「空虚の馬鹿扱い。」
何時だって、自らの為に花束を手向け続けていた。接吻して居る黄金に、泣き喚くのをソッと我慢して。耳寄りな情報の振りをしながら、肯定しないといけない呪いが蒔かれている。最早メッセージ性さえも、必要か如何かすら怪しいのに。引き受けたネガな感情で、復讐心すら忘れてしまった。唇に塗った熱いチェリーの味を、親指で踏み固めていて。パーティーの準備と称すれば、何もかもが同じに視え始める。小汚い天使を閉じ籠めたスマートフォンで、逢いに往く約束がしたいのに。酷いモノだったとしても、駄目なモノでは無かった。友達を拗らせてしまったから、気付けば恋人に成り果てていて。捕らぬデッキの星算用をした後は、好い人バカリ出て来る漫画を読み耽る。オーバードーズを繰り返しても、恥ずかしさしか残らないのに。毛嫌いする理由を追求されて、心臓の手前でナイフが震えさせる事に成った。因果も時空も主導権までも越えてすら、実らない想いだって確かに有って。人を悪く言って居る暇が在るとしても、モット磨き上げた言葉を稼いでいる。桁違いの脳裡に浮かぶ平等な故郷を、ヤット見付けたと感激してたのに。自由自在は好かないけれど、沢山取り放題と言う状態は嬉しかった。孤独な数字を順番に唱えたとしても、過去をちょっと弄れるくらいしか出来無くて。醜悪さを学んだ小説では、ハッピーエンドとは趣の違ったハッピーエンドが有る。知らない事は尋ねるより間違える事で、頑張りの自尊心を磨いてあげたいのに。どせいさんみたいな喋り方をしながら、意地悪で淋しがり屋で今も苦しみ続けて居るポーキー君と遊びたかった。ジャズも哲学も心理学でも風の中では、チョコレートの夢に辿り着けなくて。夜な夜なテキストボックスの上を徘徊しては、反省文みたいな美学を書き殴る。もう此処には何も無い事を証明出来るまで、後何百年掛かるのも判りそうに無いのに。サヨナラでトイレを存分に眺めてから、用を足さないで研修の一日を終わらせていた。自分の作品にピリオドを打たない限り、創造者は死ぬ事さえ赦されなくて。大きめのフィギュアみたいな帽子かけを視上げながら、トップに在るニット帽を気にする。防御の為の重量の有るシーツで、魂の様な期待をしてしまったバカリに。
そして其れから、僕かける高さ割る弐でトライアングルを求める事が出来る様に成るのだ。貴方は嘘だと弱く微笑むけれど、悲哀は夜明けの為に有る事を信じて欲しい。