ソシャゲで考える政治
皆さん、こんにちは。詫び石の発音って、ワビ・イシですか? ワビーシですか? いや、どっちでもイイけど。木賃ふくよし(芸名)です。
昨日、こっちのnoteのネタにすべきか、ツイッターで要約して呟くかかなり迷ったんですが、要約して呟いた結果、イマイチ趣旨が伝わらなかったのか、全然伸びなかったので、こっちでちゃんと書かねば、と思ったネタがありまして。ええ。コレなんですが。
コレで何が説明不足だったか、と言う話から始める事になるんですが、麻生大臣が、
2回目の
給付金はない。
と強調した事に始まる「給付金よこせ」コールです。
無職のワタクシとしましては、そりゃ貰えると助かりますが、よこせ!よこせ!ってのが何だかいちゃもんを付けたら詫びの品が来たからゴネ続けてるクレーマーみたいで、なんかヤです。
そこでふと、何かある度に「クソ運営が!」「詫び石よこせ!」ってかしましいソシャゲ界隈を思い出したんですよ。ええ。
そこで、
運営を政府だと思えば、
ソシャゲ脳のクレーマーにも
政治のことが
少しはわかるかな、って。
わかりやすく言いましょう。
政府(運営)は、国民(ユーザー)からの税金(課金)で成り立っています。
え? なになに?
それじゃ、何か!?
無課金ユーザーは、
国民じゃないってか!?
と、いきり立ったアナタのために説明してるんスよ。アナタのために。
いいですか? 今アナタが憤慨した事を国民に当てはめてください。
税金を払ってない
子供は国民じゃないの?
はい。コレでアナタが今、いかに阿呆な事で腹を立てたかわかりましたね。コレでご理解いただけまちたか? ちょーでちゅよー? アナタたち無課金ユーザーは、お子ちゃまなんでちゅよー?
コホン。、、、んで、現実を見ましょう。
政府(運営)がやっていけてるのは、大企業(重課金ユーザー)様のお陰なんです。残念ながら、それが現実です。
ん? 微課金ユーザーはどうなるんだ?
いや、そりゃ勿論大事です。
月30万円の課金をするヘビーユーザー。
月3万円の課金をする課金ユーザー。
月3千円の課金をするユーザー。
月300円でガチャを1回だけ回す微課金ユーザー。
無料配布される石だけでプレイする無課金ユーザー。
その全てがユーザー様です。国民です。
ただ、現実問題として、月3万円より、月30万の方が10倍偉いんです。月3千円100人分でヘビーユーザー1人分なんですよ、実際。
じゃ何か!? 無課金ユーザーはお荷物だってのか!?
なんていきり立ったアナタ。そこですぐいきり立つアナタはお荷物ですが、無課金ユーザーはお荷物じゃありません。
無課金ユーザーは広告塔なんです。
宣伝費用の一部なんですよ。
わかりやすく言えば、「このゲーム、面白い!」とか「無課金でも、こんなに遊べる!」とか「無課金だけど、無料ガチャで超ウルトラレアが当たった!」とかをツイッターなりブログなりアプリ評価なり、友達相手やコミュニティで呟く事により、それが宣伝になる。
要するに、課金だけが運営への貢献ではないって事です。
ん? 無課金だし、ツイッターも何もやってないし、やってても呟かないし、友達もいない?
まあ、DL数も宣伝の一部だし、それぐらいは貢献してると思っておけばいいんじゃない? どうせ無課金ユーザーって必死にリセマラしてるんでしょ? 貢献してる貢献してる。はいはい。ん? 知らんよ。なんでそこまでして、何もしてない主張する奴を擁護せにゃならんのだ。
で。話題になると、それが新しいユーザーを呼ぶ。
そしてその新しいユーザーの中から、課金ユーザーが生まれるのだ。それで成り立っているのだ。
現実で言えば、この国の暮らしは、やり甲斐があって楽しい! 未来がある! だから結婚して子供をたくさん産んで増やそう! って事なのである。
つまり、この国がバブル期以降、未来への希望って奴を失った結果が、今のとんでもない少子化を招いた訳だ。
で。課金が税金って事はご理解いただけましたかね。
じゃ、詫び石って何なの?
簡単に説明しますが、詫び石に限らず、ソシャゲそのものが「サービス」なんです。ソシャゲが終わる時、「サービス終了」「サ終」って言うでしょ。つまり、全部がサービス。
このサービスってのが、現実で言うと「インフラ」「福祉」「公共衛生」などに相当します。
現実世界で政府や自治体が「サ終」しちゃうと、新しく道路が作られないどころか、道路が陥没しても直してくれない。撥ねられた犬の死骸は放置されて病気が流行る。ゴミは回収されず、どんどん不衛生になる。警官がいないから犯罪は増えまくり。自分が教えない限り、誰も子供に基礎知識を教育してくれない。
これが現実の「サ終」だ。ソシャゲと違って「終わり」で「終わりじゃない」んだよ。
完全に過疎化してるけどギリギリでサービス続行してるMMORPGみたいな荒廃した世界になる。
まあ、それを自ら楽しむGTAみたいなゲームもあるけどな!
で。
詫び石って事に話を戻すが、無料でガチャを回せたりする、通称「石」
ゲームによってコインだったり光だったりチョコだったり色々だが、聖なる石とか宝石とか魔石とか、〇〇石ってのが多いから「石」と呼ばれるコレ。運営にミスがあったりすると、被害者かどうかに関わらず、概ね全ユーザーにお詫びとして配布される。だから「詫び石」だ。
コレは何なのかって話に戻そう。
わかりやすく言えば、金券だ。
現実で言えば「図書カード」「ビール券」「無料入場券」「無料お食事券」みたいなモンである。実際には税金の控除だったり福祉だったりするが、目に見えないので、こう例えておく。要するに、自分の街でしか使えない金券を貰ったようなものである。
コレは、ひとつは「良いサービスを提供するから、ウチの街(ゲーム)から離れないでね」という囲い込みだが、それ以外にも色んな効果がある。これをいちいち書いてると文字数がエグくなるので、ザックリとこの話の結論に繋げよう。
前回の給付金10万円は「誘い水」だったのである。
ソシャゲで言うと、無料で1200個もの石を配布する!って言う背景には、いくつかの思惑があるのだが、今回はこの誘い水(呼び水)について説明する。
石が30個でガチャ1回だけ回せるとすると、40回も回せてしまう。
40回も回せば、カードをストックしておく倉庫(石で拡張できる)が足りなくなったりして、結局は石を余分に使う。
それに、ガチャをそれだけ回せば、大当たりを引いちゃったりして、
課金してもう少し回せば、もっと良い当たりを引けるのでは、、、!?
なんて気になって、無課金ユーザーがついつい課金してしまったり、課金ユーザーも財布の紐が緩くなったりする訳だ。
つまり、使わないつもりの金を使わせるための引き金なのだ。だからこそ、石は無料配布する意味がある。
で。給付金を「詫び石」に例えるのが正解かと言うと、そうではない。
「詫び石」は所詮データだけの話であり、実際の金品そのものが動く訳ではない。給付金は「詫び石」ではなく「現金配布」だったのである。そう。ゲーム内通貨ではなく、現金。
つまり政府は、補償と銘打ちつつも、コ ロ ナ騒ぎで冷え切った消費を促すつもりで給付金に踏み切ったという思惑もあるのである。
が、現金を渡せば、ウチに課金してくれる!と目論んだが、
ソシャゲの運営が石じゃなく、現金を配布した瞬間、
ユーザーは他のゲームに課金したって感じである。
囲い込み失敗。
んで、現実の方は他のゲームどころか、世情に不安を感じて貯金って人が大半だった訳だから、見込んだ景気回復には到底届かなかった、という訳である。
それで麻生大臣が「お前ら金を使わないから、もうあげない!」って言ってるんですね。
会社なんかの予算は使い切らないと減らされるから必死で無駄に使うのに、自分の財布となるとそうじゃないって事が明確になりましたね。
ぶっちゃけ国民の口座を把握するためにも、前回の給付金は色々意味があったとは思いますが、
正直、
裸銭を与えないと、
使わない奴ァ
一杯いますよ。
銀行なんかに振り込んだら、そのまま塩漬けの奴が沢山いますから。
言い方は悪いけど、裸ゼニですよ、ハダカ銭。あぶく銭を握らせてやんないと、日本人は貯蓄に回すから。
皆さんもありませんか?
一万円札の時は鉄壁だったのに、千円札になった途端、メキメキ減っていくって。
銀行にあるうちは使わないけど、財布に入ったら使っちまうんですよ。
個人的に麻生大臣の経済センスは割と評価してますが、金を使わせようと思ったら裸銭を与えないとダメって辺りがわかってないのは、どれだけ口が悪くても、結局お坊ちゃん育ちの良さが悪く出てるな、と。
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なお、この先には特に何も書かれてません。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。