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こりん星へ帰れ


 皆さん、こんにちは。いちごの馬車でやってきた木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 ワタクシ、基本的に芸能人には興味がありません。
 特にTVを観なくなって20年以上経ちますし、中でもアイドルって存在には微塵も興味がない。
 これまで、いわゆるアイドルと呼ばれる人に熱を上げたことが、おそらく一度もないのである。

 おそらく、と予防線を張ったのは、別に逃げを打つためではなく、単に、


 ワタクシより、
 もっと興味がない人から
 「オレの方が興味ない!」
 とか言われると面倒臭い。


 って思ったから、まあ、ほとんど興味がない、って範囲に留めておこうと思っただけである。
 おそらく、ワタクシが最も入れ込んだアイドル的存在と言えば、デビュー当時の


 (´・Д・)」 ウィノナ・ライダー


 出演してる映画はほぼ観てる。って言ってもそれぐらい。
 観てる本数で言えば、ショーン・コネリー出演の映画の方が多いし、別にウィノナ・ライダーのグッズ的なモノを買ったりもしてないのである。
 映画雑誌の気に入った写真を切り抜きはしたが、ナスターシャ・キンスキーも、イザベル・アジャーニも、ゲイル・マッケンナも切り抜きしたし、それは単に、自室に乱雑に貼って雰囲気を出したかっただけなのよね。
 ぶっちゃけ、ジョニー・デップも、クリスチャン・スレーターも、キアヌ・リーヴスも、ショーン・コネリーも貼ってたし。
 てか、貼ってた数だとメタル・バンドのポスターが一番多かったと思う。


 それぐらいアイドルには興味がない。


 そもそも、文字通りアイドルこと偶像を崇める理由がわからないのである。
 偶像に感謝を述べるぐらいなら、親しい人間に感謝を述べた方がいいと思うし、生きてる人間は利害色々とアクションを起こすが、偶像は何もしてくれない。非合理的だ。

 まあ、割とガキの頃からこんな考え方だったので、付き合える訳でもない、それ以前に知り合いでさえないアイドルに熱中する意味がわからなかった。

 しかし、今は違う。
 いや、根本的な考え方は変わっていないし、アイドルに夢中になるなんて事はないのだが、その意味はわかるようになった、という事だ。

 嫁や子供、ペットやアクアリウム、観葉植物、あるいは自分の趣味という存在があるから頑張れる、と言う感覚のバリエーションなのだ。
 例えば、水槽に金魚を飼っているとする。ハッキリ言ってしまえば、別に金魚は自分に対して、特に何かをしてくれる訳ではない。
 何なら、基本的に奉仕だけしている形だ。しかしそれでも、それが楽しいから、長生きしてくれると嬉しいから、卵を産んでくれるから、エサによく反応してくれるから、ってなぐらいの報酬のために、甲斐甲斐しく世話をする訳である。

 報酬とは、必ずしも物体的でなければならないなんて理由はない。
 極端な話、他人には苦役や苦痛の類でも、その本人さえ幸せなら、それは正当な報酬なのである。
 つまり、好きなアイドルの存在があるお陰で、日々の苦痛を軽減したり、毎日の幸福を増幅できるなら、そこに他人の理解など不要なのだ。

 ワタクシはハードロックやメタルが好きなのだが、それを聴いて元気になるのと、アイドルの写真を見て元気になるのと何も変わらないのである。

 そして、アイドルに興味がないのは今も変わらないが、同時に、昔から、


 (´・Д・)」 美人も
 可愛い子も、
 ハンサムも、
 フツーに好きだし。


 いや、自然の風景や動物や建築物でも人間でもいいが、美しいものを見るのは、やはり幸せなものなのである。
 味覚や美的センスに差はあるだろうが、結局、美味しいものが嫌いな人や、綺麗なものが嫌いな人なんて、そうはいない。
 そして、好きなもの、綺麗なものに接すれば、人はおのずと幸せになるものなのである。

 さて。少しばかり話が長くなったが、ここに1人のアイドルを紹介しよう。


 (´・Д・)」 その名を、
 『小倉優子』と言う。


 ご存知の方も多いだろうが、まあ、可愛らしい顔立ちで、いわゆるベビーフェイスってタイプに該当するだろう。いや、ベビーフェイスって言っても、プロレス的なヒール(悪役)に対するベビーフェイス(善玉)って意味ではない。幼顔と言えばいいのか。今風に言えばロリ顔とでも言うのだろうか。
 別に、ワタクシの好みの顔立ちではない(ワタクシの好みはイザベル・アジャーニとマニーシャ・コイララ)が、好みじゃないから不細工だとは思わない。普通に可愛らしい、と言うかアイドルなんだから、まあ十二分に可愛いのだと思う。
 おそらく、実際に会ったら相当に可愛いと推測される。

 ※ 芸能人は実際に会うと、周囲の空気からして「別格」だと感じさせる人が幾人もいる。

 とは言え、可愛くても並べて比べられるのは同じ芸能人。他に幾らでも美形はいる。外見以外に多彩な人だって掃いて捨てるほどいるのだ。
 その中で彼女は「不思議ちゃん」系のキャラクタを演じる事にしたそうな。
 それが本人の意思なのか、事務所の意向なのか、流れでそうなったのかは知らない。天然でそうなのかも知れないが、おそらくはそーゆー「売り方」になったのだろう。

 ワタクシが好きなプロレスでも、顔が男前だからベビーフェイス(善玉)を演じたり、厳ついからって理由で悪役(ヒール)にさせられたりしてるレスラーは沢山いる。そーゆーギミックなのだ。
 だから、アイドルがどんな売り込み方をしていようと、それはそーゆーギミックなのだと思っている。


 なので、小倉優子は、こりん星からイチゴの馬車に乗ってやってきた「りんごももか姫」という設定なのである。


 アイドル業界に明るくないため、彼女がどの程度売れたのか、認知度がどれぐらいだったのかも知らない。
 ただ、それでもワタクシが名前と顔を知ってるだけで、彼女のプロモーションは一定の成功を収めたのだと思うのである。

 ちなみに、彼女が売れていたのはおそらく2000年代前半、つまり現在からすると20年近くも前の話になる訳だ。
 なお、この頃はまだまだ「パソコン」が全盛期で、携帯電話(ガラケー)の普及に火が着き始めた時期である。

 つまりそれは、


 (´°Д°)」 迷惑メールの全盛期。


 って事でもあるのだ。なので、毎日毎日、何通も、時には何十通もの迷惑メールが届いたりするのである。
 そんな中で、



 【小○優子の流出画像】



 なんて見出しの迷惑メールが届いていたのだが、ワタクシ、アイドルに興味がなくて、



 (´・Д・)」 小渕優子?



 ※ 第84代内閣総理大臣小渕恵三氏の次女。

 って思ったら違ったわ。うん。
 知人からは「そんな流出画像を見たい奴はおらんやろ!」と爆笑された。

 なお、小渕優子氏は父である小渕恵三氏と同じく政治家になったため、全く違う意味で、流出画像を期待している層はいると思う。

 そして2023年現在、小倉優子より、小渕優子の方が名前が売れてると思った人はどれぐらいいたのだろう?

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、小倉優子派も小渕優子派も投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先には小渕優子の話しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。