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「貴方が好む僕が嫌いなモノ。」
シャネルのシャベルで掘り起こした相対性理論を遣ったよく判らない美学の御蔭で床上手に成れた。何時の間にか成りフリ構わずに気味が悪い情熱でヒーローを気取ってしまってた。ラインの背景では雪が降り積もって送信する祈りを監視して居る事は初めから知っていた。蟲篭の中に潜んでいる淋しさの代償として施した化粧で無意味さを忘れてしまった。真面目な其の視線に思わず濡れるし永遠を誓った仲にも風は吹き荒らして居た。自分で開いた集団心理はチリに成るまで続けないといけないのに性能が無いせいで気付けばタブーと成り果てた。生き残る為に生き残ってきたから此れからも生き残れる様に生き残っていかないといけなかった。見下して同情した天気予報は何時だって紅い霞を拡げて飛んで来いと訴えてきた。ミギーに喰われた憧れの心で久々に自分本位の人間で在る事を誇り高く思えた。夜が明けるまで話尽くした青春譚に雨を頼って無知を補える程の新鮮さを持つ事を言い聞かせてた。中野でいち先生の拗らせた感じの恋愛漫画に御洒落な恥ずかしさを堪能して明日の寒さを腰回りに集めた。もしもセックスに快楽が伴わなければあんな汚らしい行為なんて相当の我慢が無いと出来なかった。軸がぶれながら堕ちて往く不純な表現をダンスだと決定されて度し難いサヨナラを覚えて呑み干した。切り紙でコラージュされた様な世界に冗談とも脅迫とも取れるグロテスクさを求めて旅に出かけてきた。ユーフォーに成った林檎を齧る事が可能ならばキット此れからの人生の難題も巧く熟せる筈だった。ヒットしたら独立して自分を証明させたく成るけど其れは全て世界の謎に対する欺瞞に過ぎなかった。打ち壊すならば一層の事カリスマみたいな宣伝をしながら裡は空っぽの存在に成ってしまいたかった。仮面で隠せる貴重品は随分と限られて居るけれど可愛いと怖いの共存を仕事として金言を改悪する事で自我を保っていた。写真映りの悪さのせいで角度や人に依って貌の実相が転じていくのでドウセなら一番自分の好きな自分の貌を自分の中だけで定義する事にした。ボッタクリの様な価値観と値段設定で今日も古本も詩篇もちゃんと自分の一部の様に備え付けて居た。其れでもロックンロールの双極の位置で足りない誰も彼も感涙したと宣言して浪費してるのだった。優しさと定義された存在を馬鹿にする時代が来たのでもう天国には往けそうも無かった。トコロで今一瞬、何を考えていた?