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「空っぽから始めた重さ。」
巷で話題のワードサラダを駆使して、生き恥を晒して喰べていこうと思っている。そういう自分を芸術家と名乗る事に、一切の負い目を持って居ないから。打ち上げ花火には成れないから、汚く生きて激しく散るしか無いのだ。次々と置き去りにした飾り付けられた肩書きで、打鍵の音を頼りに道を歩いて往く。歓喜の声をあげるくらいなら死ぬと言う子供達には、アイボリー色の朝が似合っていると思うのに。あの日とは今の現在の一瞬の過去の粒で、怖気付く前にプラットフォームから飛び上がったぞ。昔教わった悪の倒し方を、神経の底で実行した。
「か」で始まって「み」で終わる一番疎ましい概念を、今日こそ全てを賭けて断罪する。寒さに弱いのを御愛嬌みたいに誤魔化すのは、アマリにも情けないと感じて居るから。輪廻に組み込まれなかった手札の独自性が、生き延びた中での一番の誇りだ。相棒と読んだ本物の強さを沸き立てて居る友に、「何故?」と問い掛ける事に依って帰って来てと閃く。自分を一番にしないと気が済まないし、済まない人しか届かない筈なのに。今を顧みても仕方無いなんて、時間は量より質だとは信じないぞ。其れでも踊りたい淋しい声の中、舞踏会を燃し上げた。
ヒラガヒラガラガで、貯め込んだ慕情を笑い道具にする事を決定する。ピロトークと言うモノが、只の下ネタに過ぎなくてうんざりし始めたトコロだから。一千年に一度くらい世界が味方に成って呉れて居たのなら、キットこんなにも歪んだ音は出さなかったのだ。我慢を栄養素として育っている現実になんて、少しだって与えてはあげないし睡るのを待っていると囁く。タリラリタッタラとしても、軀の自在だけが際立って居てシンドイのに。感覚がバグった脳髄の右から、もう直ぐ来ると脅しに来るぞ。提琴で性欲の台詞を、美しくさせて直ぐ消えた。
髪を切っても失恋なんて出来ないので、色味を変える事でセメテ抵抗をしたいと考えて居る。ビジネスホテルで奪われた色彩を、熟して来たアリガトの合図と判別したら。ヴォーカロイドに親しむのが永過ぎて、其れは音楽として成立させたサヨナラだ。出来る事ならば出来るだけするべきだし、セカンドオピニオンと化した空に飛んで咲く。此れからまた遣り直せるからと唱えても、今はインターネットの檻の中なのに。寧ろ明日は来ないと気付いた方が、満腔を満たしてまた病めるぞ。手招きしているのは人の責任で、備わらなかった全てを寵愛した。