「宇宙のコブで睡る生首。」

職員室の煙草の薫りに文句を言うのを思い付かない程の子供だったから、今はもう薔薇の花びらに埋まって少しずつ呼吸を諦めている。自分の居る場所は直ぐに正しくないみたいに汚れてしまうので、睡気覚ましに癇癪を起こして雨を降らせて震えながら掃除をした。何となく気が向いた時に世界堂に往くと要らない筆記用具を買い漁ってしまって、其の偏りを調節する為にブックオフの濡れる様な絶版の小説をネットショップで注文するのだ。

降り掛かる不満を文句で育てて非難にしてるのはもう止めて欲しいから、バンドも入ってない音楽コンサートを判って居つつ愉しめる。気取ったポーズを取りたがるアーティストは可愛らしく跳んで、脳と脳の距離をゼロにする事でキスと看做して恋心を満足させた。嫌な顔をした後に泣きそうな好きを視せソッと微笑むのが堪らなくキュン過ぎて、脳味噌が動く限り生き抜かねばと決心させるのに充分値する価値の有る毎日を送れると睨んだ。

ダークサイドを迷って居たら答えが見付かったと言う話も多いのだから、今まで信じていた全てを裏切って罠に嵌めて闘って祈ってる。トリマのワンチャンで赤紙が郵送されてくる事も有り得るので、醤油を一気飲みしてパンパンとして生きるのも悪くないと思った。零戦はレイセンと読みなさいと口酸っぱくして周りに忠告するので煙たがられて、最早友達と呼べる概念は詩篇の中に現れる夢物語の断片だけに限られてしまうので弱肉強食だ。

御洒落は我慢なので我慢は御洒落で在る筈と言う公式に辿り着いたから、夏には半袖を冬にはダウンを決して着用しないようにしてる。被曝三世がソンナに珍しいかと問い正している真っ最中なので、全ての芸術のメッセージ性を排除した新しい美しさに堕ちて来た。自分以外自分じゃないと言う呪文が流行って居た頃だって女子高生は死んでいて、役割分担に失敗した様な立ち位置に置かれてしまったので世界の物理性を確認出来る罰なのだ。

テープが擦り切れるクライ空廻りするやり直しをしてしまっていたから、何時か其の業因に潰されてミンチにされてハンバーグに成る。自分の性質を理解しないウチからの挑戦はバッテンとするので、悪魔の悪魔に成って悪魔を捜し悪魔を排除して悪魔を収束させた。不公平を武器にした上でのメイクに絵画の様な蟲の集る炎さをズット感じ続けて、何時か最初と最後の拘りを是として貰える日が来るのを待ち惚けしながら噛み砕いては歪んだ。