわかった。わかってしまった。
 いや、そこで「今ここで知識として身に付けないと、いざという時、必要な時に調べてる余裕なんかないかも知れないんだよ!?」って思わない事もないが、


 若いうちにこそ
 勉強しておかないと
 社会に出てから
 苦労するよ?


 って散々言われてたのに勉強してこなかったワタクシには、その権利がないと思うのだ。いや、それでも自戒を込めて小言を言うのが大人の勤めなのかも知れないが、子供部屋おじさんなので言わない。
 てか実際、計算機があるのに、なんで計算を反復学習させられるのか理解できなかったワタクシですよ。そりゃ計算機があったら計算機を使う訳で、スマホがあったらスマホを使うわ。うん。正しい。

 それに、ありませんか?


 買った事で満足して、積ん読になってる本とか。


 観たいから録画したはずなのに、録画したからいつでも観られるわ、って観てない映画とか。


 もはや検索は、積ん読と同じなんですよ。そーゆー時代になってるんです。知はもはや固有のものではなく、共有。かつ、いつでも引き出し可能になったのです。それこそ、ATMより先に。
 つまり、「ググレカス」なんて言ってる事の方が、知をアップデート出来てない証拠なんですよ。


 そう言えば数年前の夏の深夜、定食屋で飯を食ってたら、隣の席で女子大生4人ぐらいがキャーキャー会話してるのが聞こえてきた。


 (╹◡╹) 「蒸し暑いねー。湿度90%だってー」


 (*'▽'*) 「ねえ、思ったんだけど、

湿度100%って、

水中なん?」


 (╹◡╹) 「え? そうなんじゃない?」



 (´°Д°)」 んな訳あるか!


 と、ツッコミそうになる自分を抑えつつ、動向を伺う。ちょっと何を言ってるのかわからない遣り取りがあり、女子ならではの会話に、湿度の話は掻き消えようとしていた。
 隣で聞いてるワタクシが一番ストレス溜まるやつだコレ。

 もうダメか。そう思っていると、黙っていた1人が、スマホで検索していたのである。
 偉い! 偉いぞ! 文明の利器は使ってこそ価値がある! ビバ! ノウレッジ!!



 (*'ω'*) 「えーとね、

 湿度100%は、、、限界水蒸気ほうわ、、、飽和量? に達した状態? らしいよ。

 んで、気温が下がるとその限界水蒸気ほうわ、、、が下がるらしくて、、、?」


 それ。空気中に含まれる水分が湿度であり、空気中には水分を含有できる限界がある。それが100%に到達すると、水滴となって結露していく。
 で、気温が低いほどその含有量が減る。今、この定食屋で言うと、キミたちのテーブルにもある「お冷のコップ」だ。
 冷水は温度が低いから、その周りが冷えて結露しやすくなってる、と言う訳だね!!

 ビバ!ノウレッジ!!



 (*'ω'*) 「で、その限界水蒸気ほうわ、、、

 うーん、、、。

 よくわかんない。

 ま、いいか」



 敗北。
 ビバノウレッジ敗北。




 文字から知を得るためには、文字を読む知が必要であるのと同じく、応用となる知を得るためには、基礎の知が必要である、という事を知った瞬間であった。


 ノウレッジ イズ パゥワー

 知は力なり。  フランシス・ベーコン


 ※ この記事をすべて無料で読めるのは、知は共有すべきというワタクシのポリシーに基づくものでありますが、生活がかかってるので投げ銭(¥100)をお願いしてもいいですか?
 なお、この先には特に何も書かれていません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。