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「ゴンドラの唄で宇宙まで。」
最早欲しがっている詩人に対して、エーアイくらいしか深読みして呉れない世の中に成ってしまった。メメント・モリ商店街を散策しながら、自殺の馬鹿横断歩道を横切って、エリエリレマサバクタニ通学路へと入っていく。擬態する為に飾るのは弱蟲な冬コーデで決まりなので、褒められるウチは二流をモットーにしながら生き残っていくのだ。メンタルヘルスの三原則は「用法を護らないで飲む」「低気圧が遣って来て欝」「苛立って大量に買う」だと定義されている。逃れられないのは追い掛けて来て呉れるからで、人生はマラソンじゃないので自在を辿って、当たり前を無くしてしまわなければ今夜も安心して睡れない。大人に成ると言う事は簡単に道を外せる場所に傷痕を残す事だと思うから、今日も文学の何らかの振りをしながら遊んで、読書の様に気持ち好く成れる空腹を感じ続けるの。宗教の様に導いて呉れる心のフレンチブルドッグがヤケに吠えるので、これで信用出来なく成った人がまた一人増えた事を自覚した。パソコンのマウスの充電が切れて行動が制限されるゲームに入り込んだら、時間の量だけ頼りにされる様な錯覚に陥って、気付けば廃墟でモンスターの骨を拾っていく。輪廻転生なんて無い事をサンタの様に届いているのに、其処に夢を託す誰彼を否定する事なんてできない儘で、手を握ったり泪を流したりして誤魔化してしまうのだ。サインコサインタンジェントの求め方を忘れても「自分」掛ける「高さ」割る「二」だけは心の深いトコロに染み付いている。日々に即した概念を消化しながら生きているので、素晴らしいモチーフが素晴らしい表現法に比例出来るとは限らない。せめて可愛い事を可愛くない子と出来るのだったら、思わず痛みを覚える程度の汚れ方をしては、自分の可愛げの無さで主役の座を譲ってあげるの。
唇が濡れても傍に居てほしいって言った筈なのに、青空は青空を主張するし、井戸に堕ちそうな子供を助けたりもしなかった。自分が居ない世界は確かに居心地が佳いけれど、だからこそ言葉と芸術と病気の地獄に住みたいと常に祈っている。同じ曲を何度も聴く事でしか愛情表現を表せられない不器用さで、冷たい武器に滅多刺しされた時に、この世の終わりの為に注いだ珈琲に砂糖を三個混ぜていく。オーエルにもドクターにもヴィランにも成れない自分を、笑ったり泣いたり出来なく成る程に問い詰めた上で誰よりも綺麗な宝石に羽化するしか無い。