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「黄昏てもポツネン。」
迷走神経反射と求愛瞳孔反射の相似点に注目をしながら、薄倖の貌を指先で触って舐ってなぞっている。育っていた環境の違いで無意識を制御出来ない儘、人を馬鹿にする性質を開き直っているのがシンドい。爪と牙で表現の幅を拡げたつもりに成る人が一番面倒だし、何時だってニコチンとセロトニンに嗤われているのが悔しくて。人間の専門家の役割を得ないと自分を癒せないならば、大切な人よりも出来るだけ早く死ななければいけないのだ。深夜に流れる壊れ掛けのレディオ体操を映しながら、朝の邪魔者のせいで朽ちるまで屈折運動を続けてた。
心に飼っている高速道路でドリフト走行を競演しながら、痛み止めの効果が現れた何よりの証拠に成る。善行を積めば積むほど積まれていく古本に祈る為、今日も誰かの代わりに生贄に成る事を許して欲しい。インターネットから少しずつ味方が減ってしまった様だし、ミサイルが沢山堕ちる海みたいに穢されているのが赦せなくて。道標を信じた末に喰人族とバッタリに慣れたのならば、都合の佳さを目一杯愉しんで続編が作られるのを待つのだ。カラフルな顔色に御洒落さが有ると噂するのだから、悪戯を悪戯と取る事も無く追い詰められ過ぎていた。
家に帰れと忠告をしても誘拐犯に何億も請求されるから、冗談を真に受けて少しだけ病気の薫りがする。コンプレックスで傷塗れに成った軀に恋してた儘、世界は常に取り返しの付かないモノしか存在しない。確かに愚かで軽率で乱暴だったけれど逃亡はしなかったし、若さで少し脳が足りなかった事を知ってて欲しいと叫んでいて。雨も雪も部屋の中で鑑賞するから愉しいと言われれば、一時代遅れの面白い小噺で騒がしくされるのはウンザリだ。気付けば無くなってたアイスクリームの天麩羅なら、別に興味も沸かなくて哀しむ人の隣から離れていた。
品の欠片も持ち合わせてない宣伝装置が蔓延ってるから、劇場で眺める知らない国の唄に泪の様に散る。喰べないのも睡れないのも平常心の上に乗った為、心配の振りをしてる介護志望に巻き込まれたくない。畜生界が撹乱していく姿をマザマザと押し付けられてたし、耳鳴りみたいな雑踏の合言葉には今や直ぐ録画ボタンを押せて。遊びだからと言う理由を述べる時のウインクに伏せば、光ファイバーに成った個人の中にしかない呟きこそ情報だ。アロエリーナさんから歌劇ロマンさんに交代したら、永遠に悩み相談は過剰に負担する運命を紡いでいた。