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「背の翅も根の花も忘れて。」
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何時だって侮ったことを謝りたくて、ピアスで穿ち損なった戦闘機さえ、軀を張って護るだけの価値観にした。チューンしても出ない演奏なら、ハンバーガーの様に重く履き違えて、無敵の星を永遠に摂取し続けていける。ファンならば同性に成りたく成って、誰もが進める道で転んだ心の子供さえ、遣り方を止めないで生きてきた。基本を踏み割っていく度に世界の狭さに笑えるから、唯一を聴き飽きた湯船にて、大事な人の血潮から離れる。
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