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「橙色の液体に弾けたい。」
雪割草を待ち続けていただけなのに、火が放たれた家庭環境の終わりに全ての薄倖が注がれていく。ハローハローハローワールドにニューロンを重ねていたら、もうこんな時間だと疫病に成り切る練習を想い出して整える。
マーク・トゥーに成る為の犠牲として向日葵を沢山沢山殺して来たのに、こんなにも紫に震え泣く。機械仏教の中心に居るたまごっちのバグみたいな奇蹟を感じていたら、果物さえもモナドの方向に導かれて眼に余ってる。
下手な鉄砲は永遠に当たらなかったのに、負ける事は赦されないので檸檬をデパートに置いておく。コレがキット最後なのだから、今までの感情の変遷も悪く無かったと呟ける程度には好意を抱えて含めて信じて踊ってる。
異能のモノを視る事も無く死んでいく世界観なのに、特別な御薬は何錠も何錠も処方箋にされてく。心の底から御茶の間を地獄にする呪文に腹を立てたのだから、一線を超えてしまった口の五月蝿いゴミ箱を山奥に埋める。
只の思い付きを満喫して結構だと嗤われるのに、自分にとっての美から逃げる事は叶った事が無く。貧しさは時に文学の様相を呈する事も確かに有るのだから、せめて終末には愚かな詩篇を其々一人一人にプレゼントする。
残酷な言葉を重ねても確定申告には届かないのに、最初の戦争を思い出す間も無く屍を享受してく。今を維持する事に耐える気持ちは既に崖に堕としたから、責め立ててくる作品に傷付く事で自我を自我として受け入れる。
人が人に恋する事に一々文句は言わない様にしているのに、死にたい夢を持っている空しさに瞬く。強く成るには未だ自分の中に余裕が有るから、肖った上で面白可笑しくギリギリの痛覚を感じて感じて馬鹿に成っている。
安っぽい善意のせいで嫌われてしまっているのに、軀は北風に成って悪口の隙間を通り抜けていく。集るカブト虫を喰べているホームレスみたいな王様に出逢ったら、五円玉を投げ付けて美術館に飾って貰おうと思ってる。
優遇されたい事だけが先を走ってる人々の群れは拝見するのに、血を流した運命は及ばないで轟く。幾ら穢れても生きねば成らないのだから、誰もが自分以上の存在に怯えない柔らかさを持った乳房を穏やかに吸わせてる。
物量を下品だと詰られても屋上の星空に対して不感症なのに、永生きする為の痺れ方を憶えて解く。花占いは上手に出来ないししたくないと願っているから、せめて好きで終わる人生論を来世に間に合う様に確立している。