地獄のサメ映画7連発!
皆さん、こんにちは。態度は大きめ、器は小さめ。木賃ふくよし(芸名)です。
小さめ。小サメ。サメ。サメ。サメサメ。
シャーク!!🦈
サメ(映画)に気をつけろ!
と言うわけで、先日、地獄のサメ映画7本を観たので、レビューしたいと思います。シャーク!!
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1.【ウィジャ・シャーク / 霊界サメ大戦】
浜辺で拾ったウィジャ盤(日本で言うところのコックリさんの文字盤)で呼び寄せてしまったサメの悪霊が顕現し、呼び寄せた女の子や近隣住民を食いまくる話。
酷い。
何かと酷い。
まず、映画としての体裁がなっていない度が高い。
要はホームビデオの域を出ない。
これをNot a Movie Non-International Standard Unit。「非国際映画になってない度」として以降はNaMNISU。ナミニス。それだとカッコいいのでナミ度。
※ 並映画とサメ映画の波に掛けてあります。
つまり、一般公開される映画の最低基準をナミ度0として、素人の中学生でもでももう少しマシな映画が取れるんじゃねえの? をナミ度10とします。
このウィジャ・シャークのナミ度は、
★★★★★★★(7)
素人演技。雑なカメラワーク。冗長なシーン。ほぼ全てがグダグダ。翻訳者の解説の方が20,000倍は面白い。
しかし、サメの悪霊のコックリさんの第一声が
「ハ・ラ・ペ・コ」
だったのと、二言目が「ハ・ラ・ペ・コ・ダ」だったのと、最後はちゃんと(?)サブタイトル通り「霊界サメ大戦」になる所はGoodです。大爆笑しました。
どちらも翻訳者のセンスに助けられている気がしますが、笑顔と苦笑いと半笑いになれる良い作品です。
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2.【フランケンジョーズ】
何もかもが酷い。
フランケンシュタインの怪物の研究を奪ったナチスは、それを元に最強の兵士でサメの怪物「フランケンジョーズ」を作り上げたのだ!
物語も演出も演技も映像も酷い。
しかし、この映画を観て、俺の方がきっとマシな映画を作れる!という希望や熱意を他人に与えていると思うと素敵な事だと思いませんか?
ナミ度 ★★★★★★★★(8)
実験ビーカーが上部を切ったペットボトルだったりするのが最高です。
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3.【コマンドーシャーク / 地獄の殺人サメ部隊】
これまた酷い。
コマンドーシャークなる驚異の殺人ザメ人間を作り上げたソビエトがアメリカを侵攻。滅びたアメリカは地下抵抗組織を作り上げ、サメ部隊に反旗を翻した。
まあ、とことん頭が悪い作品だが、自白剤を使うシーンが最高に面白く、かつ、実に知略的である。
要はこんな酷い映画を見せられても、視聴者が笑顔でいられるのは、やはり製作者の知能が高く、娯楽作品を作ろうという姿勢が垣間見えるからなのではないだろうか。
ナミ度 ★★★★★★★(7)
なお、ラストシーンで国旗を掲揚し、「終」の文字を見せておけば、とにかく大団円になると示した秀作ではある。
また、年貢のおサメどき、足があるから「あんよはジョーズ」など、翻訳者のセンスが冴える。
また、最初イケアで売ってるサメの抱き枕にしか見えない可愛いサメ兵士が、だんだんカッコよく見える。まあ、コートとシルエットがカッコいいだけなんだけど。
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4.【えっ? サメ男】
タイトルからして笑わせてくれる秀逸の作品。翻訳者のセンスが光る。
そして、いきなりの顔芸で大爆笑。←ここが一番笑った。
他は全部、学芸会レベルで、比較された学芸会は怒っていいと思う。
ナミ度 ★★★★★★★★★(9)
研究所から逃げ出したサメ男(サメ人間)を退治する話。
コマンドーシャークよりサメが可愛い。この着ぐるみが欲しいレベル。
エンドロール時のサメダンスが超可愛いし、映画を撮ってる皆が楽しそうだから笑顔になれるよ。
「サメの音だわ!」ってセリフもハイセンスだが、映画としては、
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5.【ジュラシック・シャーク】
タイトル以外に見る所がない。何がヤバいかと言うと、このレビューを書いていて、今の今まで観た映画が6本だと数え間違えていた。そう。忘れていたのだ。
その記憶から消えていた珠玉の1本がコレである。原稿を6本から7本に書き直したわ。
物語は、研究所の採掘によって古代のサメが目覚め、人を襲う。一方、レポートのために島に来ていた大学生一行と、絵画を盗み出し島へ逃げてきた強盗たちがサメに襲われ、行動を共にする事となってしまう。
困った事に、この映画のナミ度は、
★★★★(4)
なのである。
映画として、まぁ何とか耐えながら鑑賞できるのだ。
だから余計につまらない。酒を飲みながら、友人と「こりゃヒドい」と笑いながら観るクソ映画度が低いのである。
もうね、良い食材を料理人の腕でダメにしちゃってる残念感のような。
お話も荒唐無稽なら笑ってられるが、まともな分だけ粗が目立つ感じ。
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6.【ジョーズ・イン・ジャパン】
日本映画。現時点では日本で唯一の長編サメ映画。サメ映画好きとしては見逃せない一本です。
映像が映画になってる度で言うとピカイチ。流石は日本です。ナミ度は、
★★★(3)
映像が出来てるだけに、ジュラシック・シャーク以上に退屈。
物語は、人の少ない島に遊びにきた女子大生(?)2人が、地元のチャラ男にナンパされつつ、ホテルの部屋に落ちていたハンディカメラとその中身のビデオテープを見つけてしまう。そこに記録されていたのは、以前島に来たであろう女子大生(?)3人組が殺される殺人現場だった。しかも、3人を殺したのは、ナンパしてきたチャラ男、、、?
