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「美しい方の禽。」

悪口大会を愉しむ集合は追い掛けない。
決着を付ける陽だまりを消費しながら。
カンナを模した心臓で光を捩じ切って。
頼りに成らない紅色をブッキングした。
唄なんて発したく無いので御会計の渦。

御洒落な別れ話で綿流しの時期を待っている。
絵師は皆の顎が尖る病気に苦しんでいるのに。
天敵の強さに踊り狂えば御祈りの時間が来た。
エキゾチックアニマルは硝子の靴を所望して。
違和感の使徒に成って聖書を御浚いする準備。

威張る事無く新しいモノの本質を理解せよ。
弾切れを怖れずに全て打ち込んでしまえば。
後回しにした問題が死んで朽ちて枯れたら。
鳴き声みたいに弔いの祝福を空気に満たし。
パフォーマンスだと観客に中指をされてた。

夢の様に若い頃のホームドラマを流した。
友達を殺し父親に処理させた奴に襲われ。
一度睡りさえ出来たら此の空気も終わる。
斜度が素敵なクチバシで突き破られても。
エリートの道のりを平気で逃げ去れたら。

悩ませてしまえる言葉を機械に通して結実させ。
降り注ぐ流星群で森が一つ滅んだ事を嘘にする。
そう言う時代も有ったなんて台詞は思い上がり。
空に落ちる理由を考えてはまた肯き合ったりし。
過去には戻れないから未来に仕方無く進むのか。

壁に成れたら遠慮せずに無視する事が出来るの。
翼の中には異分子が含まれてるのは自明の理で。
強そうな顔をする人こそ一番の敗北者で在って。
青くないからこそ叶えられる無邪気も有る筈だ。
化粧でフナムシがクレオパトラ七世にさえ続き。

怪しい粉末で人間以外に逢えると誘われ。
モルモットはモルモットらしく御腹の中。
演技でも佳いからパーティで居たいのだ。
慎ましく滅べば大好評の儘で大雨なのに。
軀が止まらない程の性能を開発し辿った。

ワイドショーでは知らぬ人の有名さを語る。
どうせなら巣に運ぶ餌の為に生きたくて欝。
哲学の授業では赤点も満点も取れない儘で。
基督を殺した原因に成りたいから手を振り。
絞り出して穴だらけに成ってからが本番だ。

ピーターパンに憧れて手足を鍛え続けたから。
顔を畳んだり夜も視えたり旅が出来たりする。
騒がしいコンサートホールはギラギラに燃え。
病気みたいな帽子のセンスで日曜日を迎えて。
人間性の否定に拠って漸く好き嫌いを認めた。

東北で淋しいと言う罪が聴こえたなら。
何千万キロだって飛び出してみせるぞ。
戦争はトテモ酷い事だと齧って吐いた。
幼児の靴で踏まれた遠い昔の肉を信じ。
顔の中に有る様々な因数分解に照れて。

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