見出し画像

「善かれと想った熱なんて。」

喩えば脳がスポンジみたいな上の空でも絶対に見つけるまで捜し出して欲しいから。只々愚鈍と呼ばれても仕方ない程セオリー通りのコンプリートを達成しようと躍起で居る。関係も全て等しく微分する事で近付いたと喜んでいたら積分してしまいまた距離が遠く成った。どんなに苦しさを感じ始めても答え合わせや証明を描いていけば何時か辿り着くのだと疑いもしない。攻略本もト書き通りでも便利な公式は未だに此処で完成してないのだ。エピゴーネンと化した詩人の末路は憐れなくらいで丁度佳くて。日が経つにつれ無性に何故自分は自分の為に自分を苦しめて居るのかと考えるが其処にもうキューイーディーされる事に気付いていく。本当は復讐なんてシンドイ事をしなくても生きていけるなら其れに越した事が無いのは判って居るから。流行を追い掛けていく中でペストみたいな旅人に出逢えた事に笑顔を隠してる。未だケツバンが出るコマンドを真面目に憶えていた少年はマスターボールで全てを解決しようとする只の他人に育ち切っていた。放り投げた臓物には自分の血を分けたディーエヌエーが相当量含んでたのでもう二度と悔やまない。把握出来なかった諦め半ばの合言葉だって上手に鍵穴に入ったのだから気にしないで欲しかったのだ。毎日の日課としてそんなにも無くしたモノを大事にする事を愛おしく感じて居るのかと脅迫し続けて。多面性の一つに有るサラッとした手癖の絵でも視る人にとっては憧れの技術の結晶としか観測出来なく成って往く。シッカリし過ぎている横一線に並んでも飛び出せなかった自らに突き付けられたチェックにサヨナラを教えて欲しいなら。鈴の音に騙されて外に出た瞬間に踏み潰された淋しさをゴジラはちゃんと救って呉れるのか何度も何度も問い正している。世の中で定められて居る大人から逃げない為に払った大量の時間と擦り過ぎて消えた脳髄の指紋を自分なりの誇りに感じたかった。そして月に代わっても何も無いから素直にならない事で聖なる夜の吐息を万華鏡の様に誤魔化していきたい。時空も次元も存在も全てが噛み合わないと蝶々結びは事が無いから折り鶴みたいに意味を持ち過ぎて少しだけ吐き気を我慢しないとまた次の世界にサヨナラだ。深く腰掛けた細胞のスピードで何度も何度も壁に衝突していれば何時かは守護天使の風に成れて。想像以上に顔が佳いならば置いていかれても文句は言わせないと睨んで睨んで少しだけは笑っておく。

いいなと思ったら応援しよう!