と言う、サメが全然関係ないサスペンス。
これ、サスペンスとして出来が良ければまだ良かったんですが、ゴミです。
映像はたった69分なのですが、69分あってもセリフは全然ない。
女の子が水着でキャッキャ遊んでいる映像が40分ぐらいです。残りはその映像を見てる女の子の映像。
まあ、突然出てくるサメのヒレと、ラストシーンで爆笑できたので良し。
あと、「ええっ!? あの、日本で唯一の長編サメ映画を観たことがないなんて!?」ってマウントが取れる。
一緒に映画を観てたジョージに、「ワタクシがこの映画に値段を付けるとしたら150円」って言ったら、ジョージが少し悩んで「僕は120円かな」って答えてくれた。
ジョージ、君と観る映画は、映画以外の部分で映画が楽しくなるから素晴らしいよ。
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7.【デビルシャーク】
悪魔鮫vsエクソシスト!
ストーリー? なんか、世を呪ったシスターが呼び覚ました悪魔ザメが人を襲い、その存在を知ったエクソシストな神父が悪魔祓いに向かう話だと思う。うん。思う。
場面が繋がってなかったり、物語がブチブチキレるので、多分そんな話。
ナミ度 ★★(2)
映画としての体裁は7本の中で一番の完成度。ただまあ、つまらん。
笑えないダメさなのである。
皆さんのご意見を聞く限りでは、ストーリーが繋がってないとか意味がわからんとご立腹のようですが、フランス映画を何本も観てるワタクシからすりゃ、こんなの
まだ物語になってる方なので。
皆さんもサメ映画だけでなく、ハズレのフランス映画とかたくさん観て、忍耐を養った方がいいと思う。
なお、ポストクレジット映像はそれでもいらん。
だが人よ、絶望するなかれ。
これらのクソ映画を観れば観るほど、人はありふれた映像がいかに洗練され、完成された「当たり前」なのかを実感できる。
「自分の方がマシかも?」「つまんないと思ってたけど、標準に達するのはすごい苦労があるんだな」「楽しくやれれば、他人の評価って重要じゃないのかな?」という世界、いや、宇宙の真理に近づく事が出来るのだ。
ありがとう、クソ映画。ありがとう、ダメ映画。ありがとう、サメ映画。
まあ、こんな映画を見なくても人生が楽しい人は、これで何時間も時間を無駄にする必要はないと思う。ワタクシは楽しんでるぜ? 同時に苦痛でもあるけど。
ところで、これらの映画の中で、水辺にビーチタオルを敷いて、その上に水着で寝転ぶって定番のシーンが山ほど出てきたんですが、これに対してジョージが、
(・ω・)ノ 「いつもこのシーンが出て来ますけど、
アメリカ人って、皆
こんな感じで日光浴するんですかね?」
って素朴な疑問を投げかけて来たんだけど、
(´・Д・)」 日光浴するのが
真実かどうかは知らんけど、
その理論で言うと、
サメが陸まで襲ってくる
のが普通になるよ?
って答えたら、
こんな顔した。
そんな訳で本日の記事は、
※ この記事はすべて無料で読めますが、7本分で何時間も耐えたワタクシが投げ銭(¥100)を貰ってもバチは当たらないと思うんだ。
なお、この先には昨日、「昨日の明日から使えないだろうタイ王国のトリビアより、明日から使えるトリビアが欲しい」ってリクエストがあったので、それを書いてます。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。