「其れでも世界は綴られる。」

やる気スイッチのコード充電器を捜して部屋中を荒らして居たら、途中で漫画を読み始めたせいで百年の歳月を過ごしてしまい、庭に伸びて居る花の露を紅を塗る様に薄く舐めた。昔からグルメを気取って喰べる人々の通説として、頬肉が一番美味しいから君の片エクボを頂戴と言われるが、何方かが約束を破る事で結果でしか応じられない。シャマランのネタバレしたら終わる映画を眺めながら、旧型のラヴマシーンみたいな指先を触って温めて震えても、暖房器具は御金が掛かるので祈って言葉にしなく成る。粘着質が取れかかったシールをアロンアルファで貼り直したので、一度寝て起きたら罪悪感に潰されそうに成り、格好佳さ以外では意味の無い唄で心がホロホロのケウと化したのだ。フォクシーを一粒だけ服薬すればもう大人に戻る必要が無くなると信じて居たのに、ティンカーベルみたいな性格をした自分の胃腸にボコボコにされ、其れでも嬉しそうな笑顔には勝てる気がせずに病んだ。晴れ時々ブタと言う天気予報が卑弥呼から発信されたので、少しノイズ多めの空飛ぶ車に乗り込んでプライベート用の軀を取りに往き、改造された時に筋肉の代わりに埋め込まれた液状の金属で闘いに備えて居る。アマリにも謎が多過ぎて逆に度し易いケースを幾つも目撃したので、美しいご飯と正しい部屋と心地好い絵画と美味しい小説が欲しくて、何もしてないのに首を刎ねろと言ってきた女王様にさえ媚を売りたい。何故あの女の子が一番初めに殺されないといけなかったのかはハッキリして居て、つまりは優しい性格とは結論を急ぐ人には取り敢えずの事にトテモ都合が佳く、未だ猫の儘で夕暮れの学校みたいにデフォルメされ尽くしたかった。自分の意思や意見と言うモノが本当に必要かどうかさえ判別する事が出来ないので、深夜は外に出てはいけないと言うゲシュタポの言い付けを護らないで、望まれた事を引き摺らないで時計の中に有る時空を過ごさせて呉れ。飽くまでもインターネットで仄かに光る情報としての存在だけど、其れでも佳いなら褒めて認めて抱き寄せて欲しいと考えて、今日も川辺で拾った石を絶妙なバランスで積み上げる顔の無い苦行みたいな作品を作るぞ。欲しいものリストに載っていない秘密の品物を得る度に一千円のギフト券をプレゼントされて、匿名の命を現実に持ち込んでは非難と炎上を繰り返す誰彼達に、ラヴレターの為の原稿用紙を遣う事すら赦されないと知り給え